「ヴィクトリアズ・シークレット」上海旗艦店に行ってみた　中国での人気は？＜2017ヴィクシーショー／独自取材＞

「ヴィクトリアズ・シークレット」上海旗艦店に行ってみた

日本では2014年9月、羽田空港国際線出国エリアに日本1号店が上陸し、その後、関西国際空港、成田空港にも店舗がオープン。

これを皮切りにアジア進出を本格化させ、2015年、美容アイテムを扱うショップとして中国1号店をオープンさせた。2017年3月、アジア初の大型旗艦店として上海に新設されたショップは、ランジェリーやスイムウェア、美容アイテムなど全ジャンルの商品を網羅。

オープニングパーティーにはヴィクシーエンジェルのアレッサンドラ・アンブロジオ、ジョセフィン・スクライバー、中国モデルのスイ・ハ、ミン・シーが勢揃いし、華々しいこけら落としとなった。

全4フロアが「ヴィクトリアズ・シークレット」 上海店は充実のラインナップ

その上海旗艦店があるのは、「Cartier（カルティエ）」や「HERMES（エルメス）」などハイブランドや大型デパートが並ぶ上海一のショッピングストリート、淮海中路のビル「力宝広場」。B1階が姉妹ブランド「PINK」、1階から3階までが「ヴィクトリアズ・シークレット」と、4フロア全てがヴィクシーショップとなっている。

内装は黒を基調に、カラフルなランジェリーの数々がディスプレイされている。エンジェルズたちのショー映像が流れる大型スクリーンや写真、デザインイラストが各階に飾られており、店内の見学を楽しみながらショッピングを堪能できるようになっている。

＜1F＞

最も目を引く1階エントランスには今回のショーの限定アイテムがズラリ。エンジェルズがバックステージで着用していた「SHANGHAI 2017」刺繍入りガウンや、上海入りの際に着ていたニット、スカジャンなどが並んでいる。

中でも人気だったのは、ポーチなどのアクセサリーやニット。店員に話を聞くと、ショー前後には入荷即日で品切れになるアイテムが続出したという。

＜2F＞

2階にはランジェリーのほか、香水やボディクリーム、リップグロスなどの美容アイテムや、パジャマなどもラインナップ。

＜3F＞

3階にはランジェリーや美容アイテムのほか、上海開催を記念して、ショーでエンジェルたちが着用した歴代コスチュームの展示を行う一角もあり、ヴィクシーファンが記念撮影する姿も。また今回のショー開催前日には、テイラー・ヒル、キャンディス・スワンポール、リウ・ウェンが同ショップを訪れており、3人のサインも飾られていた。

＜B1F＞

B1階は、若い世代をターゲットにカジュアルラインを揃える姉妹ブランド「PINK」のフロア。ヴィクシーのセクシー路線のデザインとは異なり、ビビッドカラーのカラフルなランジェリーや、スポーツウェアが充実している。

上海旗艦店の客層は20～30代女性がメインだが、男性や年配者も来店しており、オープンな雰囲気が印象的だった。

中国での「ヴィクトリアズ・シークレット」人気は？

2017年は上海での大型旗艦店のオープン、ショー開催、そしてショーではアジア人モデルが過去最高となる7人が起用されるなど、ヴィクシーの中国人向けマーケティングが精力的に進められている。

一方で、中国メディアによる国内の下着ブランド人気調査では、1位に北京発のブランド「Aimer（エイマー）」、2位に香港発の「Embry Form（エンブリー・フォーム）」がランクイン。

1位の「Aimer」はエレガントでセクシーなデザインが多く、ヴィクシーに比べ価格帯が低いのが特徴的。2位の「Embry Form」は中国下着売上で上位に君臨し続ける人気メーカーで、中国大陸、香港、マカオなどに約1000店舗を展開。この2ブランドが中国でのメジャーランジェリーブランドといえるだろう。

現地の中国人女性たちの話を聞くと、「私は、ヴィクトリアズ・シークレットの公式WeChatを登録して自ら積極的に情報入手していてエンジェルたちが大好きです。ただ、中国の街の市場ではかなり安いランジェリーがたくさん売っているし、それに比べるとヴィクトリアズ・シークレットのアイテムは高い。上海に3月に店舗ができたけど、お客さんの数はまだまだ少ないと感じています。

周りの学生の友達もほぼすっぴんでおしゃれに貪欲な子は少ないのが現状。ただ、公式オンラインショップはキャンペーン商品が6秒で完売するなど、中国人の一部のファンは熱狂的。今回の上海でのファッションショー開催をきっかけに中国人もヴィクトリアズ・シークレットのかわいいデザイン性の高さを知ってブームになると良いですね」と現状とこれからの期待を語ってくれた。

上海街並みレポート

＜淮海中路：ハイブランド、大型ビルが並ぶショッピング街＞

「ヴィクトリアズ・シークレット」上海旗艦店がある「淮海中路（ワイハンジョンルー）」。モダンな建築物が軒を連ねるオシャレな通りで、「Cartier（カルティエ）」、「HERMES（エルメス）」、「Tiffany ＆ Co.（ティファニー）」などのハイブランドや、ショッピングモールが並ぶ。上海のトレンド発信地ともいわれており、中国の若い女性がショッピングを楽しむならここ、というメインストリート。

夜になると各ビルが鮮やかにライトアップされ、一際活気に満ちていた。

＜外灘：上海の代表的観光スポット 歴史建築並ぶ“東洋のパリ”＞

上海を代表する観光スポット「外灘（ワイタン）」。ストリート一体に西洋建築群が連なり、“東洋のパリ”と称される通り、まるでヨーロッパのような雰囲気。

この地は、1842年アヘン戦争終結時に結ばれた南京条約で上海港が開港されたことを機に、19世紀後半から20世紀前半にかけてイギリス、フランス、アメリカなどの列強各国によって租界地（中国の主権が及ばない外国人居留地）が設けられた場所。現在の建築物もこの租界時代に建てられたもので、外灘の歴史を感じられる。

＜浦東：超高層ビルが並ぶ上海のオフィス街＞

川沿いの外灘遊歩道からは、高層ビル群が広がる「浦東（プードン）」を対岸に一望できる。

上海のランドマーク「東方明珠塔」（通称：上海タワー）や、陸家嘴金融貿易区の3大超高層ビルである「金茂大厦（ジンマオタワー）」、「上海環球金融中心」、「上海中心」など、“上海のウォール街”の絶景を眺めることができ、観光客の記念撮影スポットとして賑わいを見せている。

また遊歩道沿いには「STARBUCKS」や「SUBWAY」などのカフェが並び、観光案内所やオープントップのバス乗り場も。観光客の定番スポットとあり、多国籍な雰囲気がただよっている。

モデルプレス「ヴィクトリアズ・シークレット」ショーを上海よりレポート

毎年恒例の「Victoria’s Secret Fashion Show」は今回、初のアジア開催となる中国・上海が舞台。“エンジェルズ”をはじめとする世界トップクラスのスーパーモデルが豪華絢爛なランジェリーをまとってランウェイを華麗に彩ったほか、ハリー・スタイルズ、グラミー受賞の米R＆Bシンガー・ミゲル、レスリー・オドム・ジュニア、中国の人気歌手ジェーン・チャン、中国ピアニストのユンディ・リによるライブパフォーマンスが行われた。

モデルプレスは、上海現地にて取材を敢行。モデルプレス内には「Victoria’s Secret Fashion Show 2017」コラボサイトがオープンし、ショー当日は会場の盛り上がりやショーの模様、舞台裏を現地よりレポート。

なお日本では、海外ドラマ・エンターテイメント専門チャンネル・FOXチャンネルにて、2018年2月4日（日）午後8時より日本独占放送される予定（※放送スケジュールは変更になる場合あり）。（modelpress編集部）