(左から)桜田ひより、夏帆、風間俊介、板垣李光人(C)フジテレビ

夏帆、Snow Man目黒蓮に寄り添う女性に 風間俊介ら川口春奈主演「silent」レギュラーキャスト解禁

2022.09.15 05:30

女優の川口春奈が主演、Snow Manの目黒蓮が共演する10月6日スタートのフジテレビ系木曜劇場『silent』(毎週木曜よる10時~)に、夏帆風間俊介桜田ひより板垣李光人が出演することが決定した。

  

川口春奈&目黒蓮「silent」

オリジナル作品となる本作は、川口演じる主人公の青羽紬がかつて本気で愛した恋人である目黒演じる佐倉想と、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリーを描いていく。

夏帆、目黒蓮に寄り添う女性に

夏帆(C)フジテレビ
この度解禁された夏帆が演じるのは、聴力を失い人との交流を拒むようになってしまった青年・想の近くで、時に彼の心に寄り添う女性・桃野奈々(ももの・なな)役。普段は笑顔をのぞかせることが少なくなった想にとっては数少ない心を許せる相手でもある。そんな奈々は生まれつき耳が聞こえず高校まではろう学校に通っていたが、高校卒業後に一般の大学に進学。しかし、周りにろう者がいない環境に苦戦した過去も。

そんなある日、想と出会い、手話を教える間柄になったことをきっかけに仲良くなり、卒業した今も一緒に行動を共にすることが多い。はっきりした性格で思ったことや感じたことをすぐに表現してしまいがちではあるが、どこかかわいらしさやおちゃめなところもあり、憎めない性格の持ち主。現在は障がい者採用枠で入社した会社で働いている。聞こえる人との恋愛には消極的な奈々にとって想はかなり特別な存在のようで…。

夏帆は2004年に女優として活動を開始。『ケータイ刑事 銭形零』(2004年10月~2005年3月/BS-i)で連続ドラマ初主演を飾ると、2007年には映画『天然コケッコー』でも主演。その澄み切った演技と表現力の高さで第31回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとした数々の新人賞を受賞した。翌2008年以降も映画『うた魂』(2008年)、『砂時計』(2008年)など、主演映画が立て続けに公開。近年では第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した映画『海街diary』(2015年)でメインキャストの一人である4姉妹の三女・千佳を演じたほか、映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(2019年)で主演を務めるなど、話題作品で存在感を放っている。

そんな夏帆がフジテレビ連続ドラマに出演するのは『ラヴソング』(2016年4月期/フジテレビ系)以来6年ぶりで、木曜劇場への出演は『外交官 黒田康作』(2011年1月期/フジテレビ系)以来11年ぶりとなる。

風間俊介、手話教室の講師役

風間俊介(C)フジテレビ
風間が演じるのは主人公・紬が手話を学ぶために通い始めた手話教室の講師・春尾正輝(はるお・まさき)役。春尾は物腰も柔らかく、人の良さそうな雰囲気をまとっているが、元々は人に興味を示さないタイプで、友達も恋愛も人並みになんとなくこなしてきたところも。一方で中途半端な企業に就職するのが嫌だという理由で大きな志もないまま大学院まで進むことを決めるなどプライドが高い一面もある。

将来の夢もなく、とにかく何か就活に役立てばという気持ちで、聴覚障がい学生への授業補助ボランティアに参加するようになる。この経験をいかして、今は手話教室の講師として働いている。大切に思う相手のために手話を覚えようとする紬の姿にいろいろな感情がよみがえり…。

風間は木曜劇場『眠れる森~A Sleeping Forest~』(1998年10月期/フジテレビ系)に出演。翌年から放送された『3年B組金八先生』の第5シリーズ(1999年/TBS系)では優等生でありながら実はクラスの黒幕という二面性のあるキャラクターを見事に演じ話題に。『アキハバラ@DEEP』(2006年6月~8月/TBS系)で連続ドラマ初主演を飾ると、その後も『それでも、生きてゆく』(2011年7月期/フジテレビ系)や連続テレビ小説『純と愛』(2012年/NHK総合)をはじめとした多くの話題作品で高い演技力を披露。

そんな風間にとってフジテレビ連続ドラマに出演するのは自身の代表作品の1つであり、2度の連続ドラマだけでなく、今月には2度目となる特別編(9月26日放送/フジテレビ系)が決まっている人気シリーズ『監察医 朝顔』(第1シリーズ:2019年7月期、第2シリーズ:2020年10月期~2021年1月期)以来1年ぶりで、木曜劇場への出演は『問題のあるレストラン』(2015年1月期/フジテレビ系)以来7年ぶりとなる。

桜田ひより、目黒蓮の妹役

桜田ひより(C)フジテレビ
桜田が演じるのは、聴力を失っていく想を家族としてそばで見つめてきた佐倉家の末っ子・佐倉萌(さくら・もえ)。小さい頃から姉の華(はな)にはこき使われ、兄の想には甘やかされて育ってきた。紬の弟・青羽光(あおば・ひかる)とは同じ高校に通った同級生という間柄だったが、兄と紬の関係性を知っていたこともあり、そこまで仲は良くなかった部分も。いつも優しかった兄のことを思い、なかなか病気を受け入れられない想や家族よりも先にひっそりと手話を覚え始めたため、佐倉家の中では一番手話ができる。

現在は群馬の実家に両親と共に暮らしながら地元の短大に通う女子大生の萌だが、想が東京に引っ越してしまったこともあり、少し距離ができてしまった母・律子(りつこ/篠原涼子)と兄の架け橋的な存在として、時々、想に会いに東京に行っている。

幼い頃から芸能活動をはじめた桜田はデビュー以降、さまざまな作品でキャリアを積み、『明日、ママがいない』(2014年1月期/日本テレビ)での児童養護施設に暮らす子ども・ピア美役の熱演は大きな注目を集めた。そして人気漫画の実写版として話題になった『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』(2017年/TBS系)でドラマ初主演を務めると、映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年)や映画『映像研には手を出すな!』(2020年)、『24 JAPAN』(2020年10月期~2021年1月期/テレビ朝日系)など数々の話題作に出演。

桜田にとってフジテレビ系連続ドラマは『絶対正義』(2019年2月~3月/東海テレビ・フジテレビ系)以来3年ぶりで、木曜劇場への出演は『嫌われる勇気』(2017年1月期/フジテレビ系)以来5年ぶりとなる。

板垣李光人、川口春奈の弟役

板垣李光人(C)フジテレビ
板垣が演じるのは、川口演じる主人公・青羽紬と東京で一緒に暮らしている6歳下の弟・光(ひかる)役。光にとっては物心つく前に父が亡くなったため、父の記憶はほとんどなく、働きづめだった母の代わりに面倒を見てくれていた姉のことが大好きで、ゆくゆくは結婚して幸せになってほしいと願っている。そんな光は、群馬から東京に出たくて都内の大学に進学。現在は姉と一緒にアパートで2人暮らしをしながら学校に通っている。

紬が今付き合っている恋人・戸川湊斗(とがわ・みなと/鈴鹿央士)に、地元にいるころから懐いていて、いつかは紬と結婚してほしいと思っている。時に思ったことを口にしてしまうことも多いが、これまで自分のことを大事にしてきてくれた姉のことを思う優しさも持ち合わせている。

板垣は幼少期からモデルとして活動を開始し、10歳の時に俳優としてデビュー。2015年には『花燃ゆ』(2015年/NHK総合)で大河ドラマデビューを果たしたほか、平成最後の仮面ライダー作品となった『仮面ライダージオウ』(2018年~2019年/テレビ朝日)でウール役として存在感を発揮。そして人気コミックの実写化として、原作同様に壮大な世界観を描き、見事なキャスティングも大きな話題となった映画『約束のネバーランド』(2020年)では、笑顔でやさしく、ハウスの孤児たちのリーダー的存在というメーンキャラクターの1人、ノーマン役を繊細な表現で演じてみせた。

さらに、『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(2021年4月期/日本テレビ系)でドラマ初主演を務めたほか、大河ドラマ『青天を衝け』(2021年/NHK総合)にも出演するなど常に話題作で美しい演技を披露し続けている。板垣がフジテレビの連続ドラマにレギュラー出演するのは今作が初となる。(modelpress編集部)

夏帆コメント

「“こんなすてきな恋愛ドラマに呼んでいただけるなんてー!”と、驚きとともにとてもうれしかったです。わたしが演じる奈々は全編手話でのお芝居になるので、これはなかなか大変な3カ月になりそうだな…と、ちょっぴり怖気づいていますが、精一杯がんばりたいと思っています。また、台本を読んでみて、なんだか忘れてしまったあの頃を思い出して、むずかゆいような、まぶしいような…そんな心持ちになりました。脚本の生方さんは、ご自身の言葉をしっかりと持っていらっしゃる方で、この先の展開がわたしもとても楽しみです。そして、私が演じる奈々は生まれつきのろう者です。手話を勉強するなかで、なんて描写力のすぐれたゆたかな言語なんだろうと、驚くことがたくさんあります。そんな手話の魅力を奈々という役にしっかりと落とし込んで、ドラマを通してみなさんにお伝えできたら…と日々練習に励んでいます。今回、川口さん、目黒さんと初めて共演させていただくのですが、まなざしがとっても真っすぐな方々だという印象があります。現場でご一緒できるのがたのしみです。まだまだ暑い日が続きますが、静かで、切なくて、“雪”がとても似合うドラマになりそうだなぁと感じています。丁寧に演じてゆきたいです。ぜひ楽しみにしていてください」

風間俊介コメント

「出演のお話を聞き、長く福祉の仕事に携わらせていただいているので、手話で話す役が出来ることがとてもうれしかったです。ドラマは、物語はもちろん、見てくださる方が題材に興味を持ってくれることが多々あります。多くの方がこの物語を好きになり、手話を好きになってくれたらこんなにうれしいことはないですね。そして、“なんて優しい物語なんだろう”、“なんて切ない物語なんだろう”、“なんて誠実な物語なんだろう”、“なんて温かい物語なんだろう”、最初に台本を読んだときに、そう思いました。また、この物語自体に、手話やろう者の現状を丁寧に描きたいというエネルギーを感じます。その中で、ろう者と聞こえる人の架け橋でもあり、現実を冷静に受け止めているのが春尾です。登場人物たちだけでなく、見てくださる皆さんとの架け橋にもなれるよう演じたいと思います。主演の川口さんとは同じ作品に出演したことはありますが、同じシーンは無かったので、今回、一緒にお芝居ができるのを楽しみにしています。 川口さんも、紬も、芯のあるしなやかさを持っている気がしています。 目黒くんは、先輩後輩関係にあたりますが、今作はそんなものを取り払い、“俳優・目黒蓮”と作品を創れると思っています。何年たった後も、見てくださった方の心にあかりをともす物語になると思います。このドラマの静寂が皆様の心に響きわたりますように」

桜田ひよりコメント

「この作品のお話を聞いた時“手話をします”という言葉に驚きと戸惑いを感じました。手話と表情で感情を伝えると同時に言葉も話すという役に不安はありますが、新しいことへのチャレンジに胸がワクワクしました。そして、台本を読んだ時、優しい空気に包まれている感覚になりました。大切な家族のひとりが音のない生活になってしまったら?想自身、そして周りにいる人の悩み、つらさ、苦しみもこの作品で描かれていて、続きが早く読みたくなりました。萌は基本的に明るく、家族思いです。佐倉家は想を中心に回っています。その中で萌は、母や兄をはじめ、家族にどんな感情を持って接しているのかに注目しながら、萌の一番の理解者でいたいと思っています。川口さん、目黒さんとは、これまでお仕事をさせていただいたこともあり、作品に入る前から、安心感があります。二人の架け橋となれるように、萌として頑張ります。放送は10月ですが、楽しみに待っていただけたら幸いです。萌ちゃんは現役大学生ということで、衣装やメイクにも注目していただきたいです」

板垣李光人コメント

「3年前に初めてご一緒し、愛のかたまりである村瀬プロデューサーから青羽光役を託していただき、このストーリーと世界の中に自分が関わるということの期待へ胸が高鳴りました。現場に入る前は少なからず不安があるものですが、今回はこのスタッフ、キャストの皆さまとどういった作品が創られてゆくのか、ただただ楽しみでしかありません。そして、生方さんの飾られていない裸の言葉で書かれた脚本から、“愛とは、優しさとは何ぞ”という人生における永遠の問いが、じんわりとにじむように心に響いたのがとても印象的です。脚本の段階で泣くことはあまりないのですが、今回ばかりはうるうるしてしまいました。私が演じる光は、とにかく姉思いの優しさがある子です。きっと物語の中で彼もさまざまなアクションを起こしていくかと思うのですが、その裏にはきちんと彼なりの優しさがあるのだというところは丁寧に演じていく所存です。今回川口さん、目黒さんとは初めて共演させていただくのですが、川口さんとは姉弟の関係ということで、どういった雰囲気が築かれていくのか、とてもワクワクしています。目黒さんは“とても男気があって素敵な方”というお話を聞いていたので実際お会いするのも、お芝居をするのも楽しみです。この作品に登場する人たちは、全員それぞれの優しさと愛を持っています。それはひとえに良いとか悪いとかではなく、全ての世代や性別を超えてあたたかな共感が生まれるものだと思います。木曜22時はテレビの前でティッシュを多めにご用意ください」

プロデュース村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)コメント

「川口春奈さん、目黒蓮さん、鈴鹿央士さん、篠原涼子さんに加えて、またしても夢のような皆さんに集まっていただくことができました。奇跡のようなキャスト陣になっています。こんなにも素晴らしいメンバーで『silent』の世界を紡げることに、幸せしかありません。どこを見ても好きな俳優さんしかいない現場に、期待しかありません。全員が全員、確かな演技力をお持ちの方々なので、このメンバーだからこそ生まれる化学反応に、プロデューサーの僕自身が楽しみすぎて今からたまらない気持ちになっています。

風間俊介さんは、坂元裕二さんの朗読劇などで何度もお会いし、お話しさせていただいていたのですが、一緒にお仕事するのは初めてです。夢がかないました。風間さんの、善も悪も、優しさも怖さも、愛も怒りも、相反するすべての感情を内面に含んだような特別な芝居に、何度も何度も引き込まれてきました。このドラマで風間さんに演じていただく春尾という男は、ネタバレになってしまうので多くは言えないのですが、そうしたあらゆる感情を内に秘めながら手話講師をしている人物です。実は、企画を立ち上げた最初の段階から脚本の生方美久さんと二人で風間さんをイメージして作ってきたキャラクターです。文字通り、風間さんにしか演じられない役になると思います。言動とは裏腹の、その奥深くにある感情を見抜けるように、風間さんの一挙手一投足すべてを見逃さないでいただきたいです。

夏帆さんとは、『信長協奏曲』(2014年12月期/フジテレビ系)でご一緒しました。もともと映画『天然コケッコー』(2007年)を見て以来、大好きな女優さんだったのですが、実際にご一緒して、その的確な演技力で作品を助けていただいたと思っています。今回は、生まれつき耳が聞こえない奈々という難しい役を演じていただきます。夏帆さんは、この役に決まってすぐの時から今に至るまで数カ月に渡って手話指導を受けて下さっています。舞台の稽古もあり大変お忙しい中、連日のように、手話監修をしてくださっている方々からの直接のご指導を受けて下さっています。その真摯な姿勢には頭が下がります。年齢を重ねてますます磨きのかかっている演技力で、夏帆さんにしか演じられない奈々を演じて下さると思います。

桜田ひよりさんも、ご一緒したいと思っていた女優さんです。映画『祈りの幕が下りる時』(2018年)を見たとき“この若さでなんてすごい芝居をする子なんだ”と感心すると同時に、完全に彼女に泣かされました。他にもいろいろなドラマや映画、舞台などで芝居を見るたびに、華やかさと同時に、その内側に秘めた憂いのようなものを常に感じており、今回、目黒蓮さん演じる想の妹・萌役を考えたとき、一番に彼女の顔が浮かびました。お兄ちゃんが大好き故に複雑な感情を抱く萌をどのように演じてくれるか、楽しみにしています。

(板垣)李光人には、個人的に特別な思いがあります。映画『約束のネバーランド』(2020年)を準備しているとき、ノーマン役がどうしても見つからずに悩んでいた僕の前に突如として現れてくれたのが李光人でした。“わ、ノーマンいた!”と思いました。大抜てきだったにもかかわらず、見事に大役を演じ切ってくれました。その後の彼の快進撃を、まるで親戚のような気持ちでうれしく見ていました。今度は連ドラでご一緒できます。李光人にしか出せない、あの唯一無二の、とんでもなく不思議な“魔力”ともいうべき魅力を、今度は現代劇で、この世界に生きる普通の少年役で存分に生かしてほしいと思っています。川口春奈さんや目黒蓮さん、鈴鹿央士さん、篠原涼子さんと絡んだとき、李光人がどんな魔力を出してくれるか、楽しみにしています」
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