モデルプレスのインタビューに応じた藤原さくら(C)モデルプレス

藤原さくら、月9「ラヴソング」で人生が一変 “底の知れない魅力”で掴んだヒロインの座<モデルプレスインタビュー>

2016.05.09 07:00

歌手で俳優の福山雅治が主演するフジテレビ系月9ドラマ『ラヴソング』(毎週月曜よる9時)で、ヒロインを務める藤原さくら(20)。2015年にメジャーデビューを果たしたばかりの新人ミュージシャンである彼女は、「歌唱力」「表現力」「感受性」といった選考基準をクリアし、演技初挑戦ながら、およそ100人のオーディションを勝ち抜いた逸材。ヒロインに抜てきされたことで、一躍脚光を浴びている。今回、モデルプレスではそんな藤原にインタビューを実施した。

  

すべてで感情を表現“底の知れない魅力”

1995年12月30日生まれ。出身は福岡県。父親の影響を受け、ギターと出会ったのは10歳の頃。高校1年生で、地元の音楽学校に入学し、18歳卒業と同時に上京した。「2年くらいですかね?慣れました。東京もう最高ですよ!私が行きたい人のライブがいっぱいあるんですよ!」と上京ライフを満喫中だ。

身振り手振りだけではなく、表情、瞳の動き、声の抑揚、そのすべてで感情を表現する。底の知れない魅力を感じるのは、それゆえだろう。「福山さんには『変わっているって、言われるでしょ?』って言われていました(笑)」と明かしたのはスタッフ。

本人に“変わっている”自覚はないようで「全然分からないんですよね~」と首を傾げ、「ちょろちょろしてるって、よく言われるんです」と照れくさそうに笑った。

福山雅治と現場でセッション

オリジナル作品である同作は、唯一のヒット曲はあるものの、その後レコード会社との契約を打ち切られてしまった“元プロミュージシャン”神代広平(福山)が主人公。神代が児童養護施設で育ち吃音に悩むヒロイン・佐野さくら(藤原)と出会い、音楽を通して心を通わせ、失いかけた人生を取り戻すヒューマン&ラブストーリー。

初めて自分の演技を観た感想を聞くと、「最初は自分が出てるから変な感じなのかな?って思ってたんですけど、意外と違和感がなくて。監督ってすごい!って思いました」と初々しく語る。

「演技は楽しいです。何もかも初めてで、分からないことだらけなんですけど、周りの方々が優しくて優しくて…。監督もクランクイン前から、たくさんリハーサルをしてくださったんです。最初は緊張していたんですが、みなさんがそれをほぐしてくれたので、今は自然にやらせてもらっています。本当にいい雰囲気で、仲が良くて、ドラマってこんな感じなんだ!って感動しました。福山さんがセッションしてくれたり、夏帆さんや菅田将暉さんが一緒にドミノとかジェンガしてくれたりするんです」。

菅田将暉からもらった名言?現場は和気あいあい

先日は、自身のTwitterにて「ダイエットを宣言した直後に菅田さんが楽屋に残していった試練」というコメント付きで、菅田が藤原に向けて残していったお菓子の数々を公開。

これについて「今もダイエット中」と悲しそうな表情を浮かべる場面もあったが、「『どうやったら痩せますか?』って菅田さんに聞いたら、『ダイエットは心だよ』って名言を。色んな役をされている人は、やっぱり違うって思って、間食を止めようって決意したんですけど、隣で菅田さんはボリボリ食べてて…(笑)。そのあと、撮影で席を立って戻ってきたら、お菓子が置いてあったんです。『絶対食べてやるものか!』って、食べませんでした(笑)」と、楽しそうな現場の雰囲気が伝わってきた。

初の演技「嬉しい反応をもらった」

そんな和やかな空気感の中、リラックスして初の演技に挑戦。

「吃音を抱え養護施設で育ったという設定なので、その部分をどう演じればいいんだろうって最初は分からなかったし、難しかったです。でも、台本を読んでもあまり共感できなかったものが、演じるとどんどん入り込んでいきました。吃音のこともたくさん学ばせてもらったし、さくらがどういう子かっていうのは、理解できてきたと思います」。

『ラヴソング』というタイトルから、王道のラブストーリーを想像する人も多く、1話でさくらが吃音であることが明かされた際には「びっくりされた方も多かったみたい」。そして、「私を元々応援してくださっていたファンの方は初の演技に心配してくださっていたし、家族は『できるわけなくない?』って全然期待してなかったみたいですが(笑)、放送後には『泣きました』って声とか『吃音のことを知ってもらえてよかった』とか、嬉しい反応をたくさんいただきました」と素直に反響を喜んでいた。

「夢を叶える秘訣」

そして、最後に夢を追って上京し、夢に向かって進む藤原に「夢を叶える秘訣」を尋ねると、「とにかく信じるということ」と力強く語った。

これは、彼女が周りの人から言われ続けてきた言葉――「自分が無理って思ったら、無理なんです。私の場合、朝起きてまず『私は世界一すごいシンガーだ!』って唱えます。自信が持てないタイプなんですが、そうやって思い込むことで、潜在意識に働きかけるというか。東京に来て『こんなにすごい人たちがいっぱいいるんだ』『私なんてまだまだだな』とか、人と比べてしまうこともあるけど、私にしかできないこともあると思うんです。だから、胸を張って自分らしくいられるよう、毎日自信を持って生活したいなと思います」。

『ラヴソング』第5話より(C)フジテレビ
“月9”という大きなタイトルは、彼女の人生を一気に変えた。「この間代官山で、2組の女性の方に声を掛けていただいたんです!今までそんなことなかったから、『私のこと知ってるんですか!?』って驚いてしまいました」。知名度は急上昇中。きっと、放送後には全く違う環境が待っている。ドラマとリンクする、ひとつのシンデレラストーリーを“藤原さくら”本人も体現していく。(modelpress編集部)

藤原さくら プロフィール

福岡市出身。1995年12月30日生まれ、20歳。父の影響ではじめてギターを手にしたのが10歳。洋邦問わず多様な音楽に自然と親しむ幼少期を過ごす。高校進学後、オリジナル曲の制作をはじめ、少しずつ音楽活動を開始。地元・福岡のカフェ・レストランを中心としたライブ活動で、徐々に注目を集める。2014年3月、高校卒業と上京を機に、オリジナルアルバム『full bloom』でインディーズデビュー。楽曲制作やライブ活動を本格的に開始し、CM出演での歌唱や、テレビドラマへの曲提供などで話題となる。2015年3月18日、スピードスターレコーズよりミニアルバム『à la carte』でメジャーデビュー。2016年2月には初のフルアルバム『good morning』をリリース。天性のスモーキーな歌声は数ある女性シンガーの中でも類を見ず、聴く人の耳を引き寄せる。

現在放送中の月9ドラマ『ラヴソング』で、演技未経験ながらヒロインに抜てき。6月8日には、同作の主題歌である『Soup』をリリースする。

第5話あらすじ

『ラヴソング』第5話より(C)フジテレビ
神代広平(福山雅治)は、レコード会社との話し合いが不調に終わった佐野さくら(藤原さくら)が気になっている。一方、さくらは、天野空一(菅田将暉)から思わぬ告白をされて動揺していた。

『ビッグモービル』の医務室にいた神代は、滝川文雄(木下ほうか)から社員のアンケート書類を渡された。その時、神代はさくらが社内広報誌の取材を受けることを知らされる。

『ラヴソング』第5話より(C)フジテレビ
神代はさくらを医務室に呼んだ。滝川の情報をきっかけに話を始めた神代は、さくらに笹裕司(宇崎竜童)が作ってくれた『S』でのライヴCDを渡す。そして、チャンスはまだあると、さくらに一緒に練習を再開しようと提案。さくらは嬉しそうに受け入れた。

開店前の『S』で神代とさくらは練習を始める。空一もやって来た。教則本ではなく、曲を練習したいと言うさくらだが、演奏したい曲が見つからない。そんな様子を見ていた空一が、あることを思いつく。
空一は、さくらと中村真美(夏帆)のアパートに神代も連れて行く。そこで、さくらの弾き語りを録画して、ネットに公開しようというのだ。その日、真美は野村健太(駿河太郎)と結婚式の準備で留守。神代と空一が去った後に戻って来た真美の様子がおかしいことに、さくらは気づくが…。

『ラヴソング』第5話より(C)フジテレビ
さくらは空一と会う。気まずい雰囲気が漂う中、空一は友達のままでいようと話す。また、空一はさくらの夢にこれからも協力させて欲しいと頼んだ。そんな空一に、さくらは練習再開を報告する。

【Not Sponsored 記事】

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