松平健が父親だったら自慢したい西畑大吾(C)モデルプレス

なにわ男子・西畑大吾、松平健が父だったら「自慢しまくる」初共演で「マツケンサンバⅡ」愛アピール【新・暴れん坊将軍/取材全文】

2024.12.23 07:00

俳優の松平健なにわ男子西畑大吾が、2025年1月4日放送のテレビ朝日ドラマプレミアム『新・暴れん坊将軍』(よる9時~)の放送を前に、このほど行われた囲み取材会に出席。お互いの印象や撮影秘話について語った。<取材全文>


松平健主演「新・暴れん坊将軍」

1978年から2003年にかけて放送され、日本のテレビドラマ史に名を刻むヒットシリーズとなった『暴れん坊将軍』。八代将軍・徳川吉宗(松平)が貧乏旗本の三男坊・徳田新之助、通称“新さん”として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこる悪を討つ痛快時代劇。

将軍として成熟期を迎えた吉宗が『新・暴れん坊将軍』で直面するのは、世継ぎ問題。実は、嫡男の家重(西畑)は病のため右腕と顔に麻痺があり、城内には廃嫡を望む声も少なくなかった。そんなある日、新之助として町に出た吉宗は、洋剣“レイピア”を華麗に操る商家の三男坊・徳長福太郎と出会う。その福太郎こそ、ほかならぬ息子・家重だとわかり、吉宗は驚がく。やがて吉宗と家重の間に横たわる深く切ない確執が思いもよらぬ波乱を生み、巨大な陰謀が将軍家に襲いかかることに。

17年ぶりに復活を遂げる本作は、監督・三池崇史×脚本・大森美香という最強クリエイター陣の手により、“将軍”ドラマの原点にして頂点ともいえる名作が、令和によみがえる。松平を筆頭に西畑、小澤征悦、藤間爽子、勝村政信、小野武彦、高島礼子、生瀬勝久、そして尾張藩主・徳川宗春を演じるGACKTら豪華実力派キャストが名を連ねている。

「マツケンサンバⅡ」大好きな西畑大吾、松平健との共演に感激

「マツケンサンバⅡ」が大好きでよく歌っていることを松平健に伝えた西畑大吾(C)モデルプレス
「マツケンサンバⅡ」が大好きでよく歌っていることを松平健に伝えた西畑大吾(C)モデルプレス
― 『新・暴れん坊将軍』のオファーを受けた時の感想を改めてお聞かせください。

松平:前々から熱望していた『暴れん坊将軍』の復活が、17年ぶりに現実となり本当に嬉しい限りでございます。

西畑:歴史ある作品なのですごく光栄なことだなと思いましたし、何より上様の嫡男役で出演させていただけるとは思っていなかったので驚きましたが、とても嬉しかったです。台本を読んでドキドキワクワクしていました。

僕の祖父が『暴れん坊将軍』が大好きだというのを父から聞いて、『新・暴れん坊将軍』に出演することを伝えたら喜ぶと思うと言っていたので、情報が出るちょっと前に祖父にも伝えて、新春の放送を楽しみにしてもらえたらなと思います。

― 西畑さんは難役に挑まれましたが、演じていかがでしたか?

西畑:家重は顔や右手に麻痺を抱えている役柄で、基本的に左手しか使えない状態で殺陣を行うのはとても大変でした。でも松平さんにたくさんアドバイスをいただいたことで、左手しか使えないことが逆に家重の個性に繋がり、難しかったですが演じていて楽しかったです。べらんめえ口調はこれまで使ったことがなかったのでイントネーションが難しく、監督にアドバイスをいただきながら臨みました。

― 松平さんは、そんな西畑さんの時代劇役者っぷりを見て感じたことをお聞かせください。

松平:とても神聖でした。西畑さん演じる家重も、私が将軍と新之助を演じるのと同じように、城の中だけでなく、ひそかに町に出ているんです。陰と陽というか、その使い分けがハッキリしていて素晴らしかったと思います。立ち回りも俊敏でキレが良かったですね。

― 最初に抱いていたお互いの印象はいかがでしたか?撮影中にお話しされたことも教えてください。

松平:第一印象は…初対面でいきなり「“マツケンサンバⅡ”、歌ってます」と言ってくれて…(笑)。

西畑:はい(笑)。ファンなので、とにかく「好きです」という気持ちを伝えようと思って「マツケンサンバⅡが大好きです。よく歌わせていただいています」という挨拶から入りました!

松平:そのおかげで最初から打ち解けた気がします(笑)。『暴れん坊将軍』に息子が登場するのは初めてなので、西畑さんの参戦はとても新鮮でした。今回は、息子たちの存在や史実に沿った内容が盛り込まれるなど、今までとはちょっと違う、新しい『暴れん坊将軍』になったと考えています。

西畑:僕自身、時代劇の経験は多いわけでもなく殺陣も初めてだったので、現場では振り方など松平さんは本当にたくさんアドバイスしてくださいました。時代劇は刀の角度によってガラッと迫力が変わるので、丁寧に教えてくださって助かりました。

― 松平さんは西畑さんにどのようなアドバイスをされたか、詳しく教えてください。

松平:主に、“型”や“所作”について話しましたね。着物をまとっての立ち回りは現代劇みたいに足を開くわけにはいかないですし、右で振ったら右足が出て、左に下ろしたら左足が出るという感じで、踊りとは手足の動きが違うんです。

西畑:家重が持つ洋剣では“みねうち”(=刃ではなく、反対側の“峰”で相手を打ち付けることで殺さずに倒す手段)ができないので、敵を殴ることが多かったのですが、“殴った感”の迫力が出る角度も教えていただきました。

― 西畑さんは、松平さんの現場での立ち振舞などで学んだことはありますか?

西畑:現場にいる時も朗らかと言いますか、松平さんの周りに漂っているオーラがすごく優しくて、安心感をいただいていました。大変なシーンでも松平さんがいらっしゃると安心して撮影に臨むことができたので、話さなくてもわかる“現場を和ませる力”をすごく感じました。

松平:そうですね。私はあまり現場で喋らないので、ただいつも見守っているという感じです(笑)。

西畑大吾、松平健が父だったら「めちゃめちゃ自慢しまくる」

― お互い、こんな父や息子がいたらいかがですか?共演して感じたことを教えてください。

松平:家重は最初、父である吉宗に対して違和感があり反発していて、心の距離はだいぶ離れているんです。事件を経てお互い打ち解けていくのが今回のドラマの本筋なのですが、西畑さんは私から見た印象としては、最初から最後までずっと礼儀正しく、さわやかな青年でした。…他では違うのかな?(笑) 

西畑:…違うかもしれないです(笑)。僕はもし松平さんが父親だったらめちゃめちゃ自慢しまくると思います!すごくびっくりしたのが、殺陣と、それを覚えるスピードが異常に早いことです。20以上も手(=動作)がある長めの殺陣で、2~3回流れを見て確認したら即本番なんです。どうやって覚えてるの!?と驚きました。しかもひとつひとつの所作もすごく美しくて…自慢の父ですね!

― 三池崇史監督との撮影はいかがでしたか?

西畑:三池監督は撮り方が独特で、すごく早いんです。バンバンバンバン撮っていくのでビックリしました。でもあらゆる角度から撮るのではなく、その一瞬一瞬を収めるという形だったので、すごく新鮮で勉強になりました。

松平:やはり以前のシリーズとは、タッチが違いますね。立ち回りにしても、手元などたくさん細かいカットを撮っていました。それがどう繋がるのかすごく楽しみです。バイオレンスの巨匠・三池監督には“残虐”なイメージがあったのですが(笑)、この『新・暴れん坊将軍』ではこれまでの世界観を大事に尊重してくださって、斬新でありながらシリーズのイメージも踏襲して撮ってくださったと感じています。

― 若い世代に向けてアピールしたい『新・暴れん坊将軍』の魅力はどのようなところですか?

西畑:跡継ぎ問題はもちろん、現代で起きている社会問題をも盛り込んだ風刺的なストーリーになっているので、若い世代が見ても楽しんでいただける内容だと思います。あとは、なんと言っても上様がカッコイイ!近くで見ていたからわかるのですが、迫力は段違いです。そしておめでたい新年にピッタリの作品だと思うので、家族全員で楽しんでいただけたら嬉しいです。時代劇にもっと興味を持っていただけると思います!

松平:そうですね、お子さんからご年配の方まで、誰が見ても楽しめる作品になってると思います。そして久しぶりに海岸で馬に乗ったので、そちらも見ていただきたいですね。

松平健&西畑大吾、2024年「今年の漢字」を発表

今年の漢字「喜」を掲げた後、記者が言わずともフォトセッションタイムをくれた松平健(C)モデルプレス
今年の漢字「喜」を掲げた後、記者が言わずともフォトセッションタイムをくれた松平健(C)モデルプレス
― 最後に、2024年を振り返って今年の漢字を発表してください!

松平:今年は「喜」ですね。今年は本当に忙しかったのですが、皆さんにたくさん喜んでいただいた、笑顔になっていただいた、そんなイメージがあります。

今年の漢字「初」を発表してはにかんだ西畑大吾(C)モデルプレス
今年の漢字「初」を発表してはにかんだ西畑大吾(C)モデルプレス
西畑:僕は「初」です。僕自身、羽二重や髷姿、殺陣など、この『新・暴れん坊将軍』で初めて経験させていただきましたし、グループとしては初めてアジアツアーに挑戦でき、この間台湾で公演させていただいたので、初めてのことが多かった1年でした。

(modelpress編集部)

あらすじ

八代将軍・徳川吉宗(松平健)の治世となって二十有余年――。享保の大飢饉をきっかけに不況に苦しむ民を救うため、吉宗は日々対策に追われていた。また、還暦を控えた吉宗は後継問題にも頭を悩ませていた。吉宗には3人の息子がいたが、嫡男の家重(西畑大吾)は病により、右腕が動かず、顔にもこわばりがあってうまく言葉を話すことができない。それゆえ、城内では次男の宗武(駒木根葵汰)こそ次期将軍にふさわしいと推す声が少なからず上がっていたのだ。

そんな中、久しぶりに貧乏旗本の三男坊“徳田新之助”として町に出た吉宗は、材木商の娘・おきぬ(藤田爽子)が人買いにからまれているところに遭遇。すぐさま助けに入ったところ、洋剣“レイピア”を左腕で華麗に操る謎の男が助太刀に現れた。吉宗は、べらんめえ口調で商家の三男坊“徳長福太郎”を名乗る彼の剣さばきに目を見張るが、その福太郎こそ自身の長男・家重であることに気づく。右腕と顔に麻痺がある家重が洋剣を使いこなし、流ちょうに江戸言葉を話すとは、いったい家重に何が起きたのか!?吉宗は驚きを隠せず…。

その頃、宗武には旗本・本間要治郎(小澤征悦)が接近していた。本間は尾張藩主・徳川宗春(GACKT)が将軍の座を狙い、公儀に弓を引くやもしれないという噂を宗武に吹き込む。実は、吉宗に恨みを抱く本間は、恐ろしくも壮大な野望にとりつかれていて…。

時を同じくして、江戸の町で行方知れずだった若い女性が相次いで死体となって見つかる事件が起こる。彼女たちの死の背後に何かが隠れていると感じた吉宗は、事件を調べはじめるが…!?
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