モデルプレスのインタビューに応じた、木村文乃(C)モデルプレス

木村文乃が明かす“ボク運ダンス”撮影秘話 ばっさりボブヘアも可愛いと話題!髪型のこだわりは? モデルプレスインタビュー

2017.05.06 10:00

KAT-TUNの亀梨和也が主演を務める日本テレビ系ドラマ「ボク、運命の人です。」(毎週土曜よる10時~)。“自称・神”と名乗る謎の男(山下智久)から「あなたたちは絶対に恋をしなければならない『運命の二人』」と告げられたことから始まる正木誠(亀梨和也)と湖月晴子(木村文乃)の“運命の恋”を描いた物語。モデルプレスは、“超左脳女”の晴子を演じる木村にインタビューを行った。

  

奇跡のようなすれ違いを重ねてきた“運命の二人”の恋

同ドラマは、女運がなく、なぜか付き合う女性たちには大きな難があり、挙句に別れを告げられるような報われない恋愛を重ねてきた誠と、今年30歳という年齢を迎えながら、男運に恵まれず、「次こそが最後の恋愛にしよう」と堅実で地に足の着いた人と恋愛することを願う晴子が繰り広げるラブコメディ。実は幼い頃から何度も何度も奇跡のようなすれ違いを重ねてきた“運命の二人”の恋を描く。

亀梨と山下は、2005年10月期に共演した同局のドラマ「野ブタ。をプロデュース」で限定ユニット「修二と彰」を結成して以来、約12年ぶりのドラマ共演。2人で結成したユニット「亀と山P」として、エンディングソング「背中越しのチャンス」を担当している。

現場のムードメーカーは誰?“親友”菜々緒とのエピソード

『ボク、運命の人です。』第4話より(画像提供:日本テレビ)
― 撮影で毎日お忙しいと思いますが、現場の雰囲気はいかがですか?

木村:すごく和気あいあいとしています。皆さんそれぞれどこかしらで一緒にお仕事したことがあるんです。亀梨さんとは“初めまして”だったんですけど、お互い福井プロデューサーと仲が良かったっていうのもあって、福井さんが一緒にいると、“初めまして”でもゲラゲラと笑える雰囲気がありました。みんな学校の放課後みたいなテンションですね(笑)。

― 現場では、亀梨さんがムードメーカーなんですか?

木村:いやぁ…。ムードメーカーはダントツで満島(真之介)さんだと思いますね(笑)。

― 満島さんが演じる定岡光圀は、晴子の同級生で誠(亀梨)の恋のライバル役ですが、誰からも好かれるような明るいキャラクターですよね。

木村:多分、定岡役は自分を抑えてます。ご本人も「ついつい自分が出ちゃうから抑えないとね」っておっしゃっていて、楽しそうにお芝居していますね(笑)。

『ボク、運命の人です。』第4話より(画像提供:日本テレビ)
― 菜々緒さんともご共演が多いと思いますが、今回は親友という今までにない間柄ですね。

木村:菜々緒さんが、オンエアされてないところでもツンツンしたり、ポンポンしたり、ちょっかいを出してきてくれたので、「こういう女友だちいるいる~」って最初からすんなりと馴染むことができました。それまで殺し合い(※)してたのが嘘みたいです(笑)。※2015年放送『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』での共演

― (笑)。視聴者の中にも「2人が並ぶと今にも殺し合いが始まるんじゃないかってドキドキする」「仲よくしているのを見るとほっとする」という声をよく見かけます。

木村:もうそろそろ、それはそれ、これはこれってことでお願いします(笑)。

ボブヘアも新鮮で可愛い!

― 「木村さんのボブヘアが可愛い!」という声も多く上がっています。かなり大胆にカットされましたよね!びっくりしました。

木村:30cmくらいばっさり切ったんですよ。元々別の作品でボブにする予定があって、結果的には今回の方が先になったんですが。私の中では、髪を切ることに対しては何も考えてなくて、切ったことで「やっといろんなことが落ちついたな、すっきりしたな」っていう気持ちなんです。

― そうだったんですね。実はずっと挑戦してみたかったという気持ちもあったり?

木村:私、髪型にこだわりがなくて。こだわりがないし、切る理由もないからずっと伸ばしてた感じなんですよ。でも、こうやって切るタイミングが来たのでもうばっさりと。デビューから十何年担当してもらっているヘアメイクさんに切ってもらったんですけど、私より「どうしよう、どうしよう」ってテンパっていて(笑)。私はむしろ「もっとばっさり切って!」って感じでした。

― 潔いですね。でもヘアメイクさんが戸惑うお気持ちもわかります。

木村:普通そうですよね。だってもう全然切ってなかったですから。小学校以来かな?でも、晴子がボブっていうのはお話をいただいた段階であった話だったし、早く晴子になりたいという思いがあったので、迷いはなかったですね。

― 真面目な晴子らしい少し落ち着いた雰囲気のファッションも、素敵ですよね。「真似しやすい」「シンプルで可愛い」という声も多いです。

木村:ありがとうございます。嬉しいです。そこは結構皆さんと相談したところだったので。晴子の性格的に、暗くなりすぎず、でもちょっと守りに入ってるようなイメージがあったんです。スタイリストさんも「可愛いけど崩しすぎない感じでいきたい」とおっしゃっていて、“フレンチトラッド”をテーマにコーディネートを組んでくれています。

晴子の恋愛観こそ“リアル”に近い

― 晴子は過去の恋愛の失敗から、自分の殻に閉じこもってしまった現実主義の“超左脳女”という女性ですが、共感できる部分はありましたか?

木村:晴子は過去のこともあって、恋愛を拒絶しているというか自分から踏み込めずにいるんですけど、多分30代の方や、晴子と同じ30歳間近の人はそういう気持ちに共感できるんじゃないでしょうか。普通に恋だけしていればよかったときはときめいたら恋が始まったのに、そこに愛だの結婚だのって入ってくると、「本当にこの人なんだろうか?」って二の足を踏んでしまうというか。そういう思いは「わかるなぁ」と共感しながら演じています。

― わかります。年齢を重ねて、いろんな経験をしたからこそ現実を見てしまう感じ。

木村:そうそう。でも、過去に傷やネックになるものを持っていて前に進めないということは誰にでもあると思いますし、一番リアルなところでもある。そういう自分の中にあるリアルな感情を表現して、良い意味で“平均点”でいれたらいいなと思っています。

― ちなみに木村さんだったら、突然目の前に“神”と名乗る人が現れたとして、誠のように素直に信じられますか?

木村:信じないですね(笑)。とりあえずあなたの身の上話を…って感じですね。だからこそ、自分を“神”だっていうあんなに非現実な男を信じてアプローチしてくれる誠みたいな人は、本当にピュアだと思うんです。1話にあった「彼女、結構タイプかも」っていう誠のセリフにも救われますよね。それがなかったら、「この人ちょっと大丈夫かな」と思いますけど(笑)。

“ボク運ダンス”撮影秘話「なぜかNGばっかり…」

― エンディングで亀梨さん、山下さんと3人で披露している“ボク運ダンス”も話題になっています。振りも可愛いらしくて、ちょっと照れた感じで踊っている木村さんにも見入ってしまうんですが、あの撮影はいかがでしたか?

木村:私は踊るの自体が初めてで、リズム感が自分にあまりないこともわかっていたので、事前に練習の時間をもらってちゃんと覚えて行ったんです。でも、使われているのはなぜかNGばっかりで…。「これは“踊るな”ってことなのかな?」って思いました(笑)。

― そんなことが。

木村:「ここはソロだから頑張って!」って言われたところは手しか映っていなかったりとか…。

― それは残念ですね。亀梨さんと山下さんはやっぱりお上手だったんでしょうか?

木村:私が踊ったのは本当にサビの数十秒の部分で、お2人は1曲丸々覚えているので、それと比べたらいけないな、と。私が恐れ多くも真ん中に入れてもらって踊るには、ちゃんとしなきゃって思っていたんですけど、そもそも何十年もやってる人たちと並ぶなんて…。そう思うと、「私はNGぐらいがちょうどいいのかな」って身の程を知りました(笑)。

― では最後に、今週放送される第4話の見どころを教えてください。

木村:「結婚して1年後に子ども産む」っていう運命のわりにはここまでゆっくり進んでいますけど、なんでも“基礎が大事”って言うじゃないですか?4話以降、じっくり作り上げてきた2人の可愛らしい関係がうっすらと見えてくると思います。

このお話はありえないこともたくさんあるんですけど、意外と現実ってそういうものだし、現実があってフィクションが生まれる。この2人ならこういうこともありなんじゃないかなって思って観てもらえると、ちょっとほっこりして幸せを感じてもらえるようなお話になっています。

― 楽しみにしています。ありがとうございました。

(modelpress編集部)

殻に閉じこもりかけた晴子に光を射す、笑いと感動の第4話<あらすじ>

誠(亀梨)と定岡(満島)は、三恵(菜々緒)から「恋愛のスイッチを失った人物」だという悩みの中に入ってしまった晴子(木村)の気持ちを聞かされる。定岡があっさり晴子のことをあきらめる一方、「あきらめるつもりはない」と言う誠。彼は晴子に電話して、考え直してほしいと説得するものの、断られる。

謎の男(山下)は「30年後の地球を救うためによく頑張ってくれた」と、完璧にフラれた誠を労い、誠と晴子の結婚をあきらめていた。しかし、誠は「地球のことなんてどうだっていい。彼女を本気で好きになった」と、晴子へのアタックを続行すると宣言。

そんな誠に謎の男は、“ニンジン嫌いの烏田部長(田辺誠一)にニンジンを食べてもらう”というミッションを与える。晴子を振り向かせるために、なぜ烏田にニンジンを食べてもらわなければならないのか、さっぱり分からない誠だったが、晴子の心を開くきっかけになればと、そのミッションに取り組むことに。

誠は烏田をランチに誘い、ステーキの付け合わせとして出てきたニンジンを食べてほしいと頼む。しかし、普段は温厚な烏田がニンジンのこととなると、きっぱりと拒絶。その頑なな態度から、烏田にニンジンを食べてもらうのは、かなりの難関と思われた。

営業の仕事でも門前払いを食らい、落ち込む誠。そんな中、誠は関原(大倉孝二)から、相手にしてくれない客の心をつかむ極意を聞く。それが誠にとって、烏田の心を動かすためのヒントになる…。

木村文乃(きむら・ふみの)プロフィール

生年月日:1987年10月19日
出身地:東京都
血液型:AB型
身長:164cm

2006年に映画「アダン」にて女優デビュー。また同年にはNHK大河ドラマ「功名が辻」でテレビドラマ初出演を果たす。以降、「蜜の味~A Taste Of Honey~」(フジテレビ/11)、「梅ちゃん先生」(NHK/12)など話題のドラマに多数出演。その演技力が高く評価され、2014年には、第38回エランドール賞新人賞を受賞。2015年、「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」(TBS)で連続ドラマ初主演を果たす。『追憶』(2017年5月6日公開)、『火花』(2017年11月23日公開)、『羊の木』(2018年公開予定)など待機作が多数控えている。
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