草なぎ剛主演「罠の戦争」

「銭の戦争」「嘘の戦争」に続く戦争シリーズ第3弾は、弱者による強き権力者への復讐劇。愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津亨（草なぎ）が知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快なエンターテインメント。

第10話では、鷲津を信頼し、私設秘書として共に復讐を手助けしていた蛯沢眞人（杉野）が、鷲津を陥れるために怪文書をばらまいた犯人であることが判明した。

杉野遥亮、草なぎ剛に救われたこと

草なぎとの共演について尋ねられると、杉野は「ありがたい経験だなと思ってます。後輩なので偉そうなこと全く言えないですが、頑張りたいなと思っていたしすごい嬉しかったです」と共演できたことへの喜びを語った。

「演技って分からないなと思うことはいっぱいあるのですが、草なぎさんから出るエネルギーやオーラですごく変わるので僕もそれに引っ張ってもらっていたなって感覚で、自分もそれを勝手に真似したいなとか、どうやったらできるだろうとか思っていたけど、草なぎさんと積み重ねてきたものに比べてまだまだだなと痛感しましたし、どうしようって正直思いました」と笑い混じりに口にしつつ「刺激になったし俳優としてすごく幸せだった」と回顧。

一方、現場では自身の演技に納得が行かず、「1人で勝手に落ち込んで、打ちひしがれていました」と言う杉野。「でも草なぎさんが温かい言葉を掛けてくださって、僕のことをすごく繊細に見てくれていたんですよ。そういうところにとても救われましたし、やっぱり一緒にお芝居をしていて楽しかったです」と想いを馳せた。

また、「この間、草なぎさんと会って3、4回ハグしました（笑）。クランクアップしてずっと探してたんですよ。そういう先輩、共演者と出会えることはなかなか出会えないと思うので本当に幸せだと思います」と裏話とともに改めて草なぎへの感謝を言葉にした。

杉野遥亮、草なぎ剛との対峙シーン振り返る

また、第10話終盤での鷲津と眞人の対峙シーンについて、草なぎと事前に打ち合わせがあったのかという問いには「なかったです」と一言。「正直に言うと自分では考えてたりもしたし、どうやって合わせていこうかなと考えていた瞬間もあって、やっていく中でまちまちでした。自分の感情優先させて作ることもあれば、草なぎさんの演技を見て合わせた部分もありました」と説明。

「でもそこに向けて作っていきたいと思ったこともあったので。ただ僕個人としてはすごく悔しいなと思って帰ってたんですけど、そこで出たものが全てだと思っているので現状を受け止めてました」と心境を吐露。そんな中でも最終話のシーンについては「喋らなくても分かる感じがして、やりやすかったという言い方が合っているのか分かりませんが、胸に来るものがありました」と振り返っていた。（modelpress編集部）

「罠の戦争」最終話あらすじ

鷲津（草なぎ剛）を陥れるために怪文書をばらまいた犯人は眞人（杉野遥亮）だった。その動機が、亡くなった兄の陳情を鷲津が取り合わなかったことだと察した梨恵（小野花梨）は、眞人に当時の状況を説明。

しかし眞人は、納得するどころか、秘書として尊敬できる先輩であり、ひそかに思いを寄せる梨恵が、真実を知りながら鷲津をかばっていたことにショックを受け、もう誰も信じられないと、ある場所へ向かう。

一方、副大臣のポストを逃したことで鷹野（小澤征悦）と決裂した鷲津は、総理官邸に呼び出される。竜崎（高橋克典）によると、すっかり欲深くなった鷹野が、現在のポストに飽き足らず、さらなる権力を手にしようと竜崎の周辺をかぎまわっているという。

竜崎から、鷹野を黙らせるためのスキャンダルをつかめと命じられた鷲津は、今後のためにもなんとか総理に恩を売ろうと、早速、梨恵に鷹野の身辺を探るよう指示。すると梨恵は、やりきれない表情で、ある人物に相談を持ちかける。

息子・泰生（白鳥晴都）の事件をきっかけに、永田町にはびこる悪しき秩序を排除すべく国会議員にまで上り詰めた鷲津。しかし、次第に権力という名の魔物に取りつかれ、さらなる力を欲するようになると、代議士・鷲津亨を支えてきた秘書や、志を同じくして闘ってきた鷹野や由貴（宮澤エマ）、そして可南子（井川遥）との関係にも異変が？権力にとらわれた鷲津に待ち受ける未来とは―？