来日直前のリトル・ミックス、音楽、恋愛、日本を語る

2013.09.11 01:16

まもなくプロモーションのため初来日を果たす、イギリス出身のガールズ・グループで、ワン・ダイレクションの妹分的存在としても話題のリトル・ミックス。人気オーディション番組『Xファクター』で優勝した抜群の歌唱力とダンススキル、キュートで個性的なルックス、そして親近感あふれるガールパワー全開の歌詞で大人気の彼女たちが、音楽、男の子、そして初めての日本で楽しみにしていることを語ったインタビューをご紹介します。

◆リトル・ミックスのメンバー紹介
――それぞれのキャラクターを紹介してください。
ジェシー(以下J):じゃあお互いに説明するわね。私はペリーを紹介するわ。ペリーはこのグループにおける、可愛い、おひさまの光みたいな存在ね。彼女が落ち込んでいたり、不機嫌だったり、怒っていることって滅多にない。いつもハッピーなの。すごくオバカさんで、最年少メンバーで、実際最年少らしい行動をするんだけど、それが可愛いのよね。大好きよ。一緒にいるとハッピーな気分にしてくれるの。
ペリー(以下P):次は私がリー・アンを紹介するわ。リー・アンはすごく世慣れた人で、一緒にいると、ものすごく楽しいんだけど、同時に彼女には大人な部分があるの。すごく大人で、あったかくてファジーなフィーリングを備えてる。ほら、ママみたいな感じ? ママを抱き締めた時の安心感みたいなものを、リー・アンは与えてくれるのよ! それに彼女はお料理も上手で、本当におかしい人なの。ものすごく笑わされて、たまに、ちょっとおもらししちゃうくらい。それにすごく才能もあって、すごく可愛くて……。
J:すごくセクシー。リー・アンは私がこれまでに出会った中で、一番ラブリーな人のひとりよ。
リー・アン(以下L):次はジェイドちゃんの番よ。ジェイドは私のちっちゃなディズニーのキャラクターで、ポケットに入れてるの。だって本当にキュートなんだもの!っていうか、彼女はとってもおかしい人で、あらゆる人の顔を真似られるの。本当にキュートで、イキイキしていて、キレイ。それからジェイドはディズニーが大好きで、ちっちゃなリボンが大好き。
J:このグループのブレーンでもあるわね。
L:すごく頭が切れるの。グループのブレーンで、私たちのまとめ役ね。
P:すごく計画的な行動をするの。
ジェイド(以下D):ジェシーは、このグループのコメディアン。彼女はジョーカーなの。本当におかしいのよ。考えうる限りあらゆる人のアクセントを真似られるわ。ジム・キャリーみたいな人ね。
P:役者としても才能があるわ。有能な女優なの。本当よ。
L:落ち込んでる時は、彼女が必ず励ましてくれる。それが、ジェシーに関して大好きなことのひとつね。一瞬のうちに私を笑わせてくれて、すっかり大丈夫になる。
P:うん。ジェシーが「さて」って言って、おかしな顔をした瞬間に、もう笑い転げていて、気分を切り替えられるのよ。

◆普通の女の子だから成功できた
――英国のガールバンドとしては史上初めて全米アルバム・チャートのトップ5に入る快挙を成し遂げましたが、自分たちのサクセスをどう受け止めていますか?
J:とにかく最高の気分よ。私たち、誰もトップ5に入るなんて思ってなかったから。トップ50だって無理だと思ってたわ。出来るだけうまく行けばいいなって願っていただけで、トップ5は予想外だった。私自身、最初は冗談だと思ったの。朝起きて、iTunesのチャートで2位になっているスクリーンの映像を見せられて、ニセモノだと疑ったわ。だから今でも信じられない。正直言っていまだ、夢を見ているような気分よ。でもすごく誇りに感じているし、本当にラッキーだと思う。

――地元はもちろん、アメリカでも受け入れられた理由はなんだと思いますか? ファンと接していて何か思い当たることはありますか?
P:ファンに会うと、みんな泣き出したり、ものすごく興奮して感情的になったりして、私たち4人はお互いに顔を見回して、ビックリしてるの。自分たちが、女の子たちや男の子たちからこんな反応を引き出すってことが、信じられないのよ。最初からずっと、インスピレーションをあげられる存在になりたい、自分たちらしく振舞いたいって考えていたのは事実で、だからこそみんな私たちに共感してくれるのかもしれない。私たちはごく普通の、4人の女の子だから。単に、自分たちがやりたいことをやりたいだけ。つまり、歌ってパフォーマンスをして、人々に愛される音楽を作るってことね。何よりも共感できるってことが、愛される理由なんじゃないかな。

――それぞれの音楽的なバックグラウンドを教えて下さい。
J:私は2年前に歌を始めたわ。それまではずっとダンスをやっていて、うまくいかなくて、じゃあ歌でも試してみようかなって思って、『Ⅹファクター』に挑戦したら、ラッキーにも予選に合格したの。人前で初めて歌ったのが、『Ⅹファクター』の予選の時だったから、かなり緊張したっけ。で、音楽的なインスピレーションはというと、R&Bやヒップホップが大好き。だからミッシー・エリオットやビヨンセといった大物ディーバたちね。
P:私は赤ちゃんの時からずっと歌っていたの。ママとパパもシンガーだったから、それが普通なんだと思って育ってきて、ずっとパフォーマーになりたいと思ってた。
L:私は9歳の時から歌っていて、ずっと歌の世界を目指してきた。学校でタレント・コンテストが開催されたり、演劇を上演する時には片っ端から参加して、常にそんな風に……私ったら何が言いたいのかよく分からなくなってきた(笑)。
P:「そういう活動に関わる必要性を感じていた」ってことじゃない?
L:そうね。そうやって常に関わっている必要性を感じていたの。スーパースターになるため、ポップスターになるために。
D:私もまだ幼い頃に歌を始めたわ。まずミュージカルなんかに出るようになって、モータウン系の音楽やダイアナ・ロスなんかが好きで、その手の曲を聴きながら真似していたの。そうやって歌を練習して、音楽界に進むためにあらゆることをやってきたわ。そして、今こうしてここにいるってわけ!

◆アルバム『DNA』について
――アルバムに着手した時は、どんな作品を作ろうとイメージしていたのですか?
P:最初からやりたいことは明確だったと思うの。それは具体的なサウンドってわけじゃなくて、実を言うと曲を探すのはすごく大変だった。なぜって、私たちの頭の中では欲しいものが分かっていたのに、それを形にするのは簡単じゃなかったから。それに、自分たちが曲に書きたいことも間違いなくはっきりしていた。インスピレーションを与えられる内容にしたかったし、人々が共感して、「ああ、私も同じような体験をしたわ!」と言える曲にしたかったから。
L:自分たちが書きたいこと、スタジオでやりたいことに関しては、全員が同じヴィジョンを抱いていて、それはつまり、ポジティヴで気分をアゲるメッセージをファンに届けるってこと。そして、実際に私たちはそれを実行したと思う。特に『ウィングス』や『チェンジ・ユア・ライフ』がいい例ね。ポップR&B路線を貫いて、モダンなビートとオールドスクールなハーモニーをプラスするっていうのが重要な点で、そういう音楽を作りたいの。

――リトル・ミックスとして一番発信したいメッセージはどんなこと?
L:基本的には、自分を信じるってこと。自分にはなんでも可能だってことを覚えていて欲しいの。私が思うに主なメッセージは、自分を信じるってこと。4人共これまでに、「お前には無理だ」とか「絶対に成功しない」とか、何度も言われてきたわけだけど、今の私たちを見てよ! 私たちは諦めずに努力を続けて、自分たちを信じてやってきた結果、今の場所に辿り着くことができたの。『Ⅹファクター』で優勝して、3人の一生涯の親友と結成した、こんなに素晴らしいガールズ・グループで活動していて、最高の気分だし、誰にも邪魔されちゃダメ。思い切って、夢を追うのよ!

◆ボーイフレンドについて
――みんなボーイフレンドがいるとのことですが……。
J:私はいないけど。

――多忙なスケジュールをこなしながら、うまく恋愛をナビゲートするコツはなんでしょう?
D:そうね、ご承知の通り私たちはものすごく忙しいわ。スケジュールがクレイジーだから、会える時には最大限に楽しまなくちゃならないし、ある意味、だからこそよりスペシャルなの。滅多に会えないからこそ、恋しさが募るから、会えるとなると興奮しちゃう。だから飽きたりもしないわ。
P:ドキドキしちゃうわよね。
D:その通りよ。あと、コミュニケーションは絶やさないようにしなくちゃ。
P:Skypeしたり、FaceTimeを使ったり。
J&P:Snapchat!(フォトメッセージのアプリ)
L:みんな忙しいんだけど、私はすごくラッキーで、ボーイフレンドとは毎日会ってるの。
P:でも私たちのボーイフレンドはみんな献身的で、私たちに会うためにあちこち旅してくれるし、私たちもそうしてる。

――それぞれが好きな男の子のタイプは?
J:私は、ほかの人たちとは違う男の子が好き。群れから離れることを恐れない人。例えば腕全体とかにタトゥーをしていたり、ピアスをたくさんしていたり、ちょっと変わった人が好き。自分独自のスタイルを持っている人ね。でも一番重要なのは、私を笑わせてくれるってこと。私を笑わせられないんだったら、用なしだわ。笑い声とケミストリーがなかったらつまんない。心の優しさも欠かせない。ただルックスに関しては、正直、そんなに細かいことは言わないわ。私のハートへの近道は、笑わせることにあるわ。
L:ペリーは?
P:私? ジェシーがシングルだから、ジェシーへの質問かと思っちゃった。私はわりとラフなエッジがある男の子が好き。無精ヒゲを生やしていて、髪もちょっとグシャっとしていて、見た目がちょっとだけダーティーな感じで。タトゥーも好きだし、ピアスも好きだし、服はスキニーなジーンズとかで……。
L:お風呂に入るべき人ってことよ。匂いをたどって行けば、行き着くわ。
P:違うってば!本当に汚くて、お風呂に入ってゴシゴシ体を洗うべき人とはちゃんと差があるのよ。お風呂に入る必要がありそうに見えて、実は清潔なの。
J:要はゼインってことよ。
P:そう、ゼイン。次!
L:私も笑わせてくれる人が好きで、繊細で、落ち込んでる時には相談に行けて、元気にしてくれる人。そしてスワッグじゃなきゃ。ファッションのセンスがイカしてるってことね。
D:私はステキな瞳の持ち主が好き。ステキな目玉ね。そしてタトゥーをしていて、髪の色はダークで、ちゃんと運動している、わりと筋肉質な男の子。そして少しスワッギーな子。あとは、何かしら才能を持っている人が好きだわ。
全員:賛成!
J:それから、私を守ってくれる男が好き。
全員:イエス!
P:居眠りしちゃった時は、2階まで抱えて運んでベッドに寝かしつけてくれるの。

◆日本について
――日本に行ったことはありますか?
全員:ノー!
P:すっごく行きたい!
D:日本って、いつか行きたい場所のひとつよね。いつも素晴らしい話を耳にしていて、「あー、私も行けたらいいのに」って思うから。
J:最高のファッションって、全部日本から生まれてると思うな。
P:うん、ファッションはそうよね……
J:すごいんだから。
D:ツイッターとフェイスブックで“Mixers Magnet”って企画があって、どこに私たちのファンがいるか調べたんだけど、日本にすごく大勢ファンがいて、ビックリしたの。もちろん、それまでにちらほら耳にしてはいたけど、本当にクレイジーなことだし、実際に日本に行ってみんなに会えるとなんて、ウソみたいよね。
P:何度かイベントでミート&グリートをやった時に、日本からもファンが来てくれて衝撃を受けたわ。「あなたたちに会いたくて日本から来ました!」「アイ・ラヴ・ユー!」って言ってくれて、そんなことされると感動してオロオロしちゃう。あんなに遠い国から、私たちに会うためだけに旅してくれるなんて、クレイジーだわ。
L:うん。人生でいつか訪れてみたい、興味深い国のひとつよね。だからもし行けることになったら、私たちは世界一ハッピーな女の子になれるわ。

――日本で行ってみたいところや、やってみたいこと、食べてみたいものは?
P:猫と一緒にお茶できる場所があるんじゃなかったっけ? そこにすごく行きたい! ケイティ・ペリーの映画(『ケイティ・ペリーのパート・オブ・ミー』)で見たんだけど、彼女が何匹も猫がいる部屋でお茶している場面があったのよ。それって最高にクールよね。私も猫とお茶したいわ。
L:楽しそうよね。
P:それにお寿司も美味しいのよね。日本のお寿司は世界最高でしょ?
L:私とペリーはお寿司が大好きなの。だから美味しいお寿司を食べられたら最高だわ。あと、これも聞いた話なんだけど、みんながブっ飛んだ格好をして集まる通りがあるらしいわ。
――原宿のことですね。
P:ハラジュクね。
J:私たちもドレスアップしてそこに行きたい!
P:話を聞くだけで楽しそうよね。何もかも素晴らしくて、日本に行けたら本当にクールだわ。私たちきっと、何もかも気に入っちゃうでしょうから。
L:オフの日を作っておいてね!(笑)

■リトル・ミックス
ペリー、レイ・アン、ジェイド、ジェシーの4人によるスーパー・ガールズ・グループ。UKの人気オーディション番組『Xファクター』にそれぞれソロでエントリーをしていたが、審査員のアドバイスにより“リトル・ミックス”というグループを結成。番組史上初のグループ優勝を果たした。デビュー・アルバム『DNA』は全英チャート3位を記録し、2013年5月には全米デビューを果たし、UK出身ガールズ・グループとしては史上初のデビュー・アルバム全米チャート初登場トップ5入り(4位)という、スパイス・ガールズも成し遂げられなかった歴史的快挙を達成。
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