阿部サダヲ「俳優は天職」目指す役者像とターニングポイントを語る【モデルプレス】

阿部サダヲ「俳優は天職」目指す役者像とターニングポイントを語る

2015.06.10 13:28

俳優の阿部サダヲ(45)がモデルプレスのインタビューに応じた。『マルモのおきて』以来、4年ぶりに民放連続ドラマの主演を務めているフジテレビ系『心がポキッとね』(毎週水曜 後10:00)は10日の最終話を残すのみ。これまでコメディから感動作まで幅広く演じてきた阿部だが、共演の山口智子とキスシーン、水原希子との恋愛模様も描かれる“ラブストーリー”への出演は意外と珍しい。彼にとっても新境地となっている。

  

阿部サダヲ「俳優は天職」

92年より「大人計画」に参加。俳優人生も今年で23年目を迎え、その抜群の演技力と存在感でカメレオン俳優と呼ばれることも多い。阿部も「天職だと思います」と胸を張る。

「俳優をやっていて、それこそ“心がポキッ”となったことがない。細かく言い出したら、落ち込むことはありましたが、僕の場合は役者をやる前が一番落ち込んでいたというか、病んでいたので。一人でいられるということでトラックの運転手をしていた時期もありました(笑)。一方で俳優はやっていてとても楽しいです。それに“落ち込む”ということは、多少なりとも向上心があるということ。そういう時は逆に真剣にこの仕事のことを考えているんだなと思ったり。役者の仕事は誤魔化せなくて、全部自分がやったことになる。その言い訳ができない状況、自分を追い込むことも実はすごく楽しくて、この仕事は僕に合っているのかもしれないです」。

目指す役者像

モデルプレスのインタビューに応じた阿部サダヲ
阿部サダヲ
肩の力を抜き、これまでの自分を冷静に振り返る阿部。名脇役としてのポジションを確立する一方で、2007年に『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演。この作品で「第31回日本アカデミー賞」優秀主演男優賞を受賞した。その後は映画、ドラマに主演で出演することも格段に増えたが、阿部自身は「主演でも、主演でなくても、やることは変わらない。こだわりもあまりないです。これからも今のような形でどちらもやらせていただけたらいいですね」と笑みを浮かべる。では目指す役者像はあるのだろうか?

「先輩とかとお仕事をさせていただくと、やっぱりいいなと思う役者さんはいっぱいいらっしゃって、皆さんの素晴らしいところを吸収していきたいですね。目標を一人にする必要はないと思っていて、女の人でも夏木マリさんとか目指していきたいと思ったりします(笑)」。

ターニングポイント

冗談を織り交ぜながらも、表情はいたって真剣。冗談と真剣、その相反する事柄を違和感なく成立させられることも、彼の演技がたくさんの人を惹きつける所以なのだろう。しかし最初からそれが備わっていたわけではない。彼にもターニングポイントがあったようだ。

「大人計画に入って松尾スズキさんに出会って、真っ直ぐではない見方、曲がった見方を知ったことが大きいと思います。真面目に喋るのも、どこか違う切り口を探す、松尾さんだったらどんな風に考えるかなって。『ずっと真面目だともしかしたらつまらないのではないか?』そんなことを自分に問いかけられるようになりました」。

夢を叶える秘訣

さらに「『頑張りすぎない』ということも教えていただきましたね」と阿部。着実に俳優としてのキャリアを積み重ねてきた彼に、夢を叶える秘訣を聞いてみると…。

「目線を持つこと、そして耳を傾けること。僕はやっぱり笑いが好きで舞台から始まったので、お客さんの反応を気にして、それに応えることを一番に考えています。テレビや映画だと笑い声は聞こえないので、わかりにくいのですが、遠くならないように常に意識しています」。そう話すと、最後は「アンケートとかで批判があると落ち込むんですけどね(笑)」と顔をクシャッとして笑っていた。(modelpress編集部)

■阿部サダヲ(あべ・さだを)プロフィール
1970年4月23日生まれ、千葉県出身。92年より「大人計画」に参加。2007年『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演を果たし、2010年『離婚同居』(NHK)で連続ドラマ初主演、2011年『マルモのおきて』(フジテレビ)で民放の連続ドラマに初主演した。“破壊”の名前でボーカルを務めるバンド「グループ魂」のニューアルバム『20名』が7月15日発売。8月には全国ツアーも開催。

■『心がポキッとね』第10話あらすじ
阿部サダヲ(左)、水原希子(右)/『心がポキッとね』第10話より
大竹心(藤木直人)が、何も言わずに旅に出たのは、自分が強引に結婚の話を進めたからだ、と鴨田静(山口智子)は責任を感じていた。小島春太(阿部サダヲ)は、心は静と結婚するにあたり考えていることがあると言っていた、と明かし、むしろ、自分が結婚について幻滅させるような話をしたからではないか、と静に謝罪する。静は、自分たちをモデルにして作ろうと進めていたウエディングの本の出版を断ることを決めた。

そんな静を見ていた葉山みやこ(水原希子)は、突然のことにも取り乱さない静はかっこいい、と感心する。すると春太は、内心では取り乱しているだろうけれど、必死で持ちこたえようとしているのでは、と静の気持ちを思いやる。みやこは、そう話す春太が妙に気になり、凝視してしまう。

その頃、心は人知れず暗い洞窟の中にいた。真剣な表情で、奥へと進んで行く。翌日、春太は「リオボニート」の糸山扶美(徳永えり)に電話をかけ、心の交友関係について聞いた。静のために、心の行方を探す春太を見たみやこは、少し複雑な思いになる。みやこは、将棋クラブへ行くと、そこで働き始めたらしい牧野江里子(山下リオ)に今回の件を話して聞かす。春太のことを心配そうに話すみやこに、江里子は「そういうこと」なのか、と聞くが、みやこはピンと来ない。

静が心配な春太は、静を夕食に誘うと、台所でみやこを含めた3人分の食事の用意を始める。そこへ、みやこ、静が帰ってきて…。
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