Emilia De Leonardis/Prime Video

『ザ・ボーイズ』ジェンセン・アクレスが卒業式で語った拒絶と友情の人生訓

2026.06.06 12:00

大人気ドラマ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』や『ザ・ボーイズ』で知られる俳優のジェンセン・アクレスが、先頃行われた卒業式に登壇。卒業生に向けて、自身のキャリアを決定づけた瞬間を振り返りながら、レジリエンス(回復力)、自己信頼、そして困難を共にする人々の重要性を伝える感動的なスピーチを贈った。

ユーモアで始まったメッセージ

ジェンセンはスピーチの冒頭、「私はChatGPTを使いませんでした。おそらく、AIなら皆さんがこれから耳にするものよりも優れた文章を作ってくれたでしょうがね」とジョークを放ち、会場を大きな笑いに包んだ。ユーモアを交えつつも、彼が熱を込めて強調したのは、「拒絶」が将来の成功の土台になり得るという事実である。

「受からなかったオーディションこそが、あなたを別の場所へと方向転換させてくれるものだ」

ジェンセンはそう語り、自身の人生を大きく変え、最終的に15シーズンにわたり放送される大ヒット作となった『スーパーナチュラル』へのキャスティングも、そうした数々の拒絶の先にあった転機だったと振り返る。

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恐怖と自己疑念を受け入れる成長の場所

しかし、大きな成功を収めた後も不確実性が消え去るわけではない。ジェンセンは、同作で初めて監督に挑戦した際の知られざる葛藤を告白した。撮影現場で何年も過ごしてきたにもかかわらず、自分がカメラの裏側に立つ資格があるのか、当時は激しい疑問を抱いていたという。

「初めてカメラの裏側に立ったとき、恐怖を感じていた」とジェンセンは認める。「誰かが私の肩を叩いて、『本当は自分が何をやっているのか分かっていないんだろう?』と言ってきそうな感覚が今でもあった」

「それは、自分の能力の限界に身を置くということだ。そして、それこそがまさに成長が存在する場所なのだ」と、そうした恐怖から逃げるのではなく、あえて受け入れるよう卒業生を促した。

粘り強さで掴んだ『ザ・ボーイズ』の座

また、彼の粘り強さが人気シリーズ『ザ・ボーイズ』でのソルジャー・ボーイ役を勝ち取る原動力となったエピソードも明かされた。この役は、決して最初から彼にオファーされたものではなかったという。

「何度もオーディションを受けた。制作陣は他の俳優も検討していたし、もっと年上、あるいは全く違うタイプを求めていた」とジェンセンは振り返る。「これが実現することはないだろう、と本気で思った瞬間もあった。しかし、私は立ち去らなかった」

15年間で築いた絆、そして人生のパートナー

スピーチの終盤、ジェンセンは信頼できる人間関係の重要性について、最も力強い言葉を遺した。

『スーパーナチュラル』で15年間、共演者と肩を並べて戦い抜いた日々。長時間の撮影や怪我、家族と離れて過ごす孤独、そしてパンデミックという試練のただ中で、友情がいかに不可欠であったかを説明した。

「頼れる誰かがいること、そして自分を頼りにしてくれる誰かがいるということは、困難を乗り越えさせてくれた唯一の救いだった」

ジェンセンは、人生の困難な時期に寄り添ってくれる人々を大切にするよう、次のようなシンプルな問いかけでスピーチを締めくくった。

「そうした関係は、一貫性を持ち、姿を見せ続けることによって、ゆっくりと築き上げられていくものだ。そういう人々を見つけなさい。あなた自身がそういう人間になりなさい。そして、その関係を守り抜きなさい」

『ザ・ボーイズ』の世界を舞台にした待望の新作シリーズ『ヴォート・ライジング』はプライムビデオにて2027年より独占配信開始。(海外ドラマNAVI)

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Photo:Emilia De Leonardis/Prime Video

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