仲野太賀「ジャパニーズスタイル」クランクイン 本番一発スタイルにキャスト陣「人間のやることじゃないです」
2022.09.23 07:55
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俳優の仲野太賀が主演を務める、10月22日スタートのテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』(毎週土曜よる11時30分~)がクランクインした。メインビジュアルも公開された。
仲野太賀主演「ジャパニーズスタイル」
今回、同局初となる“本格シットコム※”が始動。本作の舞台となるのはさびれた温泉旅館『虹の屋』の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみ。その限られた空間で、30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられていく。もちろん、撮影自体もほぼ本番一発の長回し。そんな演じる側にとってもチャレンジングな試みに今、飛ぶ鳥を落とす勢いの演技派俳優・仲野が果敢に挑戦。テレビ朝日のドラマで初主演を飾り、新境地を開拓する。
※シットコムとは…シチュエーションコメディの略で、限られた場面設定、登場人物で繰り広げられる連続ドラマのこと。
仲野太賀主演「ジャパニーズスタイル」クランクイン
以前に檀れいが「俳優陣が必死になって30分のドラマを作り上げようとする姿を克明に見ることができるドラマ」と語っていた通り、撮影自体がほぼ本番一発の長回しという、演じる側にとってチャレンジングなこの試み。第1話本番終了後、出来を聞かれた仲野は「150点!」というコメントと同時に「ここから反省会ですね」と、第2話以降に向け、さらにクオリティを上げるべくすでに前を向いていた。10年ぶりに『虹の屋』に戻ってきた一人息子・哲郎を演じ、第1話では一度も舞台からはけることなく、出ずっぱりだった仲野。いったいどのようなやりとりで笑わせてくれるのか、注目だ。
一方、本番後「お客さんが入るとまたぜんぜん違いますね。少し台詞が飛んじゃった…」と焦りをみせたのが、流しのフラメンコダンサー・ルーシーに扮する市川実日子。ライブの緊張感を改めて目の当たりにした彼女だが、安定した演技力と存在感はさすが。
そんな市川と相反して、「え?今のが本番だったんですか!?気負いですか?ぜんぜんないです!」と余裕を浮かべるのがUNO依存症の料理長・浮野役のKAZMA。それでも「柄本さんが本番で、練習でやってないことを突然やったので、びっくりしました」とベテランのアドリブに驚いた様子だったが、逆に刺激となり「もっと気合いを入れないと」と、さらに一段、ギアが上がったのだった。
また、檀が演じる母親と一輪車を愛する少年のような従業員・凛吾郎役の石崎ひゅーいは「この企画、誰が考えたんですかね?人間のやることじゃないです」と苦笑。そして、「(仲野)太賀は本当によくやるよなぁ」と、座長として作品を引っ張る仲野を労った。
『虹の屋』の支配人・影島役の要潤は、以前「実は僕自身、一発本番が好きなタイプなんです」とコメントしていたが、文字通り、本番を楽しんでいるかのような余裕のある演技を見せつつも、「本番には魔物がいる」とほぼ一発撮りならではの難しさも語った。
女将代理の仲居頭を演じる檀は、ほぼノーミスで本番をやり遂げてホッとした様子で笑顔。以前の情報解禁時のコメントで柄本明が「せっかくこういう撮影スタイルでやっているんだから、いろいろと失敗が起これば面白いと思いますよ。人がセリフを忘れたりするのを見るの、面白いでしょ(笑)」と見どころを語っていたが、第1話は無事に完結したのか?そして、その仕上がりは?また、仲野を筆頭に、各界を代表するトップランナーたちが織り成す演技合戦から生まれる化学反応の行方は?
「ジャパニーズスタイル」メインビジュアル公開
さらに今回、メインビジュアルも公開。仲野を中心に、出演者が各々キャラに見合った格好で登場。そこに浮世絵風の波、イノシシにシカ、牡丹の花札モチーフなど「ジャパニーズスタイル」を匂わせる画像、さらに、ほぼ本番一発撮影らしい、カメラマンにオーディエンスと、ライブ感と遊び心満載のコラージュで、作品の世界観を表現。まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、ワクワクさせるビジュアルとなっている。かつてのアングラ劇団のポスターに見られる、一種のアート作品のようなこの仕上がりに都築歩プロデューサーは「懐かしいような、新しいような、『誰も見たことのない世界』をデザインで表現してみたいと思いました」と、デザインの意図を明かし、出来栄えには「初めて見た時は、『想像の斜め上を行っていて、とても良い!』と思いました。同時に、斜め上を行き過ぎて、視聴者の皆さんが離れていかないようにしないとな…とも(笑)」とドラマの世界観を視聴者の皆様へ伝えられることに期待感が溢れていた。
「さぁ、くつろぎたまえ」という、土曜の夜に送る今作だからこそ、テレビの前で肩ひじを張らずにゆったりと鑑賞してほしいというキャッチコピーも印象的で、色彩豊かなビジュアルのインパクトを引き立てる。他のドラマ作品では見られないアプローチのメインビジュアルとなったが、これも、「ジャパニーズスタイル」が、まだ誰も成し遂げていない、新たなドラマへのチャレンジだからこそ。情報解禁時の要のコメントにあったように「今の時代にやるからこそ、新しいものになる」を、まさに具現化したメインビジュアル。本編への期待がより高まるものとなった。(modelpress編集部)
都築歩プロデューサー コメント
メインビジュアルに込めた意図や、伝えたかったことは、まず、「ルールを決めない」「とらわれない」ということです。「ジャパニーズスタイル」は、そんな思いで立ち上がった企画なので、懐かしいような、新しいような、「誰も見たことのない世界」をデザインで表現してみたいと思いました。参考のために、70年代や80年代の映画や舞台のフライヤーを見漁っていると、底知れぬパワーや強い個性を感じて、自分たちが表現したいことの輪郭が見えてきました。そんな思いに共感してくださったクリエイターの皆様が作ってくださったのがこのビジュアルです。初めて見た時は、想像の斜め上を行っていて、とても良い!と思いました。同時に、斜め上を行き過ぎて、視聴者の皆さんが離れていかないようにしないとな…とも(笑)。アングラだけど、前衛的という、そんな挑戦をするんだといった尖った想いを汲み取っていただけると嬉しいです。
撮影はついにクランクインし、とてつもない緊張感の中、予期せぬハプニングを皆で乗り越えながらも、無事に進んでいます。
土曜の夜、我々がテレビで何をやろうとしているのか。まずは10月22日(土)にチェックしていただければと思います。脚本の金子茂樹さんが紡ぐ計算し尽された台詞と、キャストの皆様の魂がこもったお芝居が生み出すこのドラマだけの喜劇な空間を、お楽しみください!
第1話あらすじ
主人公・柿丘哲郎(仲野太賀)は実家の旅館『虹の屋』の窮地を救うため10年ぶりの帰宅を果たすが、変わり果てた旅館の姿に絶句する。100年の伝統を誇る老舗旅館の品格やサービスは完全に消え失せ、一筋縄ではいかない従業員が居座る曲者の吹き溜まり》と化していた。口が悪い流しのフラメンコダンサー・寺門・ルーシー・数子(市川実日子)、温泉嫌いで潔癖症の支配人・影島駿作(要潤)、息子と占いに人生を捧げるシングルマザーの仲居・浅月桃代(檀れい)、その母親と一輪車を愛する少年のような従業員・浅月凛吾郎(石崎ひゅーい)、UNO依存症の料理長・浮野奏太(KAZMA)、省エネ仕事で40年も旅館にしがみつく古株・梅越一二四(柄本明)……。
そんな強敵が待ち構えているとも知らずに旅館にやってくる哲郎は「お引き取り下さい」と家に上げて貰えない事態に。あの手この手を使って家に上がろうとするも、鉄壁の守備に跳ね返され玄関で泣き崩れる哲郎、そこに現れる謎の大男……。果たして家に上げて貰えるのか?従業員たちに受け入れられる日はやってくるのか?さびれた旅館のロビーにカオスな嵐が吹き荒れる!
【Not Sponsored 記事】
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