モデルプレスのインタビューに応じたぺえ(C)モデルプレス

ジェンダーフリーなNEWアイコン“ぺえ”の確立「原宿で、自分の場所を見つけられた」 30キロ減量の過去も モデルプレスインタビュー<後編>

2016.01.26 12:00

原宿の竹下通りにあるアパレルショップ「WC」で働くカリスマ店員「ぺえ」の素顔に迫るインタビュー後編。バラエティ番組「マツコ会議」(日本テレビ系、毎週土曜23時)の出演をきっかけに、その個性的で性別や年齢不詳なルックスとマイペースなキャラクターが話題に。“ぺえ”とは一体何者なのか、原宿に集まる女子たちの心を掴んで離さない、その魅力を解明すべくモデルプレスは本人にインタビュー。今回本格的なインタビューは初というぺえ。ダイエットでマイナス30キロ減量したという過去や個性的なビジュアルに行き着いた経緯などに迫った。

  

昨年4月に地元より上京。働き始めて約半年あまりにも関わらず、その人気は既に人気読者モデル並み。しかし、その過去の多くはベールに包まれている。

“謎すぎる”生い立ち…マイナス30キロ減量の過去

― まず、ぺえさんが「誰なんだろう?」というところで気になってる方が多いと思うんです。学生時代はどんな子供で、クラスの中ではどんな存在でしたか?

ぺえ:わりかしいじられる感じのムードメーカー的な存在だったと思います。中身は女っぽい感じでいじられて、「やめてよ~」みたいな(笑)。足も全然早くないのにリレーのアンカーにさせられたりするポジションでした。

ぺえ(C)モデルプレス
ぺえ(C)モデルプレス
― 子供の頃からファッションに対する興味が強かったんですか?

ぺえ:それが、無かったんです。小中高と体育会系の部活をガチな所でやっていて、全国大会とかも出たことがありました。高校時代もスウェット、ジャージで通っていたくらいでした。

― そうなんですね!ファッションは上京する以前から今のようなスタイルだったのですか?

ぺえ:高校を卒業する直前からですね。その時それまでガッツリやっていた部活をそこまでしなくなって、ただ太って体重が87キロあったんです。卒業直前に原宿のジェンダーレス系みたいなモデルさんを見るようになって、すごい綺麗だし可愛いなって思って自分もそういう風になりたいって思ってダイエットとか色々するようになりました。

― ダイエットというのは具体的にどのくらい痩せられたんですか?

ぺえ:マイナス30キロ落ちました。とりあえず半年炭水化物を抜いて、甘いものも食べないで、飲み物も水かお茶しか飲まないことで痩せました。卒業直前でバイト以外暇だったのでお腹空いたら寝ていました。

― 驚きです!痩せようと思ったのはモデルさんを見たからだけですか?

ぺえ:後は、友人とのいざこざも原因の1つ。いじめではないんですけど親友に裏切られたというか…それを見返したくてっていうのもちょっとはありました。周りから言われてコンプレックスだったというよりは自分からなりたいと思ったんです。実際痩せてスタイルが良くなると何でも着こなせるようになるんですよね。それがすごい楽しくて、色んなものが着たくなりました。

ファッションへの目覚め

― その後アパレル店員にはどういった経緯でなられたんですか?

ぺえ:就活の時期に、何かどこかの企業で就活して働くというのが頭に全く無かったんです。結局3月くらいまで就活もせず、親に「好きにやって良いんだけどどうするの?」って言われてとりあえずざっくりと東京に出たいとは言っていたんですよ。東京に出るけど何か働かなきゃいけないとなって、原宿が自分の中で憧れの場だった。どうしようかなって思っている時に今働いているお店のTwitterを見つけて、「めっちゃ可愛い!」って思って。電話して最初はレディースオンリーのお店だから「メンズはすみません」って断られたんですけどここだったら自分が好きな空間で楽しく働けると思ったんで、だから「面接だけはして欲しいです」って言ったら面接だけすることになって、まだその時地元にいたんで東京に行って面接をしたら「面白いからとりあえず働いてみますか?」と言って頂いてすぐ働き始めました。

― 今のファッションのスタイルが確立されたのは働き始めてからですか?

ぺえ:まだ全然だとは思うんですけどファッションが磨かれたのは今のお店に入ってからですね。“ゆめかわいい”っていう世界観だったり海外的な世界観とか、そういうのに身近に触れていきました。最初の頃は自分の服がダサいって言う自覚があって、スタッフに「やばかったら言って下さい!」とも言っていて。色々「これにはこういうのじゃない?」って教えてもらったりしてやっと形になって分かるようになってきたって言う感じですね。

― 雑誌などは何を読まれてたんですか?

ぺえ:メイクに興味があったのでどっちかと言うとレディースの雑誌を読むこととか見ることが多かったですね。幅広く「JELLY」とか「Popteen」とかレディースだったら何でも片っ端から見てました。

― モデルさんは憧れの方などはいましたか?

ぺえ:自分が一番最初に見て驚いたのはUsukeDevil(※ユウスケデビル)さん。「こんなに綺麗になれるんだ!」って思って。

(※Instagramから人気が出た“インスタアイドル”として世界から注目を集めるモデル)

“ジェンダーレス”ではなく“ジェンダーフリー” 周囲の反応は?

ぺえ(C)モデルプレス
昨年、日常的にメイクやネイルを施したり、美意識の高い男子を表す“ジェンダーレス系イケメン”というジャンルが台頭。読者モデルのこんどうようぢやとまんがその代表格として挙げられるが、それとは少しジャンルが違うという。

― メイクをするようになったのはいつからですか?

ぺえ:こんなにガッツリするようになったのは(アパレルに)入ってからですね。

― その頃には、もう原宿の街を歩いている男の子の中ではジェンダーレス系と言われるメイクをしている人はいましたか?

ぺえ:そうですね、ただ自分はジェンダーレス系でも無いと思います。ジェンダーレスはここまでガッツリはメイクはしないので。ジェンダーレスは男の容姿だけど女のファッションも取り入れる、ジェンダーフリーは男のものも着るし女の格好もしちゃう。どっちかというとそっちより。だから何も恥ずかしさとか無くて可愛いと思ったら着ちゃうので、そういう意味ではジェンダーレスではない。

― スカートとかも履くんですか?

ぺえ:履けますね。ワンピースというか、ビックな形のスウェットを1枚でボーンと着たりはします。

― 今のお姿を学生時代の友人の皆さんが見たらびっくりされませんか?

ぺえ:そうですね。だから「どうしたの?」って言われます。Twitterとかテレビで見てくれたりはしてて「すごいね」とは言ってくれるんですけど地元時代も田舎なので尚更びっくりしてますね。

― 地元でもパープルのヘアスタイルで歩かれてたんですか?目立ちませんでしたか?

ぺえ:上京の直前はそうでした。目立ちましたね。東京出てきて、原宿出てすごい自由な場所で、個性を生かせる場所で、自分の場所を見つけられたなってすごく思いました。

― お母様と仲が良い様子をテレビ番組で見たんですがファッションが変わってからご両親は驚かれなかったですか?

ぺえ:どちらかというと、小さい頃から女の子の友だちがすごく多かったり中性的な部分もすごくあったので、最初はメイクをすることや格好には「え?すごいんじゃない?」とは言ってきましたけど、でも段々周りがこういうふうに評価して受け入れてくれるようになったのを両親も見てて応援してくれるようになりました。

夢を叶える秘訣

モデルプレスに来社!(C)モデルプレス
意外な一面や過去をオープンに語ってくれたぺえ。周りの評価に左右されるのではなく、常に自分の意志を軸に一歩一歩進んできた姿勢が印象的だった。

最後に“夢を叶える秘訣”を聞いてみると「やりたいことをやる。自分も好きなことしかやってきてないので。好きなことじゃないと本気になれないじゃないですか。本気になれないと結果として出ないから、好きなことを思い切りやったら結果に出ると思う」とまっすぐな瞳で語ってくれた。

飾らない生き方は同世代だけでなく、幅広い世代の心を打つはず。原宿から誕生したニュースターの今後の活躍から目が離せない。

近日、ファッション、美容、恋愛にまつわるQ&Aの記事も配信予定。(modelpress編集部)

ぺえプロフィール

昨年4月より、「WC原宿竹下通り店」にて働き始め、一躍カリスマ店員に。性別、年齢非公開。バラエティ番組「マツコ会議」(日本テレビ系、毎週土曜23時)のほか、情報番組「ZIP」(日本テレビ系、毎週月曜~金曜あさ5時50分)、特番「芸能人つまずきビッグデータ~世間のギモン本人にぶつけよう 私の告白カテにしてねSP~」(フジテレビ系、昨年12月放送)などに出演。
Twitter:https://twitter.com/peex007

【Not Sponsored 記事】

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