モデルプレスのインタビューに応じた、高山一実(C)モデルプレス

乃木坂46高山一実、バラエティは「試練…」秋元真夏はライバル?課題と成長、すごく好きな仕事も明かす<モデルプレスインタビュー>

2017.06.02 20:20

乃木坂46高山一実(たかやまかずみ/23)。3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』(発売中)では秋元真夏とユニットを組んだ。高山と秋元といえば乃木坂46のバラエティを支える2トップ。さらに高山の面白さは“天性”のものなんて評する声も多い。でも本人の口からは「試練」などネガティブな言葉が出てくる…。どういうことなのか?―――モデルプレスはユニットのことからバラエティのことなどたっぷりと聞いた。

  

真夏のイメージが変わる?

高山一実(C)モデルプレス
― 高山さんとのユニットを聞いた時の感想を改めて教えてください。

高山:真夏に聞きました。かずみん、実はうちらでユニット曲あるらしいよって(笑)。それで「えー!?嬉しい!」って言いました。曲を聴く前から勝手にキャッチーで明るい感じのポップな曲だと思っていたんですけど、聴いてみたらカッコ良い感じで。これをうちらが歌うんだなぁってワクワクしていました。

― 歌詞に“戦士”とか出てきますしね。

高山:そうなんです。曲調もカッコ良くて歌詞も男目線の曲。私よりも真夏の方がそのイメージがないので大変だったのかもしれない。アルバムのジャケット写真も初回生産限定盤では、普段、足を開いたりしない真夏が足を開いているんです!みんなも撮影の時から「真夏が足を開いてる」ってすごく言っていました。

乃木坂46 3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」(5月24日発売)【初回生産限定盤】(CD+DVD)/提供画像
― 秋元さんのイメージがガラッと変わるアルバムになっている?

高山:そうだと思います。でも声は可愛いまま。それが聴いた時に思ったよりフィットしていて、カッコ良いんです!

2人の関係性は…

高山一実(C)モデルプレス
― 2人の共通点で真っ先に思い浮かぶのはやっぱり乃木坂46のバラエティ担当かなって思うのですが、他に共通点はありますか?

高山:共通点と言えば、首がないことですかね(笑)。2人のイメージはないって言われるんですけど、実は真夏とよく話します。しかも「おはよう」とかちょっとした挨拶程度ではなくて、仕事の話とかもたくさん。真夏って話しやすい雰囲気があるんです。

― バラエティではライバル関係?

高山:乃木坂46だと確かに私たちがバラエティによく出させていただくことが多くて。他のグループはどうなのかわからないんですけど、そういう時ってあの子に負けないようにしようとか、今回は私じゃなくてあの子なんだとか、そういうことを思うグループもあるのかなって思うんですけど、私たちには全くそういうことがない。私も真夏も「次あの番組だよね?頑張ってね」みたいな感じで応援しあっているんです。

― 秋元さんも同じようなことを言っていました。ライバルではないって。

高山:これでもし真夏がすごい勝ち気な性格で、かずみんと同じバラエティなんて出たくない、かずみんの席は全部乗っ取ってやるみたいな性格だったら、私はすごい嫌だなって思っちゃうだろうし、こんな人とユニット組むのが嫌だなとか思っちゃいますけど(笑)、そこはお互いに同じように思っているのでよかったです。

バラエティでの課題と成長

高山一実(C)モデルプレス
― ちなみに秋元さんが出演しているバラエティ番組は見ますか?

高山:見ていないです。というか、私は自分のですらあまり見られないので…。

― えっ、なぜですか?

高山:メンバーが出ている番組を見ていると、頑張れじゃないですけど、ハラハラしちゃって、家にいるのにちょっと落ち着かなくなっちゃう。そもそもテレビもあまり見る方ではなくて、見る番組は決まっているんです。録画しているのは『水曜日のダウンタウン』と『久保みねヒャダこじらせナイト』と『さんまのお笑い向上委員会』と『情熱大陸』の4つ。でもメンバーの番組を見ていないって正直に言って「見てないなんて酷い」って言われた時もありました。でもそれで嘘をついて「見ます」って言ったら良いやつを見繕ってるじゃないですか。私はそういうのが昔からすごく苦手。なので私がこれまで話してきたことは嘘じゃないし、これからもたぶん嘘はつけないと思います。

― なるほど。でも高山さんらしいですね。高山さんがバラエティに出演する時に心がけていることはありますか?

高山:初めて出る番組はわりと飛び込みがちです。結構グイグイいって、それでありがたいことに番組に定着させていただけると、逆にちょっと萎んじゃって…。だいたい初回一発目が一番良い時が多いです(苦笑い)。でも自分的には頑張ろう!何かしなきゃ!とは思っている。やっぱり最初に出た時の方が振ってくださったり、丁寧にしてくださるので、喋りやすいっていうはあるんですけど、そうではない時にどのように結果を出すのかっていうのは今の課題の一つです。

― バラエティの高山一実に成長は感じていますか?

高山:これを言ったら絶対に滑るなっていうことは言わないようになりました。着地点が見つからずにぼんやりしちゃう失敗はよくあるんですけど、ド滑りというか大怪我はなくなったかもしれないです。でも成長っていう意味では、どんなに今日の収録は難しいなとか思っても、最初から最後まで笑顔を保てるようになってきた気がします。

バラエティでの大泣き

高山一実(C)モデルプレス
― 逆にバラエティでの失敗を聞かれた時に思い浮かぶのはどんなことですか?

高山:『(くりぃむクイズ)ミラクル9』ですね。わからないのに「わかります」って言っちゃったりとか(苦笑い)。自分的にはわかると思ったんですけど答えられなくて。その答えが本当に惜しかったら許されるんですけど、結構かけ離れていると終わった後に本気でダメ出しされるんです。

『ミラクル9』は立ち位置がすごく難しくて。レギュラーの方がいらっしゃるんですけど、私はレギュラーではなくて。でも定期的に呼んでいただいているので、ゲストという扱いでもない。なので基本的に間違えちゃいけないんです。始まる前も「頑張ってね」ってプレッシャーをかけられます。でも頑張るの質が違って、他の番組が喋ることだとしたら、『ミラクル9』はクイズに正解することが一番の頑張りなんです。

― 毎回計り知れないプレッシャーのなかでやられているんですね。

高山:そうなんです。『ミラクル9』は笑顔の裏に闘志があるというか。なのでみんな本気で挑んでいますし、勝負にこだわるからこそ、大泣きもしちゃうんですよね。私も終わった後、2回も大泣きしたことがあります。たぶんメンタルはちょっと脆いんだと思います。

バラエティは「試練です」

高山一実(C)モデルプレス
― ではバラエティは高山さんに楽しい場所ではない?

高山:試練です…うん、試練です。乃木坂46をもっとたくさんの人に知ってもらうんだとしたら、バラエティに行くのは私の使命だと思うんです。もちろん出させていただいているという感謝の気持ちは持っています。でも私はもし乃木坂46を卒業する時がきても、その後にバラエティタレントになりたいわけではないので、今は使命感の方が強いです。

― でもバラエティで活躍する高山さんを見て、新たに高山さんのファンになる方もいるんじゃないですか?

高山:そうなんです。握手会では1部から5部まであるんですけど、1部の9割が初めて来てくれた方で。『しくじり先生』を見て好きになりました、って言ってくださる方も本当に多くて。『しくじり先生』がすごい番組のことは知っているんですよ。でもだからといって、番組に貢献できている感じは自分の中に全くないです。

― ちょっとネガティブ過ぎますよ!

高山:そうですかね?でもガツガツするのが苦手なんです。「もっと強く言ってください」って番組から求められても言えなかったり。『しくじり先生』に来てくださる方って、やっぱり私より年上で、しかも昔の自分がしくじったことはわかっていて、すでに更生されている方ばかり。だから余計に言えなくて…。でも最近、少しずつ考え方が変わってきたんです。

かずみんに“合ってる”仕事は?

高山一実(C)モデルプレス
― では高山さんが好きなお仕事にはどんなものがありますか?

高山:もちろん歌番組は好きです。でもやっぱり私、バラエティが苦手だなって思うのは、バラエティというか喋るのがあまり得意じゃなくて。人と喋るのはすごく好きなんですけど、じゃあ高山の話を聞きますよ、みたいな空気がダメなんです。なので歌番組も、歌収録は大好きなんですけど、トーク収録は苦手です(笑)。歌番組のトーク収録は空気が独特で、話が長くなると露骨に嫌な顔をされるんですよ。結構簡潔に言わないといけなくて。

― (笑)。ほかにはありますか?

高山:VTRを見て感想を言う番組はすごく好きです。それもバラエティなんですけど、たぶん私、映画とかを見た後、感想を言うのが大好きで。そういう感じが詰まってるんだと思います。それを最近スタッフさんに伝えたら、高山にはそういうのが合ってるのは知ってる、って。たからそういう番組を高山が頑張っていけるようにこっちも頑張るから、って言ってくださって本当に嬉しかったです。

※後編に続く。


(modelpress編集部)

高山一実(たかやま・かずみ)プロフィール

高山一実(C)モデルプレス
1994年2月8日生まれ。千葉県出身。血液型:A型。身長161cm。乃木坂46の第1期生。ニックネーム:かずみん。乃木坂46での活動のほか、ソロではバラエティ番組にも多数出演。2016年4月から雑誌『ダ・ヴィンチ』誌上にて小説「トラペジウム」を連載中。初のソロ写真集『恋かもしれない』が発売中。

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