King & Prince平野紫耀は“1番僕たちが求めているものだった”「クロサギ」起用理由と今放送する意味、プロデューサーが明かす
2022.10.11 07:00
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10月21日より放送がスタートするTBS系金曜ドラマ『クロサギ』(毎週金曜よる10時~、第1話20分拡大)。本作のプロデューサーを務める武田梓プロデューサーと那須田淳プロデューサーが報道陣の取材に応じ、2022年の現代に「クロサギ」を制作する意味や、King & Prince・平野紫耀の起用理由について明かした。
平野紫耀主演「クロサギ」
本作は、詐欺によって家族を失った主人公が「詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ」となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。原作は黒丸・夏原武(原案)による漫画「クロサギ」シリーズ。今回、2013年に全42巻で完結した漫画シリーズを原作に、いわば“『クロサギ』完全版”として新たにドラマ化。主人公・黒崎高志郎を平野が演じる。2022年の現代を舞台に、今の日本でリアルに起こっている詐欺に「クロサギ」が喰らいつく。
2022年に「クロサギ」を放送する意味
2006年に同局でドラマ化された本作。その放送後から、武田プロデューサーは「詐欺の被害は年々悪質で巧妙な手口のものが増えている印象が強く、詐欺が得体の知れない犯罪というよりはとても身近な犯罪、すぐ隣にあるような脅威になっている」と変化を感じており、「実はこんなに怖いことなんだ、人の人生を奪うようなことなんだということ」を伝えたいと話す。那須田プロデューサーも「生きていく中での人間の危うい部分が如実に出ているし、人間誰もが持っている欲望という身近ながら得体の知れない怖さをもう1回見つめ直したい」と続けた。
また、武田プロデューサーは「当たり前のように見過ごされ、泣き寝入りしている人も多い詐欺に対して、黒崎が立ち向かって退治していく痛快さや気持ちよさを、平野さんに演じていただけたら楽しんでいただけるものになる」と、2022年の現代だからこその企画意図を説明。
本作の黒崎のキャラクターは、2006年のドラマでも脚本を担当した篠崎絵里子氏(※「崎」は正式にはたつさき)と話し合う中で、「あまり浮世離れさせない、社会に溶け込んでいる人間にする」「1話完結の部分では魅力的に見えるように」「縦軸として黒崎自身の過去との折り合い、宿敵・御木本との対決をしっかり描く部分では黒崎の悲しさや切なさを出す」と、丁寧に決めていったと明かしていた。
平野紫耀を起用した理由
平野の起用理由について、那須田プロデューサーは「社会に実は潜んでいる部分をえぐり、若い世代に伝えるには、エンタテインメント性が重要」であり、原作にもその力があるとした上で、平野に対しても「今1番のエンタメ力がある」「様々なことを演じ分けられる彼の俳優としての力がこのテーマに取り組む時に1番僕たちが求めているものだった」と熱弁。平野が黒崎を演じることに、武田プロデューサーは「あまり見たことない平野さんになるなと感じていて、そこが未知数でワクワクしながらクランクインを迎えた」と笑顔を見せた。(modelpress編集部)
「クロサギ」第1話あらすじ
15歳の時、詐欺被害に遭った父が起こした事件をきっかけに家族を失った黒崎高志郎(平野)は、詐欺師への復讐を決意し、詐欺師のみを騙す詐欺師“クロサギ”に。表向きはアパートの大家をしており、父を騙した詐欺師・御木本(坂東彌十郎)にたどり着くべく、この世の詐欺師を一人残らず喰い尽くすことを生きる目的としている。黒崎は下町の甘味処「かつら」に通い、詐欺師たちの情報を得ている。そこにいるのは、表向きは甘味処店主、裏では詐欺師界のフィクサーである桂木敏夫(三浦友和)。黒崎は、過去の事件をきっかけに、この桂木から詐欺師として飼われている。
ある日、詐欺被害者である吉川辰樹(船越英一郎)の元を尋ねる黒崎。辰樹の娘・吉川氷柱(黒島結菜)は黒崎が詐欺師だと分かると猛反発するが、吉川家が騙された手口を聞いた黒崎は、蓋をしてきた過去の記憶が蘇り――。
今回の詐欺師が家族の仇である御木本に繋がる手がかりになるのではと、動き始める黒崎。
「あんたを騙したシロサギ、俺が喰ってやるよ」
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