「黒崎くんの言いなりになんてならない」(C)マキノ/講談社

Sexy Zone中島健人、王子キャラ封印でドS開眼「こんな世界があるんだ」「新しい自分」モデルプレスインタビュー

2016.02.23 17:00

Sexy Zoneの中島健人(21)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2月27日に公開される主演映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』では、これまでのイメージを覆す悪魔級ドS男子“黒悪魔”を演じる。“プロのアイドル”“ラブホリ王子”と呼ばれるほど、ジャニーズの王子キャラの地位を確率している彼にとって、今作への挑戦は新たな扉を開く第一歩となった。

  
「黒崎くんの言いなりになんてならない」(C)マキノ/講談社
「黒崎くんの言いなりになんてならない」(C)マキノ/講談社
同作は、「別冊フレンド」で連載中の同名少女漫画を月川翔監督が実写化。「男の子にこんなことしてほしい!」という女子の妄想を赤裸々にかつ楽しく描いたドキドキしっぱなしのラブストーリーで、強引でドSな“黒悪魔”こと黒崎晴人(中島)と、その親友で女子の憧れの的である“白王子”こと白河タクミ(千葉雄大)の狭間で揺れ動くヒロイン・赤羽由宇(小松菜奈)の物語。

「俺に絶対服従しろ」「お前は俺のものだ」と黒悪魔ぶり炸裂の台詞を放つ中島は新鮮。刺激的な“エロキュン”シーンにも多数挑戦しており、観たことのない彼を堪能することができる。

“ドS黒悪魔”役で新境地

― 今までの中島さんのイメージとは、真逆の役柄でしたね。

中島健人:正直、自分にできるのかなって不安がありました。「やってやろう!」って気持ちも強かったんですけど、本当にイメージにない役だったので、周りにも意外って言われて。どういう風になるのか分からず、ずっと心配だったから、原作も読み込み基盤を作って撮影に挑みました。その分、撮影中はあまり苦労しなかったんですけどね。

― 入るまでが不安だった?

中島:そうですね、入るまでが怖かった。監督からは「大げさにやった方がいい」って、指示を受けました。そうしないと、ドSに見えないと。僕自身がドSじゃないので、どうしようかなって思っていました。

撮影2日でドMからドSに…「こんな世界があるんだ!」

「黒崎くんの言いなりになんてならない」(C)マキノ/講談社
「黒崎くんの言いなりになんてならない」(C)マキノ/講談社
― なるほど。この映画の撮影中に、「ドMからドSに変わった」ということをお聞きしたのですが…?

中島:撮影2日目くらいに(笑)。

― 早い(笑)!

中島:由宇(小松)に何度も“顎クイ”しているうちに、「女性に対して、こういう対応をしていいんだ!こんな世界があるんだ!」って気がついて。自分にとってはとても新しい発見でした。現実だとやり過ぎなんですけどね(笑)。

― 映画の中だから成り立つ世界観だと。

中島:それに気がついてからは、「こういう自分もありじゃない?」って思えるようになって、女性に対してアグレッシブというか強気な姿勢をとるってことが快感になっていったんです。仕事に関しては、変わらずドMかなと思うんですけど、女性に対してはドMってことはないですね。

役作りは母親を参考「すごいドSなんです」

― 仕事に対してはドMということですが、逆境で燃えるタイプ?

中島:そうかもしれないです。ジャニーさんからも舞台中に呼び出されて、「YOU、あそこのシーンつまんないよ」とかって怒られることが多かったんですよ。それで、「次、面白くなかったら変える」って言われるとか、「この人ドSだ」って思いながら。でも、やっぱりジャニーさんの言葉があったからできたし、誰かから何か言われて成長するっていうのが好きみたいです。そういう部分は、ドMだし「絶対やってやる」「その考え乗り越えてやるよ」って燃えるんですよね。まぁ、恋愛面でドSやられたら、逆ドSしますけど(笑)!

― 恋愛面では癒やされたいですか?

中島:癒やされたいですね~。僕の母親がすごいドSなんですよ。朝起きれないとめっちゃ怒るんです…。「起きなさいよ!」「また遅刻よ!」って…。黒崎は、若干母を参考にしています(笑)。

― 黒崎はお母様が参考だったとは…(笑)。そういった意味でも、中島さんにとって本当に新たな挑戦になった作品ですよね。

中島:ドSということで、眼力も鍛えられました。あんなにガンつけることってないですから。前にやった「BAD BOYS J」は不良役ではありましたけど、普段は優しいって設定だったので、寡黙な強さを表現するっていうのは新しい自分でした。

小松菜奈と抜群の信頼関係「いい意味で自分を彼女のトラウマにしなきゃ」

小松菜奈(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
― 小松さんとのシーンは素敵な空気感が漂っていて、信頼関係があってはじめて成り立つんだろうなと思って観ていました。

中島:そうですね。現場では常に黒崎であることを心掛けていて、それに小松さんも由宇として返してくれていました。例えば、誰かを呼ぶときも、普段から「おいっ!」って言ってみたり。それが、いい空気感としてしっかりと出たのかなと思います。

小松菜奈(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
― 普段から黒崎になりきっていたということですが、あのキャラクターはバランスが難しかったのでは?やり過ぎるといやらしくなってしまうし、フィクションだから成立する部分もある。

中島:それに関しては、受けての反応次第だなって。どんな表情を引き出せるかっていうのは自分だし、それにはいい相互関係ができていないといけないし。黒崎みたいな突き抜けた台詞っていうのは、Mな由宇に対して言うからバランスが取れているんですよね。小松さんの表情を引き出すってことが重要だから、いい意味で自分を彼女のトラウマにしなきゃって最初は大変でしたけど、できるだけテストから本気で行くっていう積み重ねでした。

“エロキュン”シャワーシーンは「1番ハードだった」

千葉雄大(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
― それがあの絶妙なバランスを生んでいるんですね。“ドS”はもちろん、“エロキュン”ももうひとつの需要なキーワードかと思いますが、その点については演じてみていかがでしたか?

中島:シャワーシーンとか「エロ!」って思いました(笑)。ばーちー(千葉)が入ってきたときに、とにかくエロいって!あれ実は、本番の10分前まで2人で腹筋してたんですよ。お互い何も食べずに、僕のオリジナルの筋トレをやりました。めちゃめちゃ疲れた状態だし、1番ハードな撮影になりました(笑)。

― 対抗心も?

中島:黒と白なんで、負けるわけにはいかない!いつもよりシャワーの角度を高めにして浴びました。僕は喉元狙ってたんですけど、ばーちーは肩で「その手もあったか!」ってすごく綺麗でした。

― 何かを挑戦する上で、負けたくないという気持ちは強いタイプですか?

中島:もうそれしかないですね。自分よりパフォーマンスが優れてる人たちと一緒になると、余計燃えます。この前まで舞台「ジャニーズ・ワールド」っていうのやってたんですけど、それもどうやったら自分の色を出せるかって考えていました。今回だと、ばーちーが演じる白王子が最大のライバルなので、彼に負けないようにって、刺激を受けながら頑張っていました。強い相手がいるってことは大切だと思います。それがないと、何をやっても無難な感じになってしまうので、ありがたいなと思っています。

「青春を謳歌させてもらった」

小松菜奈、千葉雄大(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
― 小松さん、千葉さんとのエピソードを聞いていると、本当に良い関係性が築けていることが伝わってきました。

中島:普通の学校みたいで、楽しかったんですよ。こういう高校生活は送れなかったから、制服デートとか羨ましい限りで。ただ、僕は黒崎を意識して輪に入らないようにしていたときもありました。ばーちーとか、仲良くなり過ぎちゃうとライバル関係が表現できないなって。でも、心のどこかで「この人いい人だ」「好きだ」ってなっちゃうし…。小松さんとばーちーがスタッフさんとお弁当を楽しそうに食べてるときは、本当に寂しかったです(笑)。

― 裏でもそんな努力が…。千葉さんとは、まさに黒と白のような関係だったんですね。

中島:撮影中、苦楽を共にしていたので、何でも話せる人です。ばーちーが、影で努力をしているところも見ていたし、お互い本気でぶつかったから、良い関係を築けたなって思います。あと、ばーちーはこの間、舞台を観に来てくれたんですよ!フライングの場面で、空飛びながら「あっいた!」って。嬉しくて感動しました。馬が合うし、ネジが外れやすいところが似てるんです(笑)。

小松菜奈、千葉雄大(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
― 素晴らしい環境の中で、作品を作っていたことが分かります。

中島:そうなんですよ。ばーちーだけじゃなくて、みんなが心地いい関係を作ってくれて、良い現場でした。本当にこの作品では、青春を謳歌させてもらった気分です。その空気感を、ぜひ皆様にも楽しんでいただきたいと思います。

― ありがとうございました。

全てを脱ぎ捨て素の自分で――

「何も言わなくても、距離感を縮めることのできる黒崎が羨ましい。僕はあんまりそういうことが上手くないんです。コンサートでファンの皆様への感謝の気持ちを伝えるために、“白王子”になることはあるんですけど、そっちもプライベートではちょっと苦手ですね(笑)」。

そう語る姿は、“黒悪魔”とも “白王子”とも重ならない。もちろん、“アイドル・中島健人”とも違う。

しかし、「自分も黒崎みたいな男になりたい」――そんな想いを込めて、今作に挑んだ中島は、眠っていた魅力を開花させ、自分なりの“黒悪魔”になりきった。彼は全ての仮面を脱ぎ捨てて、役と向き合ったのだろう。その覚悟は、スクリーンの中で輝いている。(modelpress編集部)

映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」概要

千葉雄大、小松菜奈(C)「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会
公開日:2016年2月27日
監督:月川翔
原作:マキノ「黒崎くんの言いなりになんてならない」(講談社「別冊フレンド」連載中)
キャスト:中島健人、小松菜奈、千葉雄大、高月彩良、岸優太ほか

中島健人 プロフィール

1994年3月13日生まれの19歳。東京都出身。2011年にSexy Zoneとして1stシングル「Sexy Zone」でCDデビュー。また個人としては、「生まれる。」(2011年4月期、TBS系)、「BAD BOYS J」(2013年4月期、日本テレビ系)、「黒服物語」(2014年10月期、テレビ朝日系)など数々の連続ドラマに出演。また、2013年「劇場版BAD BOYS J ~最後に守るもの~」、2014年「銀の匙 Silver Spoon」と映画に主演。2016年2月27日には、自身3作目の主演映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」が公開となる。Sexy Zone4枚目のアルバム「Welcome to Sexy Zone」が2月24日に発売。
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