モデルプレスのインタビューに応じた藤井夏恋(C)モデルプレス

藤井夏恋、“第二の人生”スタートで見据えるビジョン 乃木坂46与田祐希とのほっこり撮影秘話も<「量産型リコ」インタビュー>

2022.07.28 18:00

テレビ東京系木ドラ24「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」(毎週木曜深夜0時30分~)で、地上波連続ドラマ初出演を果たした藤井夏恋(ふじい・かれん/26)の「量産型」ではない“自分らしさ”に迫った。26歳を迎え、現在の活動を「第二の人生」と語った彼女が今、思い描いているビジョンとは――。

藤井夏恋「量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-」で地上波連続ドラマ初出演

本作は、巷にいるごく普通の女子である主人公・小向璃子(与田祐希/乃木坂46)が仕事にプライベートに自問自答しながら、「プラモデル」というホビーとの出会いを通じて大人へと組み立っていく成長記。

藤井が勤めるイベント会社「FUNFUN CREATE」で、璃子と同じ部署で働くお姉さん的存在・中野京子を演じている。

藤井夏恋、与田祐希に現場でダンスレクチャー

藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
― 今回が地上波連続ドラマ初出演ということですが、プレッシャーは感じられましたか?

藤井:撮影に入るまでは「地上波初」ということを意識していたこともありましたが、プレッシャーを感じずにやった方が良いだろうなと思うようになりました。プレッシャーを感じ過ぎてしまうと変に力が入りますし、今回の役はすごくサバサバしているのでその役になり切っていたら楽しめるのではないかなと感じ、とにかく楽しもうと思いながら現場にいました。

― 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

藤井:これまで自分より年上の方に囲まれるお仕事が多かったのですが、今回の現場は2、3歳ぐらい年下の方ばかりですごく新鮮でした。柔らかい空気感の現場で、緊張するというよりも気持ちの良い空気が流れているようで恵まれた現場だと感じました。

― 主人公の璃子を演じる与田さんとは同じシーンも多いですが、第一印象と共演を通して印象が変わった部分はありますか?

藤井:与田ちゃんがポスター撮影をしている時に私が衣装合わせをしていて、その時に初めてお会いしてご挨拶をしました。すごく物静かな雰囲気を感じたのですが、撮影が始まるとたくさんお話しをしてくれて!ムードメーカーのようで、最初のイメージとは全然違いました。現場で少しダンスのレクチャーをして2人で踊っていたこともありました(笑)。

― 具体的に与田さんとはどのようなお話で盛り上がることが多かったですか?

藤井:可愛らしい質問をたくさんしてくるんです(笑)。例えば「何の食べ物が好きですか?」、「自分から告白できますか?」と。しかも、「今のこのタイミングで聞くの?」とすごく独特な間で聞いてくるので「妹みたいで可愛いな」と思っています。

― 撮影中やお芝居を通して、与田さんから刺激を受けたことはありますか?

藤井:璃子はマイペースな雰囲気が漂っていて、与田ちゃんが背負い過ぎずに演じているところがすごく素敵だなと思いました。あと、与田ちゃんの寝顔が可愛いです(笑)。

藤井夏恋「譲れない信念」語る

藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
― タイトルに「量産型」とありますが、その逆の意味として藤井さんが大切にしている“自分らしさ”があれば教えて下さい。

藤井:丁寧さを心がけているかもしれないです。何をやるにもちゃんと意味を持ってやりたいタイプなので、空っぽの状態でやるのではなく、自分の中でのやりたい順番や思いを明確にして取り組んでいて、それが丁寧さに繋がっているなと思います。人と話す時にもその丁寧さが思いやりに繋がってくるのかな。

― その丁寧さも含めて「これだけは譲れない」という自分の中で貫いている信念はありますか?

藤井:流されないことです。生きる上での自分のペースについて、周りの客観的な意見も大事ですが自分の軸は持っていたいので、周りの意見に流されるのではなく自分の意見を信じて進むことを軸に置いています。

藤井夏恋、役作りのヒントはどこから?

藤井夏恋/「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」より(C)テレビ東京
藤井夏恋/「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」より(C)テレビ東京
― 出演決定時のコメントで「仲間想いだけど思った事をズバズバ言える一面と1人で抱え込んでしまう弱さも実はある…人間味のある不器用さが好き」と仰っていましたが、中野に共感できる部分と「自分とは違う」と思う部分を教えて下さい。

藤井:中野はすごく良い人で、皆さんの会社や身近にもよくいるんじゃないかと思うキャラクターです。周りに対して思ったことはズバズバ言えるけど、自分のことに対しては少しデリケートな部分があるように見えたので、その人間らしい部分に共感しました。

「自分とは違う」と思ったのは、例えば中野はしゃべる時の語尾に「~っすか」や「~っすよね」などを付けたり「だるい」とよく言ったりしていることです。私が使わない表現や言葉だったので「どういうテンションで言えばいいんだろう」と考えました。言い過ぎてしまうとすごくきつく見えてしまうので、絶妙なラインを探りながらお芝居で表現することが、初めは難しかったです。ですが自分とは全く違うキャラクターを演じることは楽しくて、「こういう女性いるな~」と思いながら演じていました。

― 中野を演じる上で参考にした“姉御肌”な方はいらっしゃいますか?

藤井:身近で似ている人をずっと探していたのですが、やはり1番近くにいる姉です。少し男っぽい部分が中野と結構似ていると思います。

撮影前にも会う機会があったので、実はその時に仕草などを見て参考にしていました(笑)。

― 具体的に参考にして、役に取り入れたことはありますか?

藤井:ぶつぶつ喋ることです。中野がよく使う「だるい」や「お前」という台詞を強く言い過ぎないようにしていたので、その部分などで参考にしました。この作品は監督が全体を通してスピード感を大事にされていて、中野は少し早口なこともありその口調で強めに台詞を言ってしまうと強過ぎる印象になってしまうので、リアルさを出すためにぶつぶつと言うようにしていました。

藤井夏恋「第二の人生」スタート

藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
― アーティスト活動とモデルや女優業の両立に難しさは感じていますか?

藤井:お芝居となると撮影期間が長い分、集中する期間が長くなりますが、表現するという部分は似ていると思います。今、アーティスト活動が自分にとってはリフレッシュの時間になっていて、お芝居を本格的に始めて「第二の人生」が始まったように感じています。上手く両立しながら活動していけたら良いなと思っています。

― 「第二の人生」として新しい領域である女優業に踏み出した時はどのように感じましたか?

藤井:本格的に女優として3作品に携わらせてもらいましたが、入る前は「本当にこの役できるかな」と毎回不安でした。それでも、現場に入ると楽しいと感じ「こんなにお芝居を楽しいと思える自分がいるんだ」と驚きました。あとは、周りの人から「もっと続けてみると良いよ」という言葉を掛けてもらえたり褒められたりすると、自信にも繋がっていきます。

― 今後挑戦してみたい作品や役柄はありますか?

藤井:中野を演じてみて、自分と全く違うキャラクターを演じるのが、役を通して色々な感情を知ることもできて面白いなと思いました。ABEMAオリジナル連続ドラマ「会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編」(2021年)や今回の作品など、会社と関係している作品でスーツを着てオフィスで働いているという役柄が多いので、それとは違う普通の人ではない人、癖のある人を演じてみたいです(笑)。

藤井夏恋「NEROLI」立ち上げ&リブランディングの心境告白

― ここからは、藤井さんがファッションディレクターを務める「NEROLI」についてもお伺いできればと思います。まずはブランドを立ち上げたきっかけやリブランディングした経緯を教えて下さい。

藤井:立ち上げからリブランディングまで2年ぐらい考えた時間がありました。その中で、自分自身で気負いすぎてしまった部分があり、もっと丁寧に進めていきたいと感じたので、整理をするためにも展示会を開催してお客さんの反応を見て、自分が作りたいものづくりができるブランドにするためにズレを修正していくことが必要でした。お客様に商品を手に取っていただいて、モチベーションが上がるブランドになると良いなと思ったので、もっと自分らしく「藤井夏恋がやっているブランド」として成り立つものづくりをしていきたいです。

― 今後のブランドのビジョンを教えて下さい。

藤井:ファッションが好きということもあり、唯一無二のブランドにして、自分と同じように洋服でモチベーションが上がるような商品をお届けしたいです。また、今までの商品はモード寄りで私の私服も黒が多かったのですが、古着やビンテージものも好きになって色々なお店を回り参考にして、(商品に)色物を取り入れるようになったので、もっともっとお客さんに楽しんでもらえる洋服の幅になったと思います。リブランディングをして、カジュアルなものとモードなものと両方のコーディネートを楽しめるようなブランドにしたいです。あとは海外展開などが実現できたら最高ですね。

藤井夏恋「不安を乗り越える方法」語る

藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者もいると思います。そういった読者に向けて、藤井さんが思う不安の乗り越え方を教えていただけますか?

藤井:私はずっと同じことをやっていると、マンネリ化してしまい飽きるタイプなんです。そのため、次々に色々なことに挑戦して視野を広げたいと考えていて、26歳を迎えて1人でもちゃんと地に足をつけられるように「頑張らなきゃ」という思いがあります。そこで目標や夢、ビジョンを思い描いて、パソコンで資料を作って書き出しています。今、将来について悩みや不安を抱えている方は、自分が叶えたい夢や、やってみたいことをとにかく書き出すことで周りにも伝わるので良いかもしれないです。

― その目標や思い描いているビジョンはというのは?

藤井:アーティストとしては、これまでダンスナンバーを中心に披露してきましたが、今後は少し落ち着いた楽曲にも挑戦していきたいです。女優としては「この作品が自分にとって人生を左右するかもしれないぐらい」の熱量を持ってのめり込める作品に出会えたら、自分にとって1番楽しい人生になるのかなと思うので、経験を積んでいきたいです。

今後は表現者として地に足をつけて立てる1人の人間になりたいです。マルチに活動をして、自分の引き出しをしっかり作っていけたら良いなと思います。

藤井夏恋の「夢を叶える秘訣」

藤井夏恋(C)モデルプレス
藤井夏恋(C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、最後に藤井さんの「夢を叶える秘訣」を教えていただけますか?

藤井:自分でビジョンを思い描くことや周りの人とコミュニケーションを取り、1人で抱え込むのではなくその道へと導いてくれる人の話を聞くことです。周りに左右されず自分の意思を貫くことも大事ですが、客観的な意見も聞きながらバランスを取っていくことが大事だと思います。あとは挑戦することを恐れず、何事も楽しむことが1番です。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

藤井夏恋(ふじい・かれん)プロフィール

1996年7月16日生まれ、大阪府出身。2011年に「Kiss Me」でHappinessとしてデビュー。また、過去には雑誌「nicola」や「JJ」の専属モデルにも抜擢され、端正なルックスと抜群のスタイルを活かして、複数回単独表紙を務めるなどモデルとしても活動。さらに、配信ドラマ「会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編」(ABEMA/2021)、「チャンネル登録お願いします!」(Paravi/2022)などに出演するなど、女優としても活躍の場を広げている。
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