モデルプレスのインタビューに応じたおおしましゅん(C)モデルプレス

TikTokで話題のおおしましゅん、Hey! Say! JUMP山田涼介に憧れてアイドル目指す 重度の円形脱毛症を乗り越えられた理由<「絶対プリンセス」インタビュー前編>

2024.02.02 07:00

TikTokやYouTubeを中心にSNS世代から人気を集めるおおしましゅん(26)が12日、作詞に挑戦した楽曲「絶対プリンセス」をリリース。モデルプレスのインタビューでは、重度の円形脱毛症で一度は夢を諦めた彼が挫折を乗り越え、現在の活動に至るまでの理由に迫った。<前編>

おおしましゅん名義では初作詞曲「絶対プリンセス」

おおしましゅん(C)モデルプレス
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2015年、妹のさくらとともに動画アプリ・MIXCHANNEL(現:ミクチャ)で双子のように仲良く踊る“双子ダンス”を投稿すると一夜にして大バズリ。そのほか、変顔からイケメンに変わる変身動画でも話題を集め、兄妹でのYouTube活動や、最近ではモデル活動など活躍の幅を広げている。

今回リリースした「絶対プリンセス」は作曲をしゅんが憧れるHoneyWorks、ミュージックビデオには、イラストレーター・akuyaと、動画クリエイター・千鳥ひなが参画。同曲は“女の子は誰だってプリンセス”という前向きになれるテーマを、アッパーな曲調と勇気づけられる歌詞、可愛らしさ満載のイラストと動画で描き、他人からの評価に落ち込み、他の子と比べて自信が持てない、そんな悩みに向けて、「“可愛い”は自分で決めて良い」「誰が何と言おうと」という力強いメッセージが込められている。

山田涼介に憧れアイドルを目指す

おおしましゅん(C)モデルプレス
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― 学生時代から活動していますが、小さい頃から表舞台に興味があったのでしょうか?

しゅん:中学生の頃からアイドルになりたかったんですが、そのときに重度の円形脱毛症を患いました。それで一度挫折してしまって、表に出る仕事は諦めたんですが、ミクチャの大バズりがあり、たくさんの方に見ていただけて今に繋がっている感じです。そう考えると少し形は違いますが、元々アイドルになりたかった夢が叶っていると感じています。

― なぜアイドルを目指していたんですか?

しゅん:CDも持っていたHey! Say! JUMPの山田涼介さんや、松坂桃李さんにすごく憧れていたことがきっかけです。とにかく表舞台に立ってキラキラしている方にすごく惹かれて、僕も「こうなりたい」と思っていました。

おおしましゅん、女性目線の曲を作る理由

おおしましゅん(C)モデルプレス
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― 「絶対プリンセス」を女性目線で作ろうと思ったきっかけを教えてください。

しゅん:歌詞や詩、ポエムを書くのが好きで、趣味でメモ帳に山ほど歌詞を書いているんですが、自分が良いなと思う歌詞は、aikoさんやPerfumeさんといった女性目線の歌が多いんです。だから、特別「絶対プリンセス」を女性目線にしようと思ったわけではなく、書きたいと思ったのが女性目線の曲でした。

― 実際に配信がスタートしてからの反響はいかがですか?

しゅん:ファンの方は「めちゃめちゃ可愛い」とすごく褒めてくださって、もちろんたくさん聴いてくれていると思うんですが、仕事場に行ったときにも「配信おめでとう」と言ってくださることが多くて、自分が思っているよりもたくさんの方が聴いてくれているなと思います。

おおしましゅん、他人と比べていた過去 重度の円形脱毛症を乗り越えられた理由

おおしましゅん(C)モデルプレス
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― 「絶対プリンセス」は他人と比べてしまう人へのメッセージ性が強い歌詞ですが、しゅんさん自身、他人と比べてしまうことがあったのでしょうか?

しゅん:「何で自分はこうはなれないんだろう」「何でもう少し肌が綺麗じゃないんだろう」「何で毛量が少ないんだろう」だとか、自分のなりたい人物像を追い求めすぎて、かえって惨めに感じて、なりたい自分になれないことが多かったので、最近は憧れる人がいても参考程度に収めることにしています。円形脱毛症の過去もあったので、「何で自分はこういう境遇なんだろう」「何でこういう病気を患うんだろう」と、昔は人と比べていました。

― そこから前向きに考えられるようになったきっかけとなる出来事があったのでしょうか?

しゅん:円形脱毛症を受け入れられるようになったきっかけは、中学校の部活の先生が「もう隠さなくて良い」「自分は自分なんだから受け入れなさい」と言ってくれたことです。そうしたら、今は地毛でいられるぐらいだんだん症状も回復してきて…。約2年前に再発したこともありましたが「抜けるなら抜けてくれて良い」「もうどうぞお好きに抜けなさい」というマインドでいることで、自分を責めず、嫌いな自分も受け入れられるように繋がったのだと思います。

また先生との出会いもあり、そのとき実は教師になりたいとも思うようになったんです。 “言葉”が好きだったので国語の教師を目指そうと、高校も大学も教師の免許が取れるところに行くために勉強していました。高校3年生のときにミクチャがバズったのですが、 国語の教師の夢を捨てず大学に進学し、中学、高校の国語教師の免許を取りました。

おおしましゅんの悲しみを乗り越えた方法

おおしましゅん(C)モデルプレス
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― 様々な不安を抱えている読者に向けて、しゅんさんがこれまでの人生の中で悲しみを乗り越えた方法を教えてください。

しゅん:人は良くも悪くもいずれ死んでしまうので、1回きりの人生は我慢をせずにとにかく自分がやりたいことをやる。僕も円形脱毛症で自分の夢を諦めてからずっとそうしてきました。不安や悲しみで「人生どうしよう」と思うこともあると思いますが、乗り越えられる日は必ず来ます。苦しかったですが、僕も乗り越えることができたので、皆さんも苦しみと悲しみを乗り越えられるまでどっしりと構えて絶対に自分を責めないでください。この考え方が僕の中で結構な原動力になっていて、今までも何かやりたいことを諦めかけたこともありましたが、「でもどうせ死んじゃうしやっちゃおう」と考えることで後悔のない選択ができています。将来的に安定しているのは教師だという葛藤があり、SNSでの活動を続けるか、教師を目指すかも迷いましたが、本当にやりたいことを考えたときにこの活動だなと思い、今に至ります。

― 2人での活動も挫折した際には心強いですよね。

しゅん:さくらと僕はテンションも真逆で、僕が下がっていたら、さくらが励ましてくれて、さくらが下がっていたら僕が励まして、というように、常にフラットになれるようになっています。さくらの存在は僕の活動においてもとっても大きいです。

おおしましゅんの夢を叶える秘訣

おおしましゅん(C)モデルプレス
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― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、しゅんさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

しゅん:人はいつか死んでしまうので、そこで自分の悔いのない選択ができるかどうか。 夢は何歳からでも追えると思っていて、今だったらあらゆる手段で自分の夢に繋がることが発信できるので、自分の可能性を自分で決めず、自分を信じてあげてほしいです。僕は僕を信じているので、今日までこうして活動してこれたのだと思います。この活動を始めた当初は自分を信じることができていなかったですが、やりたいことかどうか、悔いはないかという思いは最初から一貫しているので、少しでも心にブレーキをかけてしまっている人は、正直になって何がやりたいのか、何を成し遂げたいのかを見つめ直してほしいと思っています。

― では、今の夢を教えてください。

しゅん:山ほどあります。さくらとの双子ダンスはもっともっと突き詰めたいですし、「振り付けと言えばおおしま兄妹」と挙げてもらえるようになるまで頑張りたいです。モデル活動も幅を広げていきたいですし、 外国にご招待いただくことも夢です。今、こうしてHoneyWorksさんに書いていただいた曲がたくさんの方に届いて、自分がやりたかったアイドルに近い形で歌の活動をさせていただけているので、今度はそれが渋谷や原宿、ふらっと入ったお店で自分の曲が流れていたり、CMの曲になったり、 音楽番組への出演も憧れですし、今後も成し遂げていきたいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

おおしましゅんプロフィール

おおしましゅん(C)モデルプレス
おおしましゅん(C)モデルプレス
1997年4月18日生まれ、京都府出身。動画アプリ・MIXCHANNEL(現:ミクチャ)で双子のように仲良く踊る“双子ダンス”で人気に火が付き、同アプリ内で開催された「双子ダンスコンテスト」では、見事最優秀賞を受賞。また、YouTubeでは、普段の日常生活や、兄妹のデート服などを公開し、兄妹でありながらカップルのような仲の良さで「理想の兄妹」として人気を博している。個人では、フォトエッセイ「変身動画の申し子 ビジュ爆発のルーティン 今、かわりたいキミへ」を発売するなど活躍の幅を広げている。
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