モデルプレスのインタビューに応じた土屋太鳳(右)、山崎賢人【モデルプレス】

土屋太鳳×山崎賢人 支え合った1年間、忘れられない言葉…“10年後の約束”を交わす モデルプレスインタビュー

2015.12.09 20:21

土屋太鳳(20)と山崎賢人(21 ※「崎」は正式には「たつさき」)。2015年、役者として大きな飛躍を遂げた2人がモデルプレスのインタビューに応じ、“10年後の約束”を交わした。

  

「偶然ではない」意味のある再共演

軽快な音楽が流れるスタジオ。和やかな雰囲気で進むインタビュー取材の合間、山崎は音楽に合わせてご機嫌に体を揺らす。それを見てすかさず動きを真似る土屋。どんどんユニークになるダンスに「あはは」と2人の笑みがこぼれた。

言葉を交わさずとも伝わるリズムは、約1年間にわたる共演で育まれたもの。今年上半期のNHK連続テレビ小説「まれ」で夫婦役を演じた2人は、映画『orange -オレンジ-』(12月12日公開)で再びタッグを組むことに。「まれ」のクランクアップからわずか12日という異例のスピード再共演、さらに熱狂的ファンを有する高野苺氏のコミックの実写化とあって、情報解禁時から大きな反響を呼んだ。

原作から飛び出してきたかのような6人の同級生メンバー(C)2015「orange」製作委員会(C)高野苺/双葉社
「ヒロインの菜穂を演じさせて頂くことが決まって、原作の表紙を見ながら、相手役の翔(かける)はどなたが演じるのかな?と考えたんですが、なんとなく心のどこかに賢人くんが浮かんでいたんですよ。そしたらある時、マネージャーさんに『翔役、誰だと思う?』と聞かれて、『山崎賢人くんですか?』と答えたら『そうなの!もう1回一緒にやることになったんだよ』って。その時は本当に驚いたと同時に、偶然ではなく何か意味があるんだろうな、と感じました」(土屋)

「太鳳ちゃんにはそういう、神様みたいに不思議な力があるのかも(笑)。まだ『まれ』の撮影が残っている時に『orange』での再共演が決まったので、僕は本当にびっくりして、正直実感がないというか、どうなるんだろう?という感じで。でも太鳳ちゃんのことは信頼しているし、こんなにすぐ一緒にできることはすごく嬉しかった。『まれ』で夫婦になって、また大切に想い合う役が来たというのは、やっぱり大きな意味があったと思うんですよね」(山崎)

「大切な人といられる今を大事にしてほしい」(土屋)
主人公の女子高生・菜穂の元に届いた手紙。“10年後の未来の自分”がつづったその手紙で「大切な人がこの世からいなくなってしまう」ことを知った菜穂は、大切な人を亡くさないために“今”を変えようと奮闘する。ファンタジックな世界観で描かれるストーリーは、青春ならではの切なさや胸キュンとともに、“今”を精一杯生きることの大切さを改めて気づかせてくれる作品。「まれ」で子どもを育んだ2人がそれを演じることは大きな意味となって、作品に命を吹き込んだ。

「『まれ』で子どもを育てたからこそ、大切な人がいなくなってしまうことの辛さや、命の大切さを実感しながら演じることができました。生きていくことは素晴らしいけれど、すごく難しい。だからこの作品を見て、大切な人といられる今を大事にしてほしい、その時間を噛みしめてほしい、という思いがすごくあります」(土屋)

「周りで支えてくれる人の大切さや愛を感じながら、命を大切に思うこと…。そういう命の重みを、僕も今回の作品で知り、大切にするべきものなんだと改めて感じました。そんなメッセージが皆さんにも伝わればいいなと思います」(山崎)

支え合った1年間、忘れられない言葉

山崎が演じた翔は、母親の自殺で心に深い傷を負った少年。ガラスのように今にも壊れそうな翔と、それを優しく包み込む菜穂の会話は、言葉遣い、表情、しぐさの細部にわたり、2人の繊細な演技が光る。

繊細な言葉が交わされる(C)2015「orange」製作委員会(C)高野苺/双葉社
「難しいシーンが本当に多かったです。菜穂がかける言葉一つ一つに重みがあって、もし何かが違っていたら、翔の未来を変えてしまうかもしれないという怖さがある。言葉の裏に隠されている何かを探るのがすごく難しかったです」(土屋)

特に苦しいシーンになると「心が固まってしまう」という土屋が「そういう時も、賢人くんがすごくパワーを分けてくれる」と感謝すれば、山崎も「いやいや、俺のほうがパワーもらっていたよ」と返す。

「私が1人で『ああかな?こうかな?』とぶつぶつ言っている時も『じゃあ、もう1回やってみる?』と声をかけてくれて。いつも一生懸命になってくれるんです。賢人くんは役のことをすごく考えていて本当に努力していると思います。それに、内面の強さや深さが、賢人くんの華やかなパワーにつながっているのかなって」(土屋)

「太鳳ちゃんの菜穂に、翔は生かされました。心の曇りがどんどん取れて、温かくなっていく感じ。自分も重いシーンになると内にこもりがちになってしまうけれど、そういう時に太鳳ちゃんは『こういう時こそ、ちょっと楽しいこと考えよう!』と言ってくれたりして、すごく助けられました。やっぱり1年間一緒にやってきた太鳳ちゃんへの信頼感や安心感みたいなものをずっと感じていて。それは劇中の菜穂と翔にも影響していると思います」(山崎)

「太鳳ちゃんへの信頼感や安心感みたいなものをずっと感じていて」(山崎)
言葉を大切にした作品。土屋は「まれ」の撮影で落ち込んでいた時、山崎のとある言葉に助けられたエピソードを明かす。

「朝ドラをやっていた時、壁にぶつかってよくわからなくなった瞬間があって。食堂で一緒にご飯を食べていた時も、気持ちが沈んじゃっていたんですね。その時、賢人くんがさり気なく、私の好きそうなおかずの小鉢を『これ、食べる?』って分けてくれたんですけど、私が『いいよ、いいよ』と遠慮したら『今、なんで気を遣ったの?』と言ってくれて。その言葉で、心がスッと楽になりました。『あっ、そっか。気を遣わなくていいんだ』って。すごく印象に残っています」

それを聞いて「太鳳ちゃんのご飯を見たら『それだけしか食べないの?』って思ったから、『小鉢、食べなよ』って、分けてあげたのは覚えてる(笑)」と照れ笑いの山崎。「太鳳ちゃんは『温かくして』とか、体のこともすごく心配してくれたよね。それに影響されて、今すごく健康を意識してる。水をいっぱい飲んだり。女優さんみたいに(笑)」と変化を報告すると、土屋は「あれっ、女優さんになった?(笑)」と茶化しながらも「嬉しい」と微笑んだ。

10年後の約束

2人の10年後は―?(C)2015「orange」製作委員会(C)高野苺/双葉社
最後に作品にちなみ、“10年後の約束”を交わしてもらうことに。10年後に再び出会うとき、どんな自分になっていたい―?

「女優さんとしても、人としても、ちゃんと成長していたい。お互い『どうしてる?』と声をかけ合った時、幸せな賢人くんを、しっかりとした姿で応援できるように。同じくらい頑張って、成長します」(土屋)

「俳優として何回りも成長することはもちろん、何事も楽しめる大人ってカッコイイなって思うんです。常に感謝の気持ち、初心を忘れず、楽しんでいる大人になること。…何よりも、太鳳ちゃんには幸せになっていてほしいですね!」(山崎)

横に並んだ2ショットの写真撮影。土屋が「背、高いなぁ~」と見上げながらつぶやくと、山崎がさりげなく膝を曲げて、背丈を合わせた。そんな風に目線を揃えて、共に過ごした1年間。『orange -オレンジ-』という作品がその集大成であり、2人の新たなスタートでもある。(modelpress編集部)

◎インタビューこぼれ話

・お互いの“他己紹介”をお願いすると、まず土屋が「面白くて、優しくて、明るくて、元気で、全力でふざけると同時に、全力でしっかり物事を考えて、相手のことを思いやれる。でも、眠いのは我慢ができない賢人くんです(笑)」。続く山崎は「真っすぐで、純粋で、めっちゃ面白くて…人にすごく気を遣う反面、意外にズバッと言えるところもある」と長所を次々挙げたあと、「短所…言いたいけど、ない!(笑)」。

・土屋は10年後までに「背を伸ばす」という約束も。「0.3cmくらいなら…(笑)」と控えめな土屋に、山崎が「いや、3cm!言霊ってあるじゃん。3cm伸びる!って言っておけば、10年後本当に伸びているかも」とアドバイス。

映画『orange -オレンジ-』(C)2015「orange」製作委員会(C)高野苺/双葉社

土屋太鳳(つちやたお)

1995年2月3日生まれ。2005年、スーパー・ヒロイン・オーディション MISS PHOENIX 審査員特別賞を受賞して芸能界デビュー。平成27年度前期連続テレビ小説「まれ」ヒロインに抜擢された。

山崎賢人(やまざきけんと)

1994年9月7日生まれ。2011年「管制塔」で映画初主演。連続テレビ小説「まれ」や「デスノート」など話題のドラマに多数出演。2016年映画「オオカミ少女と黒王子」、「四月は君の嘘」が公開予定。

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