【現地取材レポ】2017ヴィクシーショーに行ってみた 上海ショーの舞台裏、本番、秘話まで徹底取材＜動画あり＞

2017ヴィクシーショー配信スタート

ショーの模様は、ヴィクトリアズ・シークレットのオフィシャルサイト、You Tubeにて、日本時間29日20時より、無料映像配信がスタートしている。

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放送ではショー本番の模様はもちろん、ピンクカーペットでのインタビューやアフターパーティーなどショーの裏側を見ることができる。

ショーは大盛況のうちに幕を閉じたが、本番直前までドタバタが続いた印象だ。出演を噂されていた歌手のケイティ・ペリーが入国拒否され、出演予定だったジジ・ハディッドも直前で降板。通常1ヶ月前には発表される出演アーティストも、開催2日前の発表となるなど、運営サイドもこれまでにない事態の対応に追われたようだった。

取材申請、ビザ取得…取材準備も大変だった

一方、日本のウェブメディアで唯一取材を許されたモデルプレスも日本でバタついていた。イベント開催直前に取材許可を得た記者は、急ピッチで取材準備をすることになった。2015年のNY開催時にも現地取材を行ったのだが、今回の中国開催では取材エリアに入るにも、ビザチェックなど厳しい審査をパスしなければならないという。

大量の書類を準備し、中国大使館やビザ申請センターを行ったり来たりしてなんとか出国日までにビザを取得。無事、日本を出発することができた…。

上海到着！ヴィクシーショー開催前から会場は厳戒態勢

日本からわずか2時間半ほどで上海・浦東（プードン）国際空港に到着。気候は日本とほぼ同じで冬は寒い。

車で約1時間かけて上海の中心地へ向かうと、超高層ビルが建ち並ぶ大都会が広がっている。ショッピング街や観光スポットは大勢の人で賑わっており、成長著しい上海の空気を肌で感じることができた。

上海の公用語はもちろん中国語。中国語の知識ほぼゼロでも漢字だけでなんとかやっていけるかと思いきや意外と読解が難しい。そして英語が通じる場所も少ない。しかし本場の上海蟹と小籠包はどこも絶品だった。

・会場には前日からファンが詰めかける

今回の会場は18000人を収容する「上海メルセデス・ベンツ・アリーナ」。本番前日からリハーサルが行われており、警備員が多数配置されるピリピリムード。ゲート前には出待ちするファンの姿もあり、出待ちのためだけに仕事の休みを取って日本から駆けつけたという熱狂的なファンもいた。

いよいよモデルと接触　ヴィクシーショーバックステージに潜入

そしてショー当日はさらに警備が増員され厳戒態勢。入場時には警察犬による入念なセキュリティーチェックも行われた。

報道陣も会場内に入る際には、事前申請の名簿と顔写真を細かく照らし合わせられ、手荷物検査も。記者も無事プレスパスを手にし、取材エリアに通された。

・各国メディアで大混雑
いよいよ、モデルたちと接触できる取材の時間だ。

待機場所となるプレスエリアに通されると、取材の順番を待つ各国のメディアでひしめきあっている。限られたメディアしか入ることを許されない超レアなパウダールームでは、モデルたちがメイク＆ヘアアップ中。その中からお目当てのモデルを探し出し、取材交渉をし、話を聞き出さなくてはならない。人気モデルとなると報道陣が集中しており、話しかけるのも一苦労…とあって、メディア陣も戦闘態勢に入っている。

順番にメディアの名前が呼ばれ、いよいよモデルプレスの番がやってきた。我々に与えられた取材時間は20分。いざ、メイクルームへ！

・モデル陣のオーラに圧倒される

……中に入ると、フロア一面にずらりとメイク台が並んでいて、モデル、ヘアメイクアップアーティスト、報道陣でごった返す人の多さと、モデルたちのオーラに圧倒されてしまう。

モデルたちはヘアメイクを入念にチェックしていたり、おしゃべりやセルフィーを楽しんでいたり、緊張感はありつつも和やかな雰囲気。

前に進むのもままならない状態の中、人をかき分けてモデルを探し回る記者の内心は……広い！人多すぎ！みんな可愛すぎ！と大興奮だった。

・テイラー・ヒル、ジョセフィン・スクライバーらのインタビューに成功
そして、モデルプレスはテイラー・ヒル、ジョセフィン・スクライバー、スイ・ハ、イステル・チェンの取材に成功。それぞれに笑顔でインタビューに応じてくれ、恋愛や美の秘訣をたっぷり語ってくれた。…眼福！

ヴィクシーピンクカーペットにアジアスター集結　日本からは水原希子

ショー本番が近づいてきた19時。バックステージではショー出演者やゲストたちが登場する“ピンクカーペット”取材が行われた。

今回のピンクカーペットには、アジアで活躍する俳優やモデル、歌手、KOLが集結し、それぞれプレスコールに応じた。各界のセレブたちの中で一際輝きを放っていたのは日本から唯一の参加となった水原希子。メディア陣からも「KIKO！」と声が上がりアジア人気を証明していた。モデルプレスの呼びかけにもにっこりとした微笑みで応えてくれた。

ヴィクシーショー本番！熱狂と感動に包まれる

そして20時。待ちに待ったショー本番の時間だ。ヴィクシーカラーにライトアップされた会場の周辺には入場待ちの長蛇の列ができていた。

ここでも厳重なセキュリティーチェックがあり、入念な持ち物検査やチケットの照合などが行われた。チケットの一般販売はされておらず、鑑賞できるのは関係者やスポンサー、VIPのみ。記者はその超貴重なプラチナチケットを手に、いよいよ会場内へ…！

約20分遅れて本番がスタート。産後復帰となるエンジェル、キャンディス・スワンポールがステージ中央から姿を現すと会場のボルテージは急上昇。堂々とトップバッターの大役を務め上げた。

ハリー・スタイルズ、ミゲルらアーティストの生ライブをバックにキャットウォークを披露する豪華すぎるステージ。テイラー・ヒル、ベラ・ハディッドら豪華モデルが次から次へと登場し、観客の声援が止むことはなかった。

※提供動画
なかでも最も会場が沸いたのは、中国モデルのミン・シーと初出演モデルのジゼル・オリヴェイラの登場シーンだった。

ミンが足を滑らせ、まさかの転倒…会場全体が息を呑んだ。すると次を歩くジゼルがミンに駆け寄って彼女をサポートし、ミンは再び立ち上がった。その瞬間、観客からは割れんばかりの拍手が沸き起こる。

涙を浮かべながらも最後までランウェイを歩き役割を全うしたミンと、迷うことなく手を差し伸べたジゼル。2人の勇姿に、会場はこの日1番の感動に包まれた。

そしてトリを飾ったのは、今回のショーを持ってエンジェル卒業を宣言したアレッサンドラ・アンブロジオ。彼女を中心に全モデルがステージに揃う光景はまさに壮観だった。

中国警察がアフターパーティーを強制終了　チケット高額取引も　

ショーの後には、出演モデルたちがセクシーなドレスを身にまとって集結する公式アフターパーティーが開かれる。モデルたちと交流できるパーティーとあり、会場外では「モデルたちと話したり食事ができる」との誘い文句で、アフターパーティーのチケットを約45万円で売りつけてくるダフ屋も出没していた。

会場では、続々とパーティー会場にやってきたモデルたちがダンスフロアで音楽に合わせて踊ったり、この日のためにトレーニングや食事制限に励んできた出演モデルたちへのご褒美として、大量のピザが振る舞われたりと大盛り上がり。しかしパーティーの途中、会場に大勢の武装警察官が現れ、モデルたちに退場するよう指示。営業時間を管理する中国当局が停止を命じ、パーティーは3時間ほどでお開きとなったようだ。

ヴィクシーエンジェルズが世界を魅了し続ける理由

初のアジア開催となった今回のショーでは、様々なハプニングがあったものの、最後は会場にいた誰もが言葉にできない感動に包まれていた。

それは単にランウェイを歩いたモデルたちのルックスが素晴らしかったから、というわけではない。このショーのために日々努力を積み重ね、それを自信に変え、“何があってもセクシーで強くて美しい”エンジェルたちの信念を見せつけられたからだ。

これこそが、ヴィクシーモデルたちが世界中の女性を虜にさせる真の理由だと思う。いつまでも私たちを魅了し続けてくれるだろうエンジェルズを、これからも追いかけたい。（modelpress編集部）