菅田将暉、多言語飛び交うドラマ現場を回顧 “100年後のSF”描く苦労明かす【火星の女王】
2025.11.24 16:35
俳優の菅田将暉が24日、都内で開催されたNHK放送100年特集ドラマ「火星の女王」(総合テレビ) 試写会に出席。撮影時に苦労したシーンについて明かす場面があった。
菅田将暉、撮影中“未知との遭遇”感じた出来事
本作は、火星で生まれ育ち厳しい訓練をやり遂げ、地球行きの宇宙船に乗る決意をしていた主人公・リリ-E1102(スリ・リン)と、リリの恋人で地球で暮らすISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)の若き職員・白石アオト(菅田)らが織りなす壮大なドラマを描く。この日はシム・ウンギョン(ガレ-J0517役)、岸井ゆきの(チップ役)、滝藤賢一(北村役)、西村武五郎(演出)も出席していた。作品にちなみ「未知との遭遇」だと感じたことを問われた菅田は「どれぐらい本当に同時通訳ができるんだとか。(スタッフの)記録さんとか大変なんですよ。監督が『すいません、そこのインド人の方、さっきアドリブでなんて言いましたっけ?』『フランス人の方、なんて怒ってましたっけ?』みたいなのを全部書いてて。そういう撮影現場を、台本を見ると想像できるけど、これやるのは大変だよなみたいな。撮影という意味での未知もありましたね」と近未来設定の中で多言語が飛び交う撮影を振り返った。
台本を読んで、物語にどんな感想を抱いたか問われた菅田は「最初は理解するのにむっちゃ時間がかかりましたね。用語も多いし、100年後のSFというか。僕らのイメージの外のものもいっぱい当たり前として入ってくるので。いっぱい聞きましたね。一個一個」と回想。「台本を読んだ以上に、武五郎さんがものすごくハートフルに説明してくれるんですよ。全部そうですよね?このシーンはこれがレアなんですとか、この美術大変なんですみたいな。そこのロマンと愛がいっぱい詰まっている物語だなって。台本上で、全部は分からなかったです。でも、溢れている熱量はすごく感じるストーリーだなっていう感じでしたね」と語った。
菅田将暉、地球パートの撮影回顧「ノーCG俳優ズ」
火星パートと地球パートは別々で撮影をしていたそうで、菅田は「僕らほぼ誰とも会ってないですよ」「吉岡(秀隆)さんとさえ会ってないですよ」と、同じく地球パートの滝藤と自身は、キャストの多くと対面していなかったことを回想。火星での撮影チームは環境設定上、雨を含めて水を映してはいけなかったという苦労話を聞くと「水が映っちゃいけないなんていう視点ないもんね。面白いですね」とストーリーの設定に感心した。地球での撮影がどんなものだったか聞かれた菅田は「普段のドラマとそんなに(変わらない)。僕らが一番土着的というか。フィジカルでやっていくっていう。ノーCG俳優ズ」と振り返り、「景色はすごく綺麗なところを。寒いところ」と明かしていた。
また、先出しのコメントで「進化したテクノロジーの隣には、良くも悪くも変わらない体温がありました」と語っていたことについて「滝藤さんとか、ずっと20キロくらいの荷物を背負って歩かれてるんですよ。あの息遣いとか。結局はアナログの人間で、その先に最後に実験をするっていう、科学者同士の高度なやり取りの中、シンプルに目の前にいない人の声が聞こえるっていうところでクライマックスを迎えるという。放送局100年としても、そこはすごくいいテーマだなと思うんです」とコメントした。(modelpress編集部)
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