【May-Plus・阿部純治氏】“無気力人間”から覚醒「過去の自分に、胸を張れる生き方を」スタッフ平均月収40万円台を実現した健康寿命延伸への挑戦<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.12.23 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社May-Plus・阿部純治氏(43)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
May-Plusは、「健康寿命」をテーマに、東京・埼玉・千葉で整骨院・整体院を9店舗展開し、総額5,000万円以上の技術投資で患者様の根本的な健康を追求している。
阿部社長:私は東京都足立区で生まれ育ちました。幼稚園の頃はスーパー戦隊が大好きで、友達とよく戦いごっこをして遊ぶような、とにかくヤンチャな子どもでした。小学生の頃も相変わらず元気がありすぎて、校長室に呼ばれることもしばしば。先生に叱られる常連でしたが、勉強はそこそこ得意で、中学受験をして私立中学に進学しました。もし地元の中学に進んでいたら、きっと“本物の悪ガキ”になっていたかもしれません。
中学の時、両親が離婚し、私は母子家庭で育ちました。それでも母は私を中学・高校・大学と私立に通わせてくれたので、家庭は決して楽ではありませんでした。にもかかわらず、私は大学を卒業して社会人になる年齢になっても、真面目に働こうとはしませんでした。やりたい仕事も見つからず、「働きたい」と思う気持ちすらなかった。まさに夢も希望もない“無気力人間”でした。当時は就職氷河期という背景もあり、どこかで「仕方ない」と自分を正当化していたのだと思います。そんな私を見て、母は相当心配していたはずです。
そんなある日、祖母が介護施設に入ることになり、母に「一緒に付き添ってほしい」と頼まれました。そこで目にしたのは、懸命に働く職員の方々の姿。その瞬間、胸の奥が熱くなりました。「私はいったい何をやっているんだろう」。初めて、自分の生き方を恥ずかしく思った瞬間でした。「自分もこんなふうに、人の役に立てる人間になりたい」そう心から思いました。 ただ、介護そのものも尊い仕事ですが、私は「介護を必要としない身体をつくること」の方が、これからの時代にはより大切ではないかと考えました。誰もが本当は、自分のことは自分でできる身体でいたい。その理想を追いかけたいと思い、私は“筋肉と骨格のプロ”として健康を支える道を選びました。その後、専門学校で学び、柔道整復師の資格を取得。免許取得後は大手整骨院グループに勤務し、院長や新規店舗の立ち上げなど多くの経験を積みました。
そして29歳で独立開業し、2013年に株式会社メイプラスを設立しました。私が起業した理由は、より多くの患者様に貢献し、価値を届けたいという純粋な想いからです。そのために、私はこれまで惜しみなく自己投資を重ねてきました。「持っていない人は、人に与えることができない」。だからこそ、常に学び、成長し続ける人間でありたい。それが、今の私の原点です。
モデルプレス:母子家庭の厳しい状況で私立に通わせてもらったにもかかわらず、20代で「働きたい」という気持ちすら持てなかったという、自己否定からのスタートが非常にリアルですね。しかし、介護施設で職員の姿を目にした瞬間に「自分の生き方を恥ずかしく思った」という強烈な原体験が、一気に「人の役に立ちたい」という情熱へと変わったのが素晴らしいと思います。
阿部社長:現在、東京・埼玉・千葉で整骨院・整体院を9店舗展開しています。私たちが提供しているのは、「木を見て森も見る」──部分的な改善にとどまらない、根本改善型の整体です。
患部や症状、痛みや不調だけでなく、姿勢・生活習慣・将来の健康プランまでをトータルで整え、患者様の“本質的な健康”を追求しています。治療技術の研鑽にはこれまで総額5,000万円以上を投資してきました。私たちは、「技術の探究を止めない姿勢こそが、改善率の向上につながる」と信じています。
さらに、私たちが大切にしているのは、治療家としての技術だけではありません。人と人との“つながり”を何よりも重視し、患者様に笑顔と健康を届けることを使命としています。スタッフ一人ひとりが「関わるすべての人を幸せにする」という想いで日々の施術にあたり、健康を通じて患者様の人生をより明るく、前向きに変えていくことを目指しています。モデルプレス:「木を見て森も見る」という言葉に、部分的な痛みではなく、患者様の人生全体をサポートするという理念が表れていると思います。治療技術への総額5,000万円以上という投資は、プロフェッショナルとしての覚悟を示していますね。そして、技術以上に人と人との「つながり」や人間力を重視している点が、単なる治療院ではない、人生をポジティブに変える場所としての魅力につながっていると感じました。
阿部社長:当社の成長を支えている最大の要因は、技術研修と教育制度の整備にあります。一人ひとりが高い専門性を身につけられる環境を整えたことで、現在ではスタッフ1人あたり月140万円の生産性を実現し、平均月収も40万円台へと成長しました。この背景には、キャリアプランとライフプランの両方を真剣に考え、「ただの治療家」ではなく人を育てる治療家を育成してきたという明確な方針があります。
技術力はあって当然。だからこそ、私たちは人間力の向上に重きを置いてきました。「先客後利」という信念のもと、目の前の人に全力で価値を届け続けるーー。その積み重ねこそが、今の成果につながっていると実感しています。
モデルプレス:スタッフの生産性1人あたり月140万円という数字は、業界内では驚異的な実績だと思います。その成果が、単なるテクニックではなく、「人間力の向上」と「人を育てる治療家」という明確な教育方針から生まれているというのが素晴らしいですね。信念を組織全体で実践しているからこそ、スタッフの成長が直接的に会社の成長につながるという、理想的なサイクルが回っているのだと思います。
阿部社長:私は「整体をもっと身近なものにしていきたい」と思っています。いま、日本では平均寿命こそ伸びていますが、寿命を迎えるまでの約10年間は身体の不自由な生活を送ったり、介護が必要になる方が多いと言われています。いわゆる「健康寿命(自分のことを自分でできる期間)」は、平均寿命よりもおよそ10年短いのが現実です。
だからこそ、30代・40代のうちから定期的なカラダのケアを行うことで、より長く健康で自立した生活を送れると私は考えています。たとえば車に車検や整備があるように、歯も定期的なメンテナンスや歯石除去を続けることで、一生使い続けることができます。人間の身体も同じです。手入れをし続けた分だけ、長く使え、ずっと動ける身体でいられるのです。
健康を支えるために大切なのは、食事・運動・睡眠、そして定期的なカラダのケア。この4つを若いうちから習慣にできれば、人生はより豊かで明るいものになると信じています。そして整体をより身近に感じてもらうために、私自身も今なお技術を磨き続けています。「より質の高い整体を提供し、整体がもっと身近で当たり前の存在になる」。そんな世の中をつくることが、私の使命です。
モデルプレス:平均寿命と健康寿命の差に着目し、整体を「車検」や「歯のメンテナンス」と同じように捉え直すという発想が非常に革新的ですね。その実現のために、30代・40代からの定期的なケアを習慣化するというビジョンは、これから先の社会にとって不可欠な価値提供だと思います。阿部社長自身の探究心こそが、この大きな使命を果たすための原動力になっているのだと思います。
阿部社長:私のがんばる原動力は、スタッフの成長です。スタッフが成長すればするほど、患者様により大きく貢献できる。そしてその先に、スタッフ自身の幸せがあると信じています。
過去の私は、スタッフを十分に成長させることができず、多くの離職を経験しました。成果を出させてあげられず、給与も上がらないまま辞めてしまったスタッフも少なくありません。そうした苦い経験を糧に、今ではスタッフが成長し、成果を出すための“勝ちパターン”を磨き上げてきました。
私は、社長の仕事とは社員の給与を上げることだと思っています。もちろん、お金がすべてではありません。けれど、経済的に豊かになり、心に余裕が生まれることで、人生はより幸せになる。そのために私は、スタッフ一人ひとりの能力開発を惜しまず続けていくつもりです。モデルプレス:スタッフの離職という苦い経験を直視し、それを原動力に変えているのが本当に素晴らしいですね。社長の仕事を「社員の給与を上げること」だと明確に言い切る姿勢には、スタッフの人生に対する強い責任感と愛情を感じます。この信念があるからこそ、May-Plusは単なる治療院の集団ではなく、スタッフの人生を豊かにするチームとして機能しているのだと思います。
阿部社長:REAL VALUE CLUBへの参加を決めた理由は、大きく二つあります。ひとつ目は、まさにぃさんの存在です。以前からX(旧Twitter)でフォローさせていただいており、投稿の一つひとつが私にとって深く刺さる内容ばかりでした。実際にお会いして、その人間性や思考の深さに触れ、「この方からもっと学びたい」と強く感じたことが決め手になりました。
もうひとつは、素晴らしい経営者の方々が集うコミュニティで、自分自身をさらに成長させたいと思ったからです。決して安い金額ではありませんが、その金額を支払う覚悟、そしてそれだけの価値を生み出せる方々と近い距離で学べる環境にこそ、大きな意味があると信じています。今後は、REAL VALUE CLUBで得た学びや刺激を自社に還元し、業界全体をアップデートしていける存在を目指していきます。
モデルプレス:具体的な人との出会いが、大きなコミュニティに参加する決め手になったというのは、人を想う気持ちを大切にする阿部社長らしいエピソードだと思います。高額な参加費用を自己成長への「覚悟」として捉え、自社だけでなく「業界全体をアップデート」することを目指すという目標には、経営者としての強い意志を感じます。
阿部社長:一番つらかったのは、信頼していたスタッフが、裏で会社や私の伝えていたことを否定していたと知った時でした。そのスタッフと直接話したとき、彼はこう言いました。「仕事をしていたら、愚痴が出るのは当たり前じゃないですか?」。
確かに、人によって仕事への価値観や捉え方は違います。しかし、その言葉や態度が周りに伝わり、職場全体に広がっていくことで、次々とスタッフが退職していきました。あのときの喪失感は、今でも胸に残っています。
けれど、過去を責めても未来は変わらない。「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」そう思えるようになってから、私の中で何かが変わり始めました。人は、苦しみを通してしか本当の優しさを知ることはできない。あの痛みは、私にとって多くの気づきを与えてくれた最大のギフトだったと思っています。
モデルプレス:経営者にとって最もつらい「喪失感」を経験されていたんですね。しかし、その痛みから強烈な真理を掴み取ったというエピソードは、読む人の心を深く揺さぶります。苦しみを「最大のギフト」として受け入れ、自己変革の力に変えている姿勢は、まさに成功する経営者の在り方だと思いました。
阿部社長:夢を叶える秘訣は、あきらめないことだと思っています。努力がすぐに報われなくても、結果が見えなくても、あきらめずに続けること。私はこの10年以上、ただひたすらに「人を幸せにする治療家でありたい」という信念を胸に走り続けてきました。スタッフの育成や患者様の集客に悩み、迷い、涙を流したこともあります。それでも、行動を止めなかった。あきらめさえしなければ、可能性は必ずあると信じています。
もうひとつ大切にしているのは、人との出会いと出来事にはすべて意味があるということ。人生は点と点の連続です。すぐに結果が出なくても、その点はいつか未来の線としてつながる。私自身、これまでの出会いや経験が今の私をつくってくれました。だからこそ、どんなにつらい出来事であっても、それは自分にとって必要な経験なのだと思えるようになりました。誰にでも、人生を変える出会いや出来事は必ず訪れます。どうか目の前の出来事を信じ、未来の自分へとつながる道を歩んでほしい。それが、私の想いです。
モデルプレス:10年以上「人を幸せにする治療家でありたい」という信念を、あきらめないことで貫き通してきたという言葉に、深い説得力がありますね。すぐに結果が出ない出来事を「未来の線としてつながる点」として捉えるという視点は、不安を抱えながら頑張っている読者にとって、希望を与えてくれる力強いメッセージだと思います。
阿部社長:入社してくれたスタッフに、私がいつも伝え続けているメッセージがあります。それは「素直さ」「向上心」「あきらめないこと」「責任感」の4つです。
まず、素直さ。素直な人は、迷う前に「まずやってみよう」と行動を起こします。行動できる人は、間違いなく成長します。次に、向上心を持ち続けること。昨日より今日、今日より明日。日々の積み重ねこそが、確実な成長につながります。地道が一番の近道です。
そして、あきらめないこと。それはつまり「継続力」です。仕事には課題も壁もつきものですが、逃げずに挑み続ける人だけが可能性を掴みます。シンプルに言えば、「あきらめない人」が成果を手にするのです。もうひとつは、責任感です。うまくいかないときに、人や環境のせいにしてしまう人は成長できません。「自分にも原因がある」と捉えた瞬間に、改善策が生まれ、成長が始まります。責任感は人を鍛え、信頼を育てる力です。
最後に伝えたいのは、この仕事は「技術職」である前に、人の気持ちに寄り添う仕事だということです。技術はあとからいくらでも身につきます。でも、「人を想う気持ち」は最初から持っていなければ育ちません。だからこそ私は、資格や経験よりも、仕事や患者様に向き合う姿勢を何より大切にしています。未経験からでも安心して学べるよう、1ヶ月で現場デビューできる研修制度を整えています。
失敗しても大丈夫。支えてくれる先輩や仲間がいます。私自身もこれまで数えきれないほど失敗をしてきました。でもそのたびに、助けてくれる仲間がいて、乗り越えるたびに人として強くなれた。
だから、あなたにも伝えたい。「完璧じゃなくていい。大切なのは、本気で人を想う心」。人の笑顔をつくりながら、自分の人生も輝かせたい。そんなあなたと、共に夢を追いかけたいと思っています。モデルプレス:「人の笑顔をつくりながら、自分の人生も輝かせたい」と願う人にとっては、未経験でも1ヶ月で現場デビューできる研修制度と、失敗を恐れずに挑戦できる温かい仲間がいるこの環境は、まさに飛び込みたいと思える最高の職場だと思います。
治療技術に総額5,000万円以上を投資し、「先客後利」の信念でスタッフの成長を追求した結果、平均月収40万円台という業界屈指の生産性を実現しています。これは、「社長の仕事は社員の給与を上げること」という社長の強い責任感が組織全体に浸透している証です。
最も胸を打つのは、阿部社長が挫折や裏切りを経験するたびに、それを「最大のギフト」として受け入れ、「あきらめないこと」で未来の可能性へとつなげてきたことです。
May-Plusが求めているのは、技術や経験よりも「本気で人を想う心」を持った仲間です。人の笑顔をつくりながら、自分の人生も輝かせたいと願う方にとって、この熱い理念を持つ企業は、最高の挑戦の場になると思います。阿部社長とMay-Plusの挑戦は、整体を身近なものにするという大きな夢に向かって、これからも続いていきます。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
May-Plusは、「健康寿命」をテーマに、東京・埼玉・千葉で整骨院・整体院を9店舗展開し、総額5,000万円以上の技術投資で患者様の根本的な健康を追求している。
“無気力人間”だった20代から人の役に立つ「筋肉と骨格のプロ」へ
モデルプレス:これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。阿部社長:私は東京都足立区で生まれ育ちました。幼稚園の頃はスーパー戦隊が大好きで、友達とよく戦いごっこをして遊ぶような、とにかくヤンチャな子どもでした。小学生の頃も相変わらず元気がありすぎて、校長室に呼ばれることもしばしば。先生に叱られる常連でしたが、勉強はそこそこ得意で、中学受験をして私立中学に進学しました。もし地元の中学に進んでいたら、きっと“本物の悪ガキ”になっていたかもしれません。
中学の時、両親が離婚し、私は母子家庭で育ちました。それでも母は私を中学・高校・大学と私立に通わせてくれたので、家庭は決して楽ではありませんでした。にもかかわらず、私は大学を卒業して社会人になる年齢になっても、真面目に働こうとはしませんでした。やりたい仕事も見つからず、「働きたい」と思う気持ちすらなかった。まさに夢も希望もない“無気力人間”でした。当時は就職氷河期という背景もあり、どこかで「仕方ない」と自分を正当化していたのだと思います。そんな私を見て、母は相当心配していたはずです。
そんなある日、祖母が介護施設に入ることになり、母に「一緒に付き添ってほしい」と頼まれました。そこで目にしたのは、懸命に働く職員の方々の姿。その瞬間、胸の奥が熱くなりました。「私はいったい何をやっているんだろう」。初めて、自分の生き方を恥ずかしく思った瞬間でした。「自分もこんなふうに、人の役に立てる人間になりたい」そう心から思いました。 ただ、介護そのものも尊い仕事ですが、私は「介護を必要としない身体をつくること」の方が、これからの時代にはより大切ではないかと考えました。誰もが本当は、自分のことは自分でできる身体でいたい。その理想を追いかけたいと思い、私は“筋肉と骨格のプロ”として健康を支える道を選びました。その後、専門学校で学び、柔道整復師の資格を取得。免許取得後は大手整骨院グループに勤務し、院長や新規店舗の立ち上げなど多くの経験を積みました。
そして29歳で独立開業し、2013年に株式会社メイプラスを設立しました。私が起業した理由は、より多くの患者様に貢献し、価値を届けたいという純粋な想いからです。そのために、私はこれまで惜しみなく自己投資を重ねてきました。「持っていない人は、人に与えることができない」。だからこそ、常に学び、成長し続ける人間でありたい。それが、今の私の原点です。
モデルプレス:母子家庭の厳しい状況で私立に通わせてもらったにもかかわらず、20代で「働きたい」という気持ちすら持てなかったという、自己否定からのスタートが非常にリアルですね。しかし、介護施設で職員の姿を目にした瞬間に「自分の生き方を恥ずかしく思った」という強烈な原体験が、一気に「人の役に立ちたい」という情熱へと変わったのが素晴らしいと思います。
総額5,000万円超の技術投資 「木を見て森も見る」本質的な健康追求
モデルプレス:事業内容を教えてください。阿部社長:現在、東京・埼玉・千葉で整骨院・整体院を9店舗展開しています。私たちが提供しているのは、「木を見て森も見る」──部分的な改善にとどまらない、根本改善型の整体です。
患部や症状、痛みや不調だけでなく、姿勢・生活習慣・将来の健康プランまでをトータルで整え、患者様の“本質的な健康”を追求しています。治療技術の研鑽にはこれまで総額5,000万円以上を投資してきました。私たちは、「技術の探究を止めない姿勢こそが、改善率の向上につながる」と信じています。
さらに、私たちが大切にしているのは、治療家としての技術だけではありません。人と人との“つながり”を何よりも重視し、患者様に笑顔と健康を届けることを使命としています。スタッフ一人ひとりが「関わるすべての人を幸せにする」という想いで日々の施術にあたり、健康を通じて患者様の人生をより明るく、前向きに変えていくことを目指しています。モデルプレス:「木を見て森も見る」という言葉に、部分的な痛みではなく、患者様の人生全体をサポートするという理念が表れていると思います。治療技術への総額5,000万円以上という投資は、プロフェッショナルとしての覚悟を示していますね。そして、技術以上に人と人との「つながり」や人間力を重視している点が、単なる治療院ではない、人生をポジティブに変える場所としての魅力につながっていると感じました。
「先客後利」の信念と徹底した教育でスタッフ生産性1人あたり月140万円を達成
モデルプレス:会社の成長の要因は何でしょう?阿部社長:当社の成長を支えている最大の要因は、技術研修と教育制度の整備にあります。一人ひとりが高い専門性を身につけられる環境を整えたことで、現在ではスタッフ1人あたり月140万円の生産性を実現し、平均月収も40万円台へと成長しました。この背景には、キャリアプランとライフプランの両方を真剣に考え、「ただの治療家」ではなく人を育てる治療家を育成してきたという明確な方針があります。
技術力はあって当然。だからこそ、私たちは人間力の向上に重きを置いてきました。「先客後利」という信念のもと、目の前の人に全力で価値を届け続けるーー。その積み重ねこそが、今の成果につながっていると実感しています。
モデルプレス:スタッフの生産性1人あたり月140万円という数字は、業界内では驚異的な実績だと思います。その成果が、単なるテクニックではなく、「人間力の向上」と「人を育てる治療家」という明確な教育方針から生まれているというのが素晴らしいですね。信念を組織全体で実践しているからこそ、スタッフの成長が直接的に会社の成長につながるという、理想的なサイクルが回っているのだと思います。
「健康寿命」の延伸へ 整体を車検や歯のメンテナンスのように身近な存在に
モデルプレス:仕事をする際に心がけていることを教えてください。阿部社長:私は「整体をもっと身近なものにしていきたい」と思っています。いま、日本では平均寿命こそ伸びていますが、寿命を迎えるまでの約10年間は身体の不自由な生活を送ったり、介護が必要になる方が多いと言われています。いわゆる「健康寿命(自分のことを自分でできる期間)」は、平均寿命よりもおよそ10年短いのが現実です。
だからこそ、30代・40代のうちから定期的なカラダのケアを行うことで、より長く健康で自立した生活を送れると私は考えています。たとえば車に車検や整備があるように、歯も定期的なメンテナンスや歯石除去を続けることで、一生使い続けることができます。人間の身体も同じです。手入れをし続けた分だけ、長く使え、ずっと動ける身体でいられるのです。
健康を支えるために大切なのは、食事・運動・睡眠、そして定期的なカラダのケア。この4つを若いうちから習慣にできれば、人生はより豊かで明るいものになると信じています。そして整体をより身近に感じてもらうために、私自身も今なお技術を磨き続けています。「より質の高い整体を提供し、整体がもっと身近で当たり前の存在になる」。そんな世の中をつくることが、私の使命です。
モデルプレス:平均寿命と健康寿命の差に着目し、整体を「車検」や「歯のメンテナンス」と同じように捉え直すという発想が非常に革新的ですね。その実現のために、30代・40代からの定期的なケアを習慣化するというビジョンは、これから先の社会にとって不可欠な価値提供だと思います。阿部社長自身の探究心こそが、この大きな使命を果たすための原動力になっているのだと思います。
「社長の仕事は社員の給与を上げること」スタッフの成長が最大の原動力
モデルプレス:がんばるための原動力は何ですか?阿部社長:私のがんばる原動力は、スタッフの成長です。スタッフが成長すればするほど、患者様により大きく貢献できる。そしてその先に、スタッフ自身の幸せがあると信じています。
過去の私は、スタッフを十分に成長させることができず、多くの離職を経験しました。成果を出させてあげられず、給与も上がらないまま辞めてしまったスタッフも少なくありません。そうした苦い経験を糧に、今ではスタッフが成長し、成果を出すための“勝ちパターン”を磨き上げてきました。
私は、社長の仕事とは社員の給与を上げることだと思っています。もちろん、お金がすべてではありません。けれど、経済的に豊かになり、心に余裕が生まれることで、人生はより幸せになる。そのために私は、スタッフ一人ひとりの能力開発を惜しまず続けていくつもりです。モデルプレス:スタッフの離職という苦い経験を直視し、それを原動力に変えているのが本当に素晴らしいですね。社長の仕事を「社員の給与を上げること」だと明確に言い切る姿勢には、スタッフの人生に対する強い責任感と愛情を感じます。この信念があるからこそ、May-Plusは単なる治療院の集団ではなく、スタッフの人生を豊かにするチームとして機能しているのだと思います。
尊敬できる経営者との出会いと「覚悟の金額」が自己成長を加速させる
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)に参加を決めた理由は何ですか?阿部社長:REAL VALUE CLUBへの参加を決めた理由は、大きく二つあります。ひとつ目は、まさにぃさんの存在です。以前からX(旧Twitter)でフォローさせていただいており、投稿の一つひとつが私にとって深く刺さる内容ばかりでした。実際にお会いして、その人間性や思考の深さに触れ、「この方からもっと学びたい」と強く感じたことが決め手になりました。
もうひとつは、素晴らしい経営者の方々が集うコミュニティで、自分自身をさらに成長させたいと思ったからです。決して安い金額ではありませんが、その金額を支払う覚悟、そしてそれだけの価値を生み出せる方々と近い距離で学べる環境にこそ、大きな意味があると信じています。今後は、REAL VALUE CLUBで得た学びや刺激を自社に還元し、業界全体をアップデートしていける存在を目指していきます。
モデルプレス:具体的な人との出会いが、大きなコミュニティに参加する決め手になったというのは、人を想う気持ちを大切にする阿部社長らしいエピソードだと思います。高額な参加費用を自己成長への「覚悟」として捉え、自社だけでなく「業界全体をアップデート」することを目指すという目標には、経営者としての強い意志を感じます。
「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」裏切りを乗り越えて得た最大のギフト
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な困難に直面している方もいると思います。今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。阿部社長:一番つらかったのは、信頼していたスタッフが、裏で会社や私の伝えていたことを否定していたと知った時でした。そのスタッフと直接話したとき、彼はこう言いました。「仕事をしていたら、愚痴が出るのは当たり前じゃないですか?」。
確かに、人によって仕事への価値観や捉え方は違います。しかし、その言葉や態度が周りに伝わり、職場全体に広がっていくことで、次々とスタッフが退職していきました。あのときの喪失感は、今でも胸に残っています。
けれど、過去を責めても未来は変わらない。「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」そう思えるようになってから、私の中で何かが変わり始めました。人は、苦しみを通してしか本当の優しさを知ることはできない。あの痛みは、私にとって多くの気づきを与えてくれた最大のギフトだったと思っています。
モデルプレス:経営者にとって最もつらい「喪失感」を経験されていたんですね。しかし、その痛みから強烈な真理を掴み取ったというエピソードは、読む人の心を深く揺さぶります。苦しみを「最大のギフト」として受け入れ、自己変革の力に変えている姿勢は、まさに成功する経営者の在り方だと思いました。
人生は点と点の連続 報われなくても「あきらめない人」が可能性を掴む
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。阿部社長の「夢を叶える秘訣」を教えてください。阿部社長:夢を叶える秘訣は、あきらめないことだと思っています。努力がすぐに報われなくても、結果が見えなくても、あきらめずに続けること。私はこの10年以上、ただひたすらに「人を幸せにする治療家でありたい」という信念を胸に走り続けてきました。スタッフの育成や患者様の集客に悩み、迷い、涙を流したこともあります。それでも、行動を止めなかった。あきらめさえしなければ、可能性は必ずあると信じています。
もうひとつ大切にしているのは、人との出会いと出来事にはすべて意味があるということ。人生は点と点の連続です。すぐに結果が出なくても、その点はいつか未来の線としてつながる。私自身、これまでの出会いや経験が今の私をつくってくれました。だからこそ、どんなにつらい出来事であっても、それは自分にとって必要な経験なのだと思えるようになりました。誰にでも、人生を変える出会いや出来事は必ず訪れます。どうか目の前の出来事を信じ、未来の自分へとつながる道を歩んでほしい。それが、私の想いです。
モデルプレス:10年以上「人を幸せにする治療家でありたい」という信念を、あきらめないことで貫き通してきたという言葉に、深い説得力がありますね。すぐに結果が出ない出来事を「未来の線としてつながる点」として捉えるという視点は、不安を抱えながら頑張っている読者にとって、希望を与えてくれる力強いメッセージだと思います。
「完璧じゃなくていい、本気で人を想う心」人生を輝かせたいあなたへ贈る熱いメッセージ
モデルプレス:阿部社長が今、最も求めている人物像について教えてください。阿部社長:入社してくれたスタッフに、私がいつも伝え続けているメッセージがあります。それは「素直さ」「向上心」「あきらめないこと」「責任感」の4つです。
まず、素直さ。素直な人は、迷う前に「まずやってみよう」と行動を起こします。行動できる人は、間違いなく成長します。次に、向上心を持ち続けること。昨日より今日、今日より明日。日々の積み重ねこそが、確実な成長につながります。地道が一番の近道です。
そして、あきらめないこと。それはつまり「継続力」です。仕事には課題も壁もつきものですが、逃げずに挑み続ける人だけが可能性を掴みます。シンプルに言えば、「あきらめない人」が成果を手にするのです。もうひとつは、責任感です。うまくいかないときに、人や環境のせいにしてしまう人は成長できません。「自分にも原因がある」と捉えた瞬間に、改善策が生まれ、成長が始まります。責任感は人を鍛え、信頼を育てる力です。
最後に伝えたいのは、この仕事は「技術職」である前に、人の気持ちに寄り添う仕事だということです。技術はあとからいくらでも身につきます。でも、「人を想う気持ち」は最初から持っていなければ育ちません。だからこそ私は、資格や経験よりも、仕事や患者様に向き合う姿勢を何より大切にしています。未経験からでも安心して学べるよう、1ヶ月で現場デビューできる研修制度を整えています。
失敗しても大丈夫。支えてくれる先輩や仲間がいます。私自身もこれまで数えきれないほど失敗をしてきました。でもそのたびに、助けてくれる仲間がいて、乗り越えるたびに人として強くなれた。
だから、あなたにも伝えたい。「完璧じゃなくていい。大切なのは、本気で人を想う心」。人の笑顔をつくりながら、自分の人生も輝かせたい。そんなあなたと、共に夢を追いかけたいと思っています。モデルプレス:「人の笑顔をつくりながら、自分の人生も輝かせたい」と願う人にとっては、未経験でも1ヶ月で現場デビューできる研修制度と、失敗を恐れずに挑戦できる温かい仲間がいるこの環境は、まさに飛び込みたいと思える最高の職場だと思います。
株式会社May-Plusについて
株式会社May-Plus(CUREPROグループ)は、東京都・埼玉県・千葉県を拠点に、自由診療専門の整体院・整骨院を運営している。創業は2011年。理念に「患者様とスタッフと愛する家族を幸せにする」を掲げている。圧倒的な改善率・働きやすさ・高い生産性を誇る治療家集団であるのが特徴だ。まとめ
阿部純治社長のインタビューは、「無気力人間」だった過去を赤裸々に語るところから始まり、その後の「人の役に立ちたい」という強烈な原体験が、「健康寿命」という社会的なテーマを解決する事業へと昇華されたストーリーが心に残ります。治療技術に総額5,000万円以上を投資し、「先客後利」の信念でスタッフの成長を追求した結果、平均月収40万円台という業界屈指の生産性を実現しています。これは、「社長の仕事は社員の給与を上げること」という社長の強い責任感が組織全体に浸透している証です。
最も胸を打つのは、阿部社長が挫折や裏切りを経験するたびに、それを「最大のギフト」として受け入れ、「あきらめないこと」で未来の可能性へとつなげてきたことです。
May-Plusが求めているのは、技術や経験よりも「本気で人を想う心」を持った仲間です。人の笑顔をつくりながら、自分の人生も輝かせたいと願う方にとって、この熱い理念を持つ企業は、最高の挑戦の場になると思います。阿部社長とMay-Plusの挑戦は、整体を身近なものにするという大きな夢に向かって、これからも続いていきます。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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