日本のロリータ・ファッションを世界へ モデル・青木美沙子「地位を向上させたい」 モデルプレスインタビュー
2014.07.08 22:28
ロリータ・ファッションの第一人者として「日本ロリータ協会」の会長をつとめ、国内外にその魅力を発信するモデル・青木美沙子。モデルプレスはフランス・パリ「JAPAN EXPO」に出演した彼女のインタビューを行い、今や世界で認知されるようになった自らの活動や今後の目標について語ってもらった。
ロリータの広がり「地道にやってきた成果」
現地時間2日~6日、約26万人動員というヨーロッパ最大規模で開催された「JAPAN EXPO」。青木は日本の“KAWAII”コンテンツに特化した「KAWAii!!AREA」で、ファッション誌「KERA」プロデューサーの松村直樹氏と共にトークショーを行い、ロリータの魅力をアピールした。日本のマンガやゲームのブースが立ち並び、力の入ったコスプレ姿で熱気に包まれる会場だが、「KAWAii!!AREA」にはロリータ・ファッションに身を包んだ現地の女の子が多く来場した。青木自身も「会場にロリータさんがいっぱいいたのでビックリしました。最近の『JAPAN EXPO』にはあまりロリータさんがいないと聞いていたんですが、今年は『KAWAii!!AREA』があるからロリータさんが集まったのかな」と驚き。外務省から「カワイイ大使」に任命された2009年にも同イベントに参加しているが「ロリータの広がりを実感しますね。自分が地道にやってきた成果が現れてきていると思います」と充実感をにじませた。
根強い偏見も「地位を向上させたい」
昨年2月、国内外のロリータの活性化を目的とした「日本ロリータ協会」を立ち上げ、中国、タイ、メキシコ、オランダなど世界各国で“お茶会”と称したイベントを開催。海外のファンの着こなしは「みんな派手ですね。自分でカチューシャを手作りしたり、日本人よりももっとこだわっておしゃれをしているという感覚があります」と青木。今最もロリータがアツい国は「中国」で「日本と近いので、直接日本に買いに来たり、最新のものを取り入れやすい環境にあるんです。ヨーロッパやアメリカよりもかなり早く、日本の最新情報をキャッチしていますね」と話す。最近では、今年3月に発売した「ロリータファッションBOOK」のサイン会で世界を周る中で「各国のロリータさんのストリートスナップを(書籍に)載せているんですが、その子たちとサイン会で再会できることがすごく感動です」と喜びを実感。一方で、ロリータへの偏見も根強く「親が反対したり、街中で嫌なことを言われたり。それは日本だけではなく、世界共通です」と風当たりは強い。「ロリータはコスプレじゃなくてファッション。きゃりーぱみゅぱみゅちゃんがきっかけでイメージが良くなりましたが、まだまだなので、もっとロリータ・ファッションを通じて社会貢献をして、ファッションとしての地位を向上させたいと思っています」と目標を語った。
◆夢を叶える秘訣は「貫くこと」
現役の看護師としても知られる青木は、現在も月の半分を看護の仕事に費やす。「看護師とロリータ・ファッションの融合をしたいと思っています。女性を象徴するファッションですし、医療知識を活かしたピンクリボンの活動など、女性に向けた情報発信や社会貢献をしていきたい」。最後に、夢を叶える秘訣を聞くと「自分が好きだと思うことを貫くこと。私も年齢やお仕事の問題でロリータを続けようか悩んだこともありましたが、やっぱり1つの道を極めたことで、今の自分があると思います」と語り、「落ち込んだときはショッピング!ファッションが大好きなので」と可愛らしくはにかんだ。(モデルプレス)
■青木美沙子(あおきみさこ)プロフィール
出身地:千葉県
血液型:O型
現役看護師として働く傍ら、モデル&タレントとして、日本のポップカルチャーやファションを世界に広めるべく、さまざまなメディアで活躍中。“カワイイ”や“ロリータ”といった言葉を世界へ発信する第一人者。
【Not Sponsored 記事】