“2014年ブレイク俳優”山崎賢人の素顔 恋愛観・プライベートを語る モデルプレスインタビュー
2014.03.05 10:00
放送中の医療ミステリードラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」(関西テレビ・フジテレビ系、火曜22時)や、4月12日公開の映画「L・DK」など出演作が相次ぎ、“2014年ブレイク俳優”として名前が挙がる山崎賢人(19)。モデルプレスのインタビューでは俳優業にかける情熱はもちろん、ファッションや恋愛観、プライベートでのマイブームに至るまで、その素顔をたっぷりと語ってくれた。
【SPECIAL INTERVIEW】役者道に一直線「決断したら突き進むタイプ」
― 今年は「バチスタ4」からの「L・DK」公開と注目作が続き、世間の期待を一身に集める1年になりそうですね。
山崎:正直まだ実感はわかないんですけど、これまでも一個一個の役を大切にやってきたので、それが世に出ることは楽しみな部分が大きいですね。
― 「バチスタ」シリーズは元々ご覧になっていましたか?
山崎:今回の「螺鈿迷宮」に入る前に全部見て、すごく面白いドラマだなぁと思いました。医療の話ということでAiや救急救命、心臓外科手術など難しいテーマが多いんですが、その中で犯人を推理していくミステリー要素があり、田口&白鳥という絶妙なコンビのコミカルなやり取りもあり…すごく楽しんで見ていたので、そのシリーズに出られるんだという喜びと同時に、不安もありましたね。
― 山崎さんが演じる桜宮葵は、物語の中心となる地方病院・碧翠院(へきすいいん)を営む桜宮一族の一人息子。一族が抱える“秘密”の鍵となる重要な役柄ということで、プレッシャーはありましたか?
山崎:ありましたね。すごく重い役だったので、家に帰っても結構引きずっちゃいました。
― 役にのめり込んでいたんですね。
山崎:切り替えはしようとするんですけど、たまに抜け切らないこともあって。
― ご自身の中でどのように葵という役柄を作り上げていきましたか?
山崎:8年前に事故で亡くなった葵ですが、実際には生きていたことが明らかになる。「過去」と「現在」で全く違う人物像になるんです。過去は嘘偽りがない元気な高校生だったので、まっすぐ言いたいことを伝える、みんなから愛される息子を意識しました。そんな葵が、お父さんによって8年間死んだことにされて、どのように変わっていったか…。そこが難しいところでした。
― 今まで演じてきた役から活かしたことはありましたか?
山崎:毎回毎回一から作り上げていくという感じがして、「あの時にやったことが使える」っていうことはなくて。今回は8年間死んだことにされているという、内にこもっていく役だったので、共演者のみなさんに引き出してもらうようなことも多かったです。
― 終末期医療も大きなテーマの1つということで、「生と死」について考えることも多かったのではないでしょうか。
山崎:何が正解かはわからないですよね。患者にとっては痛みもなく、安らかに死ぬほうがよかったりしますけど、残された遺族にとっては、延命をして少しでも一緒にいたいと思うわけですし…。生と死には色んな捉え方があるということをこの作品を通じて改めて感じました。
― 共演者の方々との交流はいかがでしたか?
山崎:桜宮家の柳葉敏郎さん、水野美紀さん、相築あきこさん、栗山千明さん、あと上遠野太洸くんと話すことが多かったんですが、柳葉さんをはじめ皆さんが作った現場の良い雰囲気にスッと入れる感じでした。特に過去の桜宮家の食卓のシーンは、本当に明るい家庭像なので演じていて楽しかったですね。
― 親友役の上遠野さんとは同世代で、共演作も多いですよね。
山崎:「今日、恋をはじめます」「黒の女教師」「35歳の高校生」、今回で4作目ですね。信頼できる関係なので、今回は親友役として心おきなく演じられました。同世代ということで刺激を受けることも多いですね。
― 現場で特に思い出に残っているエピソードはありますか?
山崎:誕生日を現場で迎えて、皆さんに祝ってもらったことが嬉しかったです。ものすごく暗いシーンを撮った後に、「おめでとうございます!」とケーキが運ばれてきて(笑)。その時「どういう役者になっていきたい?目標としたい役者は?」と聞かれたんですが、柳葉さんと伊藤さんがご自身を指差しながら「俺?」「どっち?」と。困っちゃって、結局「どっちもです!」という感じになりました(笑)。
― 和やかな様子が伝わってきます。伊藤さん、仲村さんの田口&白鳥コンビとはバラエティでもご共演されましたよね。
山崎:「ソモサン⇔セッパ」に出た時に、仲村さんが問題を全然解けなくて…(笑)。僕も横で必死になって、わかった問題があると「カタカナに変換するだけです!」ってアピールしたりしていましたね。仲村さんは普段はすごくダンディでクールな方なんですが、白鳥という役になると意地悪で、絶妙に笑えるところもあるし…うまいなぁ、すごいなぁと思います。
― 撮影中、ハプニングはありましたか?
山崎:船に乗って逃げるシーンがあるんですけど、ものすごい船が揺れて、船酔いを起こしてしまって…。車いすに座っているのでガッタンガッタン揺れて、ずっとスタッフの方がおさえていてくれました。乗った瞬間に酔っちゃったスタッフもいて、その代わりに乗った人もグロッキーになったり(笑)。大変でしたね。
― 今回の作品を通じて、どのようなインパクトを残したいですか?
山崎:視聴者の方は「葵が生きているのか、死んでいるのか」ということが一番気になる部分だと思うんですが、実際は生きていたということで、「この息子は何なんだ?」という謎が深まっていくと思います。葵はなぜここに存在していて、どういう意志を持っているのか…。「なんなんだ、こいつは!」という風に思わせたいですね。どこかウソのような、幽霊みたいな存在でもあるので、ホラーテイストの怪しいインパクトも残せたらいいなと思います。
― 後半にかけて盛り上がるストーリーの見どころを教えてください。
山崎:桜宮一族の謎が徐々に明らかとなっていきますが、犯人が誰なのかを推理しながら楽しんでもらいたいです。「碧翠院は一度入ったら出られない病院です」という手紙の意味だったりとか…。あとは、人としての人生の終わり方について。「生と死」という重たいテーマですけど、正解がない中で何か感じてもらえたらいいなと思います。
山崎:距離が近いシーンは恥ずかしさはありましたし、リアルに緊張しましたけど、柊聖は葵をからかっていることが多かったので、楽しんでいた部分もありました。
― 高校生ということで、より等身大で演じられたのでは?
山崎:そうですね。監督に最初に言われたのは、“スポーツ万能、成績優秀、イケメンドSツンデレ王子”っていうすごい肩書がありますけど、柊聖も1人の高校生の男子なんだよ、と。なので、子どもっぽいところも表現できたらいいなと思って。最後の告白のシーンは、1人の高校生としてまっすぐ等身大でぶつかったっていう感じです。
― 特にキュンキュンしたシーンは?
山崎:雷の夜に、カーテンの下から手をのばして「大丈夫だよ」と葵をなだめるシーンは、自分もドキドキしました。あとは、丘の上で泣いている葵の涙をキスで止めるっていう…(照笑)。
― 剛力さんとはどんなお話をされましたか?
山崎:人見知りをしちゃって共演者の方と最初話せないことが多いんですが、今回は空き時間によく話しました。好きな漫画とか、アーティストとか、何気ない話を。
― 今作のような“胸キュン”の青春に憧れはありますか?
山崎:ありますね。高校は通信制だったので、高校生らしい高校生活を経験していなくて。制服で遊園地デートとか、いいなぁと思います。同居にも憧れますし、恋したいなぁと思いましたね。
― 山崎さんにとって“青春”とは?
山崎:サッカーですね。小学2年生から中学3年生まで続けていました。
― そんなサッカー少年が、スカウトをきっかけに芸能界へ。この世界でやっていこうと決意したきっかけはあったんですか?
山崎:具体的なきっかけはなかったんですけど、一個一個作品を経験していくうちに「役者、楽しいな」と思うようになりました。映画作りは色々な考えを持った人たちが同じ方向に向かって、一個の作品ができる。みんなで作り上げていく感じがすごくいいなと思ったんです。仕事として意識し始めたのは、やっぱり高校を卒業したことが大きかったかな。
― 進学という選択もある中で、迷いはありませんでしたか?
山崎:迷わなかったですね。映画作りが本当に好きなので。
― 強い意志があったんですね。
山崎:決断したら突き進むタイプだと思います。なんとなくまわりに相談することもありますけど、最後に決めるのは自分ですからね。
― 幼い頃思い描いていた未来と現在、比べてみるといかがですか?
山崎:小さい頃の夢は…なんとなくサッカー選手とか、サッカーにまつわる仕事ができればなぁと。それと比べると…全然違いますね。想像もしていなかったですけど、友達や今までお世話になった方々に「あの役よかったよ」と言ってもらえると「あぁ、やっていてよかったなぁ」と思うし、もちろんファンの方々の声援にも力をもらっています。支えられているんだなぁと実感しています。
― 既に映画主演や数々のドラマ出演を果たされて、俳優としては順風満帆と言えるのではないでしょうか。
山崎:一つ一つがターニングポイントというか…。ドラマに関しては、最初に「熱海の捜査官」で三木聡監督とご一緒できたことは大きかったです。三木監督はご自身の世界観にこだわって作品を作る方でしたし、僕も監督ならではのゆる~い世界観が好きだったので、熱がすごく伝わってきて。ドラマと言っても映画みたいな現場でしたね。初めて映画をやったのは「管制塔」で、10日間北海道の稚内市で撮ったんですけど、みんなで寒さに耐えながら作った達成感はよかったです。映画作りの楽しさを知るきっかけになりました。
― ここ数年で、内面も大きく成長したのでは?
山崎:そうですね。成長を実感したのは「35歳の高校生」が大きかったかな。ものづくりに対する熱や姿勢を学びました。人と人との出会いも大切だと思いましたね。
― これまでは少し陰のある役柄が多かったと思いますが、今後挑戦したい作品はありますか?
山崎:コメディーのような、現実離れしている話に興味があります。あとは、人と人との絡みの中で揺れていく感情を描いた物語とか…。色んな役がやりたいです。今までやったことのない役を全部やりたいですね。
― 俳優業に限らず、やってみたいことは?
山崎:服が好きなので、服をデザインしたり…かっこいいなぁと思いますね。
― では、そんな山崎さんが考える“夢を叶える秘訣”とは。
山崎:自分を信じることじゃないですかね。…かっこいいこと言いました(笑)。たとえ挫折したとしても、ひたすらやるしかないですよね。反省して、足りない部分を補いながら。でも、好きなことをやるのが一番いいと思うんですよ。好きなことを極めて特技にして、それを活かせたら一番いいですよね。
【PRIVATE Q&A】恋に積極的?!素顔に迫る
Q.本日は私服でお越しいただきましたが、普段はどんなファッションが好きですか?
山崎:ストリートと古着って感じですね。最近は古着が本当に多いです。買い物は中目黒とか、高円寺とか。1人で行ったり、役者仲間と行ったりです。
Q. 集めているアイテムはありますか?
山崎:最近は、今日着ているようなゆるいスラックスが好きです。もともと帽子が好きなので、キャップやハット、ニットを集めていて…腕時計とか指輪、ブレスレットみたいな小物も大好きですね。ファッションに関して何かを参考にすることは基本的になくて、いいなぁと思ったものを直感で買っています。
Q. 女性のファッションの好みを教えてください。
山崎:女の人の服装が全然わからなくて…。でも、ニットみたいなゆるい感じが好きです。
Q. デートの時はどんなファッションが理想?
山崎:少女時代が履いているようなスキニージーンズもいいですよね。自分だったら…デートだからジャケットを着つつ、どこかで崩したい。スニーカーを履いたり、キャップをかぶったり、キメすぎない感じかな。
Q. 好きな女性のタイプは?
山崎:よく笑って、明るい子。ナチュラルな子。自然体な感じがいいです。
Q. キュンとする女の子のしぐさは?
山崎:ちょっと恥ずかしがっていたりすると可愛いですね。普段積極的な女性が照れていたりするといいなぁと思います。
Q. 好きな人ができたら、積極的にアタックするタイプ?
山崎:積極的にいきますね。なかなか気持ちをすぐには伝えられないですけど、好きになると、相手に対して「好き!」っていう感じは出ちゃいます(笑)。恋をしたら楽しくなりますね。
Q. 女性は年上か年下、どちらが好み?
山崎:年上!引っ張ってほしいところがあります。ちょっとだけ甘えたいというか(笑)。年上のほうが全部受け入れてくれそうですよね。
Q. お休みを見つけたらどのように過ごしますか?
山崎:家でDVDを見たり、友達と遊んだり。ほかには、ギターを趣味でやっているのと、カメラが好きなので写真を撮ったりします。ビリヤードにも最近ハマっていて、友達とやりに行ってます。
Q. 仲の良い俳優さんは?
山崎:菅田将暉くんと岡山天音くん。よく遊んでいます。
Q. 最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。
山崎:色んな役をやって、色んな顔を見せられたらなと思います。みなさんの心がちょっとでも揺れるような作品を残せたらいいですね。
生年月日:1994年9月7日
出身地:東京都
身長:178 cm
血液型:A型
趣味:音楽鑑賞
特技:サッカー
中学校3年生の時にスカウトされ芸能活動を開始、メンズモデルを経て、2010年7月-9月放送のドラマ「熱海の捜査官」(テレビ朝日系)で俳優デビューを飾り、翌年4月公開の「管制塔」で映画初主演。このほか映画「アナザー Another」(2012年8月)、「今日、恋をはじめます」(2012年12月)、「ジンクス!!!」(2013年11月)、ドラマ「ランナウェイ~愛する君のために」(2011年10月-12月、TBS系)、「黒の女教師」(2012年7月-9月、TBS系)、「35歳の高校生」(2013年4月-6月、日本テレビ系)など。3月27日にファースト写真集「現在地」が発売予定。
― 今年は「バチスタ4」からの「L・DK」公開と注目作が続き、世間の期待を一身に集める1年になりそうですね。
山崎:正直まだ実感はわかないんですけど、これまでも一個一個の役を大切にやってきたので、それが世に出ることは楽しみな部分が大きいですね。
― 「バチスタ」シリーズは元々ご覧になっていましたか?
山崎:今回の「螺鈿迷宮」に入る前に全部見て、すごく面白いドラマだなぁと思いました。医療の話ということでAiや救急救命、心臓外科手術など難しいテーマが多いんですが、その中で犯人を推理していくミステリー要素があり、田口&白鳥という絶妙なコンビのコミカルなやり取りもあり…すごく楽しんで見ていたので、そのシリーズに出られるんだという喜びと同時に、不安もありましたね。
― 山崎さんが演じる桜宮葵は、物語の中心となる地方病院・碧翠院(へきすいいん)を営む桜宮一族の一人息子。一族が抱える“秘密”の鍵となる重要な役柄ということで、プレッシャーはありましたか?
山崎:ありましたね。すごく重い役だったので、家に帰っても結構引きずっちゃいました。
― 役にのめり込んでいたんですね。
山崎:切り替えはしようとするんですけど、たまに抜け切らないこともあって。
― ご自身の中でどのように葵という役柄を作り上げていきましたか?
山崎:8年前に事故で亡くなった葵ですが、実際には生きていたことが明らかになる。「過去」と「現在」で全く違う人物像になるんです。過去は嘘偽りがない元気な高校生だったので、まっすぐ言いたいことを伝える、みんなから愛される息子を意識しました。そんな葵が、お父さんによって8年間死んだことにされて、どのように変わっていったか…。そこが難しいところでした。
― 今まで演じてきた役から活かしたことはありましたか?
山崎:毎回毎回一から作り上げていくという感じがして、「あの時にやったことが使える」っていうことはなくて。今回は8年間死んだことにされているという、内にこもっていく役だったので、共演者のみなさんに引き出してもらうようなことも多かったです。
― 終末期医療も大きなテーマの1つということで、「生と死」について考えることも多かったのではないでしょうか。
山崎:何が正解かはわからないですよね。患者にとっては痛みもなく、安らかに死ぬほうがよかったりしますけど、残された遺族にとっては、延命をして少しでも一緒にいたいと思うわけですし…。生と死には色んな捉え方があるということをこの作品を通じて改めて感じました。
― 共演者の方々との交流はいかがでしたか?
山崎:桜宮家の柳葉敏郎さん、水野美紀さん、相築あきこさん、栗山千明さん、あと上遠野太洸くんと話すことが多かったんですが、柳葉さんをはじめ皆さんが作った現場の良い雰囲気にスッと入れる感じでした。特に過去の桜宮家の食卓のシーンは、本当に明るい家庭像なので演じていて楽しかったですね。
― 親友役の上遠野さんとは同世代で、共演作も多いですよね。
山崎:「今日、恋をはじめます」「黒の女教師」「35歳の高校生」、今回で4作目ですね。信頼できる関係なので、今回は親友役として心おきなく演じられました。同世代ということで刺激を受けることも多いですね。
― 現場で特に思い出に残っているエピソードはありますか?
山崎:誕生日を現場で迎えて、皆さんに祝ってもらったことが嬉しかったです。ものすごく暗いシーンを撮った後に、「おめでとうございます!」とケーキが運ばれてきて(笑)。その時「どういう役者になっていきたい?目標としたい役者は?」と聞かれたんですが、柳葉さんと伊藤さんがご自身を指差しながら「俺?」「どっち?」と。困っちゃって、結局「どっちもです!」という感じになりました(笑)。
― 和やかな様子が伝わってきます。伊藤さん、仲村さんの田口&白鳥コンビとはバラエティでもご共演されましたよね。
山崎:「ソモサン⇔セッパ」に出た時に、仲村さんが問題を全然解けなくて…(笑)。僕も横で必死になって、わかった問題があると「カタカナに変換するだけです!」ってアピールしたりしていましたね。仲村さんは普段はすごくダンディでクールな方なんですが、白鳥という役になると意地悪で、絶妙に笑えるところもあるし…うまいなぁ、すごいなぁと思います。
― 撮影中、ハプニングはありましたか?
山崎:船に乗って逃げるシーンがあるんですけど、ものすごい船が揺れて、船酔いを起こしてしまって…。車いすに座っているのでガッタンガッタン揺れて、ずっとスタッフの方がおさえていてくれました。乗った瞬間に酔っちゃったスタッフもいて、その代わりに乗った人もグロッキーになったり(笑)。大変でしたね。
― 今回の作品を通じて、どのようなインパクトを残したいですか?
山崎:視聴者の方は「葵が生きているのか、死んでいるのか」ということが一番気になる部分だと思うんですが、実際は生きていたということで、「この息子は何なんだ?」という謎が深まっていくと思います。葵はなぜここに存在していて、どういう意志を持っているのか…。「なんなんだ、こいつは!」という風に思わせたいですね。どこかウソのような、幽霊みたいな存在でもあるので、ホラーテイストの怪しいインパクトも残せたらいいなと思います。
― 後半にかけて盛り上がるストーリーの見どころを教えてください。
山崎:桜宮一族の謎が徐々に明らかとなっていきますが、犯人が誰なのかを推理しながら楽しんでもらいたいです。「碧翠院は一度入ったら出られない病院です」という手紙の意味だったりとか…。あとは、人としての人生の終わり方について。「生と死」という重たいテーマですけど、正解がない中で何か感じてもらえたらいいなと思います。
デビューからの軌跡「想像もしていなかった」
― 一方、4月公開の映画「L・DK」では学校一の“イケメンツンデレ王子”久我山柊聖役ということで、剛力彩芽さんとの同居生活を演じられましたね。2人の密着ぶりが既に話題となっています。山崎:距離が近いシーンは恥ずかしさはありましたし、リアルに緊張しましたけど、柊聖は葵をからかっていることが多かったので、楽しんでいた部分もありました。
― 高校生ということで、より等身大で演じられたのでは?
山崎:そうですね。監督に最初に言われたのは、“スポーツ万能、成績優秀、イケメンドSツンデレ王子”っていうすごい肩書がありますけど、柊聖も1人の高校生の男子なんだよ、と。なので、子どもっぽいところも表現できたらいいなと思って。最後の告白のシーンは、1人の高校生としてまっすぐ等身大でぶつかったっていう感じです。
― 特にキュンキュンしたシーンは?
山崎:雷の夜に、カーテンの下から手をのばして「大丈夫だよ」と葵をなだめるシーンは、自分もドキドキしました。あとは、丘の上で泣いている葵の涙をキスで止めるっていう…(照笑)。
― 剛力さんとはどんなお話をされましたか?
山崎:人見知りをしちゃって共演者の方と最初話せないことが多いんですが、今回は空き時間によく話しました。好きな漫画とか、アーティストとか、何気ない話を。
― 今作のような“胸キュン”の青春に憧れはありますか?
山崎:ありますね。高校は通信制だったので、高校生らしい高校生活を経験していなくて。制服で遊園地デートとか、いいなぁと思います。同居にも憧れますし、恋したいなぁと思いましたね。
― 山崎さんにとって“青春”とは?
山崎:サッカーですね。小学2年生から中学3年生まで続けていました。
― そんなサッカー少年が、スカウトをきっかけに芸能界へ。この世界でやっていこうと決意したきっかけはあったんですか?
山崎:具体的なきっかけはなかったんですけど、一個一個作品を経験していくうちに「役者、楽しいな」と思うようになりました。映画作りは色々な考えを持った人たちが同じ方向に向かって、一個の作品ができる。みんなで作り上げていく感じがすごくいいなと思ったんです。仕事として意識し始めたのは、やっぱり高校を卒業したことが大きかったかな。
― 進学という選択もある中で、迷いはありませんでしたか?
山崎:迷わなかったですね。映画作りが本当に好きなので。
― 強い意志があったんですね。
山崎:決断したら突き進むタイプだと思います。なんとなくまわりに相談することもありますけど、最後に決めるのは自分ですからね。
― 幼い頃思い描いていた未来と現在、比べてみるといかがですか?
山崎:小さい頃の夢は…なんとなくサッカー選手とか、サッカーにまつわる仕事ができればなぁと。それと比べると…全然違いますね。想像もしていなかったですけど、友達や今までお世話になった方々に「あの役よかったよ」と言ってもらえると「あぁ、やっていてよかったなぁ」と思うし、もちろんファンの方々の声援にも力をもらっています。支えられているんだなぁと実感しています。
― 既に映画主演や数々のドラマ出演を果たされて、俳優としては順風満帆と言えるのではないでしょうか。
山崎:一つ一つがターニングポイントというか…。ドラマに関しては、最初に「熱海の捜査官」で三木聡監督とご一緒できたことは大きかったです。三木監督はご自身の世界観にこだわって作品を作る方でしたし、僕も監督ならではのゆる~い世界観が好きだったので、熱がすごく伝わってきて。ドラマと言っても映画みたいな現場でしたね。初めて映画をやったのは「管制塔」で、10日間北海道の稚内市で撮ったんですけど、みんなで寒さに耐えながら作った達成感はよかったです。映画作りの楽しさを知るきっかけになりました。
― ここ数年で、内面も大きく成長したのでは?
山崎:そうですね。成長を実感したのは「35歳の高校生」が大きかったかな。ものづくりに対する熱や姿勢を学びました。人と人との出会いも大切だと思いましたね。
― これまでは少し陰のある役柄が多かったと思いますが、今後挑戦したい作品はありますか?
山崎:コメディーのような、現実離れしている話に興味があります。あとは、人と人との絡みの中で揺れていく感情を描いた物語とか…。色んな役がやりたいです。今までやったことのない役を全部やりたいですね。
― 俳優業に限らず、やってみたいことは?
山崎:服が好きなので、服をデザインしたり…かっこいいなぁと思いますね。
― では、そんな山崎さんが考える“夢を叶える秘訣”とは。
山崎:自分を信じることじゃないですかね。…かっこいいこと言いました(笑)。たとえ挫折したとしても、ひたすらやるしかないですよね。反省して、足りない部分を補いながら。でも、好きなことをやるのが一番いいと思うんですよ。好きなことを極めて特技にして、それを活かせたら一番いいですよね。
【PRIVATE Q&A】恋に積極的?!素顔に迫る
Q.本日は私服でお越しいただきましたが、普段はどんなファッションが好きですか?
山崎:ストリートと古着って感じですね。最近は古着が本当に多いです。買い物は中目黒とか、高円寺とか。1人で行ったり、役者仲間と行ったりです。
Q. 集めているアイテムはありますか?
山崎:最近は、今日着ているようなゆるいスラックスが好きです。もともと帽子が好きなので、キャップやハット、ニットを集めていて…腕時計とか指輪、ブレスレットみたいな小物も大好きですね。ファッションに関して何かを参考にすることは基本的になくて、いいなぁと思ったものを直感で買っています。
Q. 女性のファッションの好みを教えてください。
山崎:女の人の服装が全然わからなくて…。でも、ニットみたいなゆるい感じが好きです。
Q. デートの時はどんなファッションが理想?
山崎:少女時代が履いているようなスキニージーンズもいいですよね。自分だったら…デートだからジャケットを着つつ、どこかで崩したい。スニーカーを履いたり、キャップをかぶったり、キメすぎない感じかな。
Q. 好きな女性のタイプは?
山崎:よく笑って、明るい子。ナチュラルな子。自然体な感じがいいです。
Q. キュンとする女の子のしぐさは?
山崎:ちょっと恥ずかしがっていたりすると可愛いですね。普段積極的な女性が照れていたりするといいなぁと思います。
Q. 好きな人ができたら、積極的にアタックするタイプ?
山崎:積極的にいきますね。なかなか気持ちをすぐには伝えられないですけど、好きになると、相手に対して「好き!」っていう感じは出ちゃいます(笑)。恋をしたら楽しくなりますね。
Q. 女性は年上か年下、どちらが好み?
山崎:年上!引っ張ってほしいところがあります。ちょっとだけ甘えたいというか(笑)。年上のほうが全部受け入れてくれそうですよね。
Q. お休みを見つけたらどのように過ごしますか?
山崎:家でDVDを見たり、友達と遊んだり。ほかには、ギターを趣味でやっているのと、カメラが好きなので写真を撮ったりします。ビリヤードにも最近ハマっていて、友達とやりに行ってます。
Q. 仲の良い俳優さんは?
山崎:菅田将暉くんと岡山天音くん。よく遊んでいます。
Q. 最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。
山崎:色んな役をやって、色んな顔を見せられたらなと思います。みなさんの心がちょっとでも揺れるような作品を残せたらいいですね。
クールな瞳の奥に秘めた情熱
ギターにカメラ、ビリヤードという多趣味ぶりに驚いた筆者が「将来は歌手デビューも?」と聞くと、「そんなそんな…」と謙遜しつつも「音楽系の仕事もできたらいいですね」と笑顔を見せてくれた。19歳とは思えぬ色気も漂うルックスにクールな印象を抱きがちだが、実際に話してみるととても親しみやすく、演技に対する情熱を秘めた好青年。2014年は珠玉の作品を通じて、その魅力が存分に伝わる1年となりそうだ。(モデルプレス)山崎賢人(やまざき けんと)プロフィール
※「崎」は正式には旧字(立つ崎)生年月日:1994年9月7日
出身地:東京都
身長:178 cm
血液型:A型
趣味:音楽鑑賞
特技:サッカー
中学校3年生の時にスカウトされ芸能活動を開始、メンズモデルを経て、2010年7月-9月放送のドラマ「熱海の捜査官」(テレビ朝日系)で俳優デビューを飾り、翌年4月公開の「管制塔」で映画初主演。このほか映画「アナザー Another」(2012年8月)、「今日、恋をはじめます」(2012年12月)、「ジンクス!!!」(2013年11月)、ドラマ「ランナウェイ~愛する君のために」(2011年10月-12月、TBS系)、「黒の女教師」(2012年7月-9月、TBS系)、「35歳の高校生」(2013年4月-6月、日本テレビ系)など。3月27日にファースト写真集「現在地」が発売予定。
「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」
海堂尊氏原作の「螺鈿迷宮」をドラマ化したチーム・バチスタシリーズ最新作。人のいい心療内科医・田口公平(伊藤淳史)と、厚生労働省の変人官僚・白鳥圭輔(仲村トオル)が、終末期医療を主とした地方病院・碧翠院(へきすいいん)の院長・桜宮巌雄(柳葉敏郎)を中心とする桜宮一族の謎に迫るストーリー。関西テレビ・フジテレビ系、毎週火曜22時放送。映画「L・DK」
講談社「別冊フレンド」で2009年2月より連載され、14巻の単行本が累計400万部を突破した渡辺あゆの同名コミックを映画化。タイトルの「L・ DK」は“ラブ同居”の略。何事にも直球勝負だが恋に奥手な女子高生・葵(剛力彩芽)と、学校一のツンデレモテ男・柊聖(山崎賢人)がひょんなことから秘密の同居生活を繰り広げ る。2014年4月12日公開。
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