「VIVANT」堺雅人が考える物語のキーワードとは 続編も待望?<インタビュー>
2023.09.16 17:00
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俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場「VIVANT」(読み:ヴィヴァン/毎週日曜よる9時~)が、いよいよ17日に最終回を迎える。放送に先立ち、堺に2度目のインタビューを実施し、自身の役柄や共演者について聞いた。
堺雅人主演「VIVANT」
本作は、「半沢直樹」をはじめ数々のヒットドラマを手がけてきた福澤克雄の原作・演出最新作。主演の堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也という全員主役級、日曜劇場史上最も豪華な主要キャストが集結する。堺雅人、転機になった作品は「VIVANT」
― 作品が放送されてその反響を感じた感じることはありますか?堺:撮影現場でいろいろな方々が、視聴率や配信数などドラマの評判が良いことを話されているのを伺って「VIVANT」チームが懸命に作り上げた思いが確かに届いているのだと実感しています。
― これまでの撮影を振り返って特に印象に残っていることを教えてください。
堺:数々のセットがある中でも乃木の家が特に思い出深いです。撮影が終わって壊されてしまうと思うと寂しいですね。欲を言えば、何かの形でまた乃木憂助という人物を演じてみたいです。声がかかるのを待っている自分がいますね、次は何語を喋るのかな、と(笑)。もっといろいろな乃木を見たいし、野崎さん(阿部)や薫さん(二階堂)を見たいです。インタビューで「転機になった作品は?」とよく聞かれるのですが、これからは「VIVANT」と答えます。
二階堂ふみ&役所広司に引き出してもらった“魅力”
― 「別人!」と話題の乃木と“F”を演じる上で特にこだわった点はありますか?堺:“F”も乃木もそれぞれ福澤監督の指示されたポイントを1つ1つ、そのすべてを表現してみたという感覚です。1人2役というのは初めてですが、2つの役だと思って演じていました。“F”という役は本当に面白くて。少年のようであり、強く芯もあり、人の色恋沙汰に興味があって、乃木との会話も、まるで小学生がワイワイ喋っているような印象です。2人は昔から関係性が変わっていない幼なじみのようですね。
― ベキ役の役所広司さんとの共演はいかがでしたか?
堺:乃木という人物は、任務として“テント”に潜入しているという頭で計算している部分と、心では親密な感情をベキに求めている部分が同時進行で回っている感じがします。そうした感情を同じぐらいの強さで持ち合わせていて、だからこそ計算と計算でない部分の落差が激しいところが魅力。その魅力は、物語前半は二階堂さん、後半は役所さんに引き出していただきました。役所さんとお芝居をしていると、自分がプランしていた役の感情や考えていた演技に、もう1つ奥にあるプラスアルファが引っ張り出されるような感覚になるんです。役所さんの表情を見たり、息づかいを聞いたりするだけで、いろいろな感情が出てくるのと同時に、ベキをいい人だと思いたいけどいい人ではないかもしれないという揺り戻しのような感情もあって。その辺りの芝居は役所さんにとても助けていただきました。1カット1カットがとても楽しい撮影でした。
― 最終回を心待ちにする視聴者の方々にメッセージをお願いします。
堺:前半の第1〜3話は、初めて出会った乃木、野崎、薫、ドラム(富栄ドラム)、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が家族のような関係性になる物語で、後半は乃木が家族を見つける物語です。父は父で、別の家族があり、僕は僕で守りたい家族がいて。それは日本というものかもしれないし、薫さんかもしれない。家族というものがこの物語のキーワードになっていると、演じながら感じています。最後の瞬間までドキドキする展開になっていますのでぜひご覧いただけたらと思います。
「VIVANT」最終話あらすじ
「私は、別班の任務としてここに来ました」乃木(堺雅人)が別班を裏切っていなかったことが判明。そして、撃たれた別班員たちは急所を外されていて、日本で生きていた。事実を知って激昂するノコル(二宮和也)と、乃木の言葉に刀を抜くベキ(役所広司)。過酷な運命を乗り越えた親子。40年の時を超えた宿命の物語の結末は?
(modelpress編集部)
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