加藤ミリヤ『Aitai』に次ぐ“叶わぬ恋”…「好きだけじゃ付き合えない」 モデルプレスインタビュー
2016.02.24 08:00
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アーティストの加藤ミリヤ(27)がモデルプレスのインタビューに応じた。3月2日に8作目のオリジナルアルバム「LIBERTY」をリリース。同アルバムには、2009年にリリースされた名曲「Aitai」に次ぐ“叶わぬ恋”を大人になった視点で描いたラブバラード「Want You Back」が収録されている。「自分は大人だから、自分が思っていることを歌詞にしているだけ―――」と語る彼女が「Want You Back」を制作した理由と同世代の女性に伝えたいこととは…。
「LIBERTY」は、全17曲収録。「ディア ロンリーガール」の10年後を歌った「リップスティック」、ダフト・パンク「ONE MORE TIME」を引用したダンスナンバー「FUTURE LOVER-未来恋人-」のほか、「少年少女」、「ピース オブ ケイク―愛を叫ぼう― feat. 峯田和伸」、「FASHION」、「女神の光 feat. 牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)」などのヒット曲、ファンクラブツアー“LOVEHEART PARTY 2015”でファンのためだけに歌っていた感謝の歌「H.I.K.A.R.I.」も。
さらに新曲として、“叶わぬ恋”を大人になった視点で描いたラブバラード「Want You Back」、プロボクサーでモデルの高野人母美選手とイベントで初共演した翌日にレコーディングしたというパワーみなぎる「This is my party」、坂本龍一の代表曲「energy flow」のピアノメロディをフィーチャーした「BABYLON」など、恋も仕事も頑張る同世代のためにつづった強いメッセージ性と原点回帰を感じさせる楽曲が多数収録されている。
加藤:「LIBERTY」とは自由という意味なんですけど、いろんな困難を乗り越えてやっと掴んだ自由です。だから、フリーダムという言葉とは違い、一生懸命頑張った人だけが手に入れられる自由です。それを今、すごく自分が感じていて…。今、自分自身のクリエーションも自由にやらせてもらっていて、こうじゃなきゃいけないということは本当にないんだなと。だからこそ、今回のアルバムは自分のオリジナリティを存分に表現できていると思っています。過去の自分を超越できたようで、自分自身でも素晴らしいアルバムができたと感じています。
― 今回も同世代の女性へのメッセージがたくさん込められているんですよね。
加藤:そうですね。女の子たちに聴いてほしいアルバムです。1曲目からシンプルに「好きだったらみんな会いに行きなよ」というメッセージを込めています。「LIBERTY」って私が連想するのは羽を持つことなんですけど、みんな羽ばたいて行ってほしい、好きな人がいたらそこに飛んで行ってほしい。自分を抑圧して「これ自分には出来ない」「それやったらどうしよう」って人の目を気にしている女の子って多いと思う。でもそれは、自分を抑えつけているだけで、自分を解き放って自由にしたら世界が変わって“新しい自分になれるよ”ということをこのアルバムを聴いて感じてもらえたら嬉しいです。
加藤:「Aitai」は今でもみんなが聴いてくれている楽曲の一つで、そういう切ない思いをしているファンに向けて寄り添える曲を作りたいなと思い今回作りました。「Aitai」のときより、自分も大人になっているし、今の私たちの世代だからこそ感じることを歌詞にしました。好き同士で一緒にいることができても愛の大きさが同じだとは思わない…。そうやって振り返ってみると、温度差を感じたときの切なさや、ずっと一緒にいるって選択肢もあるけど、たぶんこの人と一緒にいるべきじゃないという感覚に陥ったことがある人も多いはず。好きだけじゃ付き合えないってことを大人なってから経験するんだと思います。
― 大人になるにつれ、恋愛の仕方も変わりますよね。
加藤:そうですね。若かったときは、「えっ、好きならいいじゃん。なんで好きなのに一緒にいてくれないの?」みたいな考え方だったのですが、大人になると「それだけじゃない」ということに気がつくというか。だから、「Want You Back」が作れたんです。
― ミリヤさんと言えば、ご自身やファンの体験を元に歌詞を書いていますが、今回はどちらですか?
加藤:自分は大人だから、自分が思っていることを歌詞にしているだけですが、今回は自分の経験と、周りの人たちの経験を重ねました。
― ミリヤさん自身は叶わぬ恋の経験はありますか?
加藤:ありますよ。きっとみんなあるのと同じようにあります。でも、それ(叶わぬ恋)を諦めるのも自分。一緒にいたとしても「なんか違うね」と決めるのも最終的に自分だから、そういう叶わぬ恋はありましたね。
加藤:そうですね。自分を鼓舞する曲というのをアルバムの中に1曲は入れるようにしています。いわゆる強い意志を持った女性に向けた曲で、敵も自分自身。弱い自分に打ち勝って、この人生を自分のパーティーだと思って最高に楽しもうって。でもそのためには努力が必要で、そんな日々をみんな送っているということを伝えたい楽曲です。
― イベントで共演したプロボクサーでモデルの高野人母美選手に送る曲とお聞きしたのですが…。
加藤:高野さんに初めてお会いした次の日にこの曲をレコーディングしました。高野さんが入場曲を探しているみたいで、作ってほしいと言ってくださったので、この曲がすごく合うんじゃないのかなと。すごく刺激的だし、きっと気に入ってもらえると思っています。
加藤:テーマは“妖精”です。そこにいるのか、いないのか、わからないみたいなことをイメージしました。
― 海岸で撮影していましたが、ファッションとのギャップを感じました。
加藤:そうなんですよ。ミスマッチ感を出したくて、海の前で撮影しました。直感で決めたんですけど(笑)。今回のテーマからピンクにしたくて、ファッションやヘアスタイルもピンク系にしてみました。
― 通常盤のジャケット写真は、キラキラしているメイクが印象的でした。
加藤:グリッターメイクにしています。最近のお気に入りメイクです。顔にいっぱいラメをつけて、キラキラ感を出すだけで、浮世離れした感じになれるんです。
加藤:今回のアルバムに収録されている「うたかたの日々」という曲で「なんて誇らしい 愛された日々を」という歌詞があります。やっぱり人から愛されることって誇らしいことで、誰かに「君のこと本当に好きで。君のこと本当に愛してて。君って本当に頑張っているよね。ものすごい君が好きなんだ」って言われるだけで自信になるから、1番は誰かに愛されることです。
― なるほど。でも、どうしたら愛されるのか、みんな考えますよね。
加藤:そういう話になると、やっぱり自分を愛していることが大事。自分のことが好きじゃない人なんて嫌じゃないですか。「俺なんて…」みたいなことを言っている人より、私は自信を持っている男性に魅力を感じるし、そういう人が素敵だなと思うので、やっぱり自信を持つことや、自分を好きになること、自分ってすごいでしょって思うこと。だから、そのために努力をするんですよね。私もそうで、ジムに通っていて、周りからは「鍛えすぎ。もう十分」「痩せすぎもよくない」って言われるんですけど、私はやっていないと不安で頑張っていない気分になってしまいます。だから、やめられない。そして、コツコツ地味にできたときに自分を褒めてあげることが大事。例えばですが、お酒がすごく好きで、でも体のために1週間我慢しようって決めたとする。我慢できたときに達成感がある。そうやって自分のことを褒めてあげたくなるポイントを日々作っていってください。
― ありがとうございました。
同世代のリアルな本音が投影された歌詞が、今も変わらず同世代の女性から圧倒的な支持を受けている加藤ミリヤ。今回のインタビューでも、加藤ミリヤはやっぱり、いつでもどこでも、女の子のことを考えていることがわかった。同じように年齢を重ね、これからも加藤ミリヤの生き様を追っていきたい。
次回はそんな彼女のライフスタイルに迫ったインタビューをお届け!ファッション、ヘアスタイル、メイク…など、あらゆることについて語ってくれている。(modelpress編集部)
01.LIBERTY
02.FUTURE LOVER-未来恋人-
03.Want You Back
04.うたかたの日々
05.WANNA BE
06.This is my party
07.MIRROR MIRROR
08.天国のドア
09.少年少女
10.CLIMAX
11.BABYLON
12.FASHION
13.女神の光 feat. 牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)
14.Memories
15.ピース オブ ケイク―愛を叫ぼう― feat. 峯田和伸
16.H.I.K.A.R.I.
17.リップスティック
さらに新曲として、“叶わぬ恋”を大人になった視点で描いたラブバラード「Want You Back」、プロボクサーでモデルの高野人母美選手とイベントで初共演した翌日にレコーディングしたというパワーみなぎる「This is my party」、坂本龍一の代表曲「energy flow」のピアノメロディをフィーチャーした「BABYLON」など、恋も仕事も頑張る同世代のためにつづった強いメッセージ性と原点回帰を感じさせる楽曲が多数収録されている。
8枚目オリジナルアルバム「LIBERTY」の意味は“自由”
― アルバムリリースおめでとうございます!全17曲も収録されていますが、「LIBERTY」はどのようなアルバムですか?加藤:「LIBERTY」とは自由という意味なんですけど、いろんな困難を乗り越えてやっと掴んだ自由です。だから、フリーダムという言葉とは違い、一生懸命頑張った人だけが手に入れられる自由です。それを今、すごく自分が感じていて…。今、自分自身のクリエーションも自由にやらせてもらっていて、こうじゃなきゃいけないということは本当にないんだなと。だからこそ、今回のアルバムは自分のオリジナリティを存分に表現できていると思っています。過去の自分を超越できたようで、自分自身でも素晴らしいアルバムができたと感じています。
― 今回も同世代の女性へのメッセージがたくさん込められているんですよね。
加藤:そうですね。女の子たちに聴いてほしいアルバムです。1曲目からシンプルに「好きだったらみんな会いに行きなよ」というメッセージを込めています。「LIBERTY」って私が連想するのは羽を持つことなんですけど、みんな羽ばたいて行ってほしい、好きな人がいたらそこに飛んで行ってほしい。自分を抑圧して「これ自分には出来ない」「それやったらどうしよう」って人の目を気にしている女の子って多いと思う。でもそれは、自分を抑えつけているだけで、自分を解き放って自由にしたら世界が変わって“新しい自分になれるよ”ということをこのアルバムを聴いて感じてもらえたら嬉しいです。
名曲「Aitai」に次ぐ「Want You Back」
― 「Want You Back」は、「Aitai」に次ぐ“叶わぬ恋”を歌っている曲ですよね。“好きなのに別々の道を歩く”という大人の恋愛らしい切ないストーリーが印象的でした。加藤:「Aitai」は今でもみんなが聴いてくれている楽曲の一つで、そういう切ない思いをしているファンに向けて寄り添える曲を作りたいなと思い今回作りました。「Aitai」のときより、自分も大人になっているし、今の私たちの世代だからこそ感じることを歌詞にしました。好き同士で一緒にいることができても愛の大きさが同じだとは思わない…。そうやって振り返ってみると、温度差を感じたときの切なさや、ずっと一緒にいるって選択肢もあるけど、たぶんこの人と一緒にいるべきじゃないという感覚に陥ったことがある人も多いはず。好きだけじゃ付き合えないってことを大人なってから経験するんだと思います。
― 大人になるにつれ、恋愛の仕方も変わりますよね。
加藤:そうですね。若かったときは、「えっ、好きならいいじゃん。なんで好きなのに一緒にいてくれないの?」みたいな考え方だったのですが、大人になると「それだけじゃない」ということに気がつくというか。だから、「Want You Back」が作れたんです。
― ミリヤさんと言えば、ご自身やファンの体験を元に歌詞を書いていますが、今回はどちらですか?
加藤:自分は大人だから、自分が思っていることを歌詞にしているだけですが、今回は自分の経験と、周りの人たちの経験を重ねました。
― ミリヤさん自身は叶わぬ恋の経験はありますか?
加藤:ありますよ。きっとみんなあるのと同じようにあります。でも、それ(叶わぬ恋)を諦めるのも自分。一緒にいたとしても「なんか違うね」と決めるのも最終的に自分だから、そういう叶わぬ恋はありましたね。
高野人母美選手へ贈る「This is my party」
― 「Want You Back」から一変、「This is my party」はメロディーも歌詞も全然違う印象で、パワフルだなと思いました。加藤:そうですね。自分を鼓舞する曲というのをアルバムの中に1曲は入れるようにしています。いわゆる強い意志を持った女性に向けた曲で、敵も自分自身。弱い自分に打ち勝って、この人生を自分のパーティーだと思って最高に楽しもうって。でもそのためには努力が必要で、そんな日々をみんな送っているということを伝えたい楽曲です。
― イベントで共演したプロボクサーでモデルの高野人母美選手に送る曲とお聞きしたのですが…。
加藤:高野さんに初めてお会いした次の日にこの曲をレコーディングしました。高野さんが入場曲を探しているみたいで、作ってほしいと言ってくださったので、この曲がすごく合うんじゃないのかなと。すごく刺激的だし、きっと気に入ってもらえると思っています。
ジャケット写真のテーマは“妖精”
― 毎回ジャケット写真を楽しみにしているファンも多いと思います。今回のテーマを教えてください。加藤:テーマは“妖精”です。そこにいるのか、いないのか、わからないみたいなことをイメージしました。
― 海岸で撮影していましたが、ファッションとのギャップを感じました。
加藤:そうなんですよ。ミスマッチ感を出したくて、海の前で撮影しました。直感で決めたんですけど(笑)。今回のテーマからピンクにしたくて、ファッションやヘアスタイルもピンク系にしてみました。
― 通常盤のジャケット写真は、キラキラしているメイクが印象的でした。
加藤:グリッターメイクにしています。最近のお気に入りメイクです。顔にいっぱいラメをつけて、キラキラ感を出すだけで、浮世離れした感じになれるんです。
「自分を愛すること」とは
― 以前、モデルプレスのインタビューで夢を叶える秘訣は「自分を愛すること」と語ってくれたミリヤさん。今回は、最後に自分自身を愛せる秘訣を教えてください。加藤:今回のアルバムに収録されている「うたかたの日々」という曲で「なんて誇らしい 愛された日々を」という歌詞があります。やっぱり人から愛されることって誇らしいことで、誰かに「君のこと本当に好きで。君のこと本当に愛してて。君って本当に頑張っているよね。ものすごい君が好きなんだ」って言われるだけで自信になるから、1番は誰かに愛されることです。
― なるほど。でも、どうしたら愛されるのか、みんな考えますよね。
加藤:そういう話になると、やっぱり自分を愛していることが大事。自分のことが好きじゃない人なんて嫌じゃないですか。「俺なんて…」みたいなことを言っている人より、私は自信を持っている男性に魅力を感じるし、そういう人が素敵だなと思うので、やっぱり自信を持つことや、自分を好きになること、自分ってすごいでしょって思うこと。だから、そのために努力をするんですよね。私もそうで、ジムに通っていて、周りからは「鍛えすぎ。もう十分」「痩せすぎもよくない」って言われるんですけど、私はやっていないと不安で頑張っていない気分になってしまいます。だから、やめられない。そして、コツコツ地味にできたときに自分を褒めてあげることが大事。例えばですが、お酒がすごく好きで、でも体のために1週間我慢しようって決めたとする。我慢できたときに達成感がある。そうやって自分のことを褒めてあげたくなるポイントを日々作っていってください。
― ありがとうございました。
同世代のリアルな本音が投影された歌詞が、今も変わらず同世代の女性から圧倒的な支持を受けている加藤ミリヤ。今回のインタビューでも、加藤ミリヤはやっぱり、いつでもどこでも、女の子のことを考えていることがわかった。同じように年齢を重ね、これからも加藤ミリヤの生き様を追っていきたい。
次回はそんな彼女のライフスタイルに迫ったインタビューをお届け!ファッション、ヘアスタイル、メイク…など、あらゆることについて語ってくれている。(modelpress編集部)
8作目オリジナルアルバム「LIBERTY」
3月2日発売01.LIBERTY
02.FUTURE LOVER-未来恋人-
03.Want You Back
04.うたかたの日々
05.WANNA BE
06.This is my party
07.MIRROR MIRROR
08.天国のドア
09.少年少女
10.CLIMAX
11.BABYLON
12.FASHION
13.女神の光 feat. 牧宗孝(MIKEY from 東京ゲゲゲイ)
14.Memories
15.ピース オブ ケイク―愛を叫ぼう― feat. 峯田和伸
16.H.I.K.A.R.I.
17.リップスティック
加藤ミリヤ(かとう・みりや)プロフィール
1988年6月22日愛知県生まれ。2004年9月に「Never let go/夜空」でメジャデビュー。2009年には「Aitai」が180万DL、清水翔太とのコラボ曲「Love Forever」が280万DLを記録しデジタル時代のアイコンとなる。2012年には「コカ・コーラ ロンドンオリンピック キャンペーンソング」の「HEART BEAT」を現地ロンドンでパフォーマンス。さらに自身のファッションブランドKAWI JAMELE、ジュエリーブランドのMIRRORでもデザイナーを務め、ファッション界でも数多くのブームを発信。2011年からは小説家としても活躍しマルチな才能を発揮している。2014年9月にデビュー10周年を迎え、現在でも現代女性の愛や葛藤を歌いつづけ“時代の代弁者”と呼ばれている。
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