菜々緒＆鈴木伸之「忍者に結婚は難しい」

『ルパンの娘』シリーズなどでユーモアミステリーの旗手として話題の横関大による最新作『忍者に結婚は難しい』（講談社刊）が原作の本作は、現代に生き永らえる"忍者の末裔"というコミカルな世界観の中で、主人公の夫婦が表と裏の顔の二面性を持ち併せて織り成す忍者×夫婦ラブコメディー。

菜々緒演じる草刈蛍は、普段はごくフツウの薬局で働く薬剤師。しかし、実はその日常の姿とは裏腹に、古来より伝統の続く甲賀忍者の末裔という役柄。一方、鈴木演じる蛍の夫・草刈悟郎は、郵便局で配達員として勤務する一般男性。しかし裏の姿は、伊賀忍者の末裔だった。真逆の性格の2人が互いの正体を隠したまま夫婦生活を送っていく。

菜々緒の前世は？

まずオファーを受けた時の心境を尋ねられると、菜々緒は「嬉しかった」という感想とともに「私は占いによく行くのですが、前世を占ってもらうと必ず“魔女”か“忍者”と言われているので、『いずれ忍者の役とか来るのかな』って思っていたら今回ばっちりいただけたので（笑）」とまさかの役との一致を告白。

「もしかしたら、自分自身が昔やっていたかもしれないという感覚もあり、忍者を演じるというよりは、今まで通りやるだけという感じでドラマに臨まさせていただきたいです」と役への意気込みを語った。

同じ質問に鈴木は「原作を少し読んだ時『忍者は世田谷区に多く住んでる』とか『郵便局勤めが多い』みたいな書かれ方をされていて『リアルに忍者が郵便局で暮らしてるのかな』と思って座組の方と話を進めていったら、どうも話が噛み合わなくて（笑）」と天然っぷりを発揮。

「“忍者”という題材を受けて、自分がどういう風に表現していけるのか、自分自身に対しても挑戦できるありがたい機会だなと感じています」と新ジャンルの作品の出演に目を輝かせた。

鈴木伸之、菜々緒への信頼語る

また、菜々緒は鈴木について「礼儀正しくて穏やかな印象を持っていて、実際にお会いしてもすごく温かい感じで迎えてくださって」と印象を語った上で「現場の雰囲気って“対・人”だと思うので、緊張するよりは打ち解けて穏やかな気持ちでお芝居できる方が嬉しいので、今回鈴木さんで本当に良かったです」と鈴木の温かな人柄を明かすとともに感謝を伝えた。

一方鈴木は「映画の作品で初めて共演したのですが、その時は同じシーンはなかったので、今回ご一緒できるということがすごく嬉しいです」と映画『オオカミ少女と黒王子』（2016年）での共演について触れつつ「作品や菜々緒さんの力になれるよう頑張りたいです」と意気込み。

菜々緒の印象については「テレビで見る姿だと強い役をやられていることもあり、そういうイメージがあると思うのですが僕にとっては逆で、優しくておおらかで空気を大事にしてくれる方」と絶賛。「なので信頼して肩を預けて、僕は僕で役に一生懸命向き合えたらなと思わせてくれる人です」と菜々緒への熱い信頼を言葉に。鈴木からのコメントに菜々緒も「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべ感謝を述べた。（modelpress編集部）