早見あかりの“女優魂”「ハードルをはるかに超えた」 7時間超えの過酷リハーサルに徹底した役作り
女優の早見あかり(19)が出演するフジテレビ系連続ドラマ『すべてがFになる』(毎週火曜よる9時)の第1話が、10月21日よる9時(初回15分拡大)より放送される。モデルプレスでは早見にインタビューを行い、撮影秘話や主演を務める武井咲、綾野剛とのエピソードについて語ってもらった。
早見あかり、“人類のうちで最も神に近い”人間を演じる
同作は、スーパー理系頭脳をもつ「リケジョ」の女子大生・西之園萌絵(武井咲)と工学部建築学科の准教授・犀川創平(綾野剛)の師弟コンビが、天才的頭脳の持ち主の仕組んだ、解の見えない密室殺人と猟奇犯罪方程式に挑むサイエンスミステリードラマ。累計350万部の同名ベストセラー(作者:森博嗣)より、理系ミステリーという新しいジャンルを定着させた「S&Mシリーズ」を初めて映像化。「冷たい密室と博士たち」を皮切りに、一連のシリーズをそれぞれ2話完結で描く。早見は、“人類のうちで最も神に近い”と言われる天才プログラマー・真賀田四季(まがた・しき)役。フジテレビの連続ドラマに初のレギュラー出演となる。
大役への抜擢に不安「わたしで大丈夫なのかな」
およそ300人の中から選ばれた今回の真賀田役。「実は、ずっと前から狂気じみてる役をやりたいって言い続けていたんです。自分がやりたいって言ってたけど、ハードルをはるかに超えた役なので、やりたいけどできるのかなって思いました。役のことは考えれば考えるほど分からなくなっていたので、決まったって言われたときはよかったって嬉しいって気持ちと同時にわたしで大丈夫なのかなって思いました」。真賀田は物語の鍵を握る重要な存在で、早見は1人3役という難しい役どころに挑戦する。「受かったあとに原作を読んで、ものすごく大事な役だって実感したんです。原作を読んでキャラクターの大切さは分かったけど、真賀田四季本人については余計分からなくなりました」と語るように、その存在は一言では言い表すことができない。
そんな難解な役柄を早見自身は、「人間なのに人間ではないような、本当に存在しているはずなのに存在していないような人。でも、すごく頭がよくて普通の人間が通って行く道をかなり飛ばして大人の世界に飛び込んでいった人なんです。ものすごく優れているのに足りない部分もあったり、子どもっぽい純粋な人なのかな」と分析。それを表現するために、「瞬きをしないようにしています。瞬きっていうのは人間が絶対することなので、人間ぽく見えないように意識しています」。こだわりは外見にも反映されており、「ウィッグがブルーブラックなので、染めてます。地毛が明るいので、人工的な黒に。衣装も立ってるのか浮いてるのか分からないデザインになっています」と、細部まで“真賀田四季”になりきっている。
綾野剛の一言に感動「すごく嬉しかった」
物語では、綾野演じる犀川と深く関わっていくことになる。役を演じる上で、綾野からもアドバイスがあったそうで、「あまり何も考えずにやればいい、考えすぎてやると、混乱するから、一回考えずポイってやっちゃった方がいいと思うよって言われました。あと、すごく嬉しかったのは初めてお会いしたときにこの髪と役衣装でご挨拶をさせていただいたんですけど、そのあとに『真賀田が来た!って思ったよ』って、言っていただいたこと。その一言は嬉しかった」と、はにかむような笑顔を見せた。また、あるシーンの撮影では2日間計7時間をかけてリハーサルを実施。「一日目はやればやるほど何も見えなくなって答えが出なくて混乱しちゃいました。ほかの撮影ともかぶっていて、全然違う役なので。それを切り替えるってことが初めての経験だったので、こんなに大変なことなのかって思いました。それでこんなに難しい役ですし…1日目はちょっと辛かったです」。
「2日目のリハーサルで段々見えてきて、こういう感じで行こうって作ったは作ったんですけど、代役の方とのリハーサルだったので、本番で武井さんとはじめて合わせてもらったときに全然真賀田四季に余裕があるように見えなくなってしまったんですよ。武井さんに合わせる技量もなくて、どうしたらいいんだろうって、焦りながらの撮影になりました。結果、撮影も結構な時間がかかってしまいました」。
そうやって悩み続けた結果、「それまでの過程がすごかったですが、やっと最後に真賀田四季とはっていう実態が掴めてきました」と、手応えを感じている様子。少しずつ役を理解していく快感を身をもって実感しているようだった。
ファンにメッセージを送る
幽閉されているという設定上、「私はみなさんと撮影する機会があまりないので、ほとんどのシーンの仕上がりが分からないまま一視聴者として完成した第1話を観たんです」という早見。「台本だと難しいことが映像だと分かる。トリックとか謎とか…。映像になるとこんなにも分かりやすくなるのかって感動したんですよね。なので、原作ファンの方はもちろん、みなさんに観ていただきたいです。映像化が難しいって言われてる作品なので、それにチャレンジしたチームの結晶を楽しみにしてほしいなって思います」とメッセージを送った。透明感溢れる美貌と神秘的な存在感は、唯一無二。本格的に演技を始めて3年余り…“女優・早見あかり”の新たな1ページが今刻まれる。(modelpress編集部)
■早見あかり プロフィール
生年月日:1995年3月17日
出生地:東京都
身長:165cm
血液型:A型
小学校卒業間近に、現在の事務所にスカウトされ芸能界入り。女優としてソロで活動している。『斉藤さん2』(2013年、日本テレビ系)で連続ドラマ初レギュラーを果たして以降、『アゲイン!!』(2014年、毎日放送)、連続テレビ小説『マッサン』(2014年後期、NHK)と活躍。さらに、映画『百瀬、こっちを向いて。』(2014年)では初主演を務めた。また、主演映画『忘れないと誓ったぼくがいた』が2015年に公開される。
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