“創り手が選ぶ創り手のための賞”グランプリはドキュメンタリー番組「ブラッドが見つめた戦争」<第39回ATP賞テレビグランプリ受賞作品一覧>
2023.07.06 20:17
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6日、都内にて「第39回ATP賞テレビグランプリ」受賞式(※)が開催され、ドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞していた『ETV特集 ブラッドが見つめた戦争 あるウクライナ市民兵の8年』がグランプリに輝いた。
「ブラッドが見つめた戦争」ATP賞グランプリに輝く
同番組は、ウクライナの戦争の最前線で映像を記録・発信している市民兵のブラッドことヴォロディーミル・デムチェンコが記録した500時間を超す映像日記を通じて、1人のウクライナ青年の8年間の心の軌跡を描いたドキュメンタリー。受賞した西野晶ディレクターは「全く予想していなかったので、心臓がドキドキ言っています。本当に重くて立派なトロフィーを本当にありがとうございます」と驚きとともに感謝。
「私が撮影した映像ではなく、ウクライナで今も戦っているブラッドが撮影した映像を、皆さんに届けられたこと、見てもらえたことが1番嬉しくて、こういう風に注目してもらったことでウクライナで協力してくださった方々にも嬉しい報告ができて少しは励ますことができるかな」と現地で戦いを続けるブラッドをはじめとした人々に思いを馳せた。
「第39回ATP賞テレビグランプリ」
ATP(一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟)では、製作会社の社会的機能を高め、制作スタッフ1人ひとりの情熱や気概に応えるために、創り手である製作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となって優れた作品を選ぶ、日本で唯一の賞として1984年に“創り手が選ぶ創り手のための賞”「ATP賞」を創設。ドラマ部門、ドキュメンタリー部門、情報・バラエティ部門の3つのジャンルで作品を募集し、毎年100本を超える応募作品の中から、グランプリ、最優秀賞、優秀賞などが選ばれる。
受賞式には、ドラマ部門で最優秀賞を受賞したフジテレビ系木曜劇場『silent』(2022年)から俳優の鈴鹿央士、特別賞を受賞した『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)からタモリ、総務大臣賞を受賞した日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ/2023年)から子役の永尾柚乃らが登壇した。(modelpress編集部)
※一般的な「授賞式」の表記を使わず「受賞式」としているのは、受賞する創り手側が主役の賞であるという意味を込めている。
「第39回ATP賞テレビグランプリ」受賞作品
<グランプリ>『ETV特集 ブラッドが見つめた戦争 あるウクライナ市民兵の8年』(オルタスジャパン、NHKエデュケーション/NHK Eテレ)
<最優秀賞>
ドラマ部門:『silent』(AOI Pro./フジテレビ)
ドキュメンタリー部門:『ETV特集 ブラッドが見つめた戦争 あるウクライナ市民兵の8年』(オルタスジャパン、NHKエデュケーション/NHK Eテレ)
情報・バラエティ部門:『一軒家丸ごと壊す』(テレビ朝日映像/テレビ東京)
<特別賞>
『タモリ倶楽部』(『タモリ倶楽部』制作チーム)
風間太樹監督(AOI Pro.所属『silent』監督)
倉内均氏(元アマゾンラテルナ代表取締役会長、第8代ATP理事長)
<総務大臣賞>
日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ/2023年)
<最優秀新人賞>
NHK Eテレ『ようこそ認知症世界へ』丸山梓(NHKエンタープライズ)
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