「スター・ウォーズ」最新作、新ヒロイン初来日 オーディション秘話＆ストーリー展開に言及

オーディションを経て今作のヒロインを勝ち取り、世界中から注目を集めるイギリス出身の新人女優。リドリーは「日本に来られて嬉しいです」と日本語で挨拶し「日本が大好きだったので、ものすごく嬉しくてしょうがないの。実は（今回の来日で）京都にも行ったし、ロボットショーも観に行きました。原宿でショッピングもしたわ」と念願の来日に瞳をキラリ。「日本という国は素晴らしい文化があり、テクノロジーが優れている。女の子たちがかっこいいし食べ物も本当においしくて、素晴らしいミックスです」と日本の魅力をいきいきと語った。

◆オーディション秘話「全て兼ね備えていた」

今作のプロデューサーをつとめるキャスリーン・ケネディ氏も共に来日。長年スティーブン・スピルバーグ氏の右腕として数々の傑作、ヒット作を生み出してきたキャスリーン氏は「『スター・ウォーズ』シリーズはこれまであまり女性が出てこなかったので、今回それを変えようという方針があり、レイというキャラクターを作りました」と解説。「強い女性で非常に身体能力があり、自信に満ちて、しかも美人である」というレイ役のキャスティングにあたっては「そのキャラクターを真に表すことのできる女優を選ぶという大変な仕事」だったというが「（リドリーは）オーディションで部屋に入ったとたん、『この役はこの人』という印象でした。私達が求めているクオリティを全て兼ね備えている女優であると感じました」と満場一致の抜擢となった。

オーディションで家族との絆を話し「それこそ『スター・ウォーズ』の貫いている精神」（キャスリーン氏）とヒロインの座に選ばれたリドリー。オーディション合格の朗報は、長時間にわたるショーの観賞中に舞い込み「ちょうど幕間にこの知らせを受けて、また2幕を観に戻ったので、それが終わるまでは両親にも知らせることができないという変な境遇だったんです（笑）。それから何日間は眠れなくなりました」と当時の心境を告白。実際に撮影に入ってからも「どんどん驚きが膨らんだ」といい「元々ファンで、かなり（『スター・ウォーズ』の）知識も持っていたけど、この世界の一部になること、そして前の作品のキャラクター達と人間関係を結んで自分の居場所を見つけていくこと。それは全く私が想像していたものとは違い、本当に素晴らしかったです」と振り返った。

ヒロインが「誰かと出会う」

製作状況は「ファーストカットができた段階で、これからCGなどビジュアル的なものを入れていき、6～7ヵ月で完成に近づけていく」（キャスリーン氏）という超大作となり、この日もストーリーの詳細は明かされなかったが、リドリーは「レイは砂漠の惑星に住んでいて、そこで廃品回収の仕事をしているとても孤独な存在なんですが、誰かと出会います。そしてそこからストーリーが展開していきます」と紹介。キャスリーン氏も「新旧のキャラクターが全部集まるところが素晴らしい」と話した。

イベントでは特別映像と特報が上映されたほか、同作のキャラクター「R2-D2」も登場し、フォトセッションが行われた。（modelpress編集部）

デイジー・リドリー（Deisy Ridley）

『スター・ウォーズ』シリーズのニューヒロインに抜擢され世界中から注目を集めるイギリス出身の新人女優。
イギリス、ロンドン生まれ。イギリスで86年から続く、ホスピタルを舞台にした長寿TVシリーズ「Casualty」（86～）や、同じく息の長い人気を誇るTVシリーズ「法医学捜査班 Silent Witness」（13～14）、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』（01）で知られる脚本家アンドリュー・デイヴィスの製作総指揮・企画・脚本作として話題を集め、先ごろ日本でもオンエアが始まった「セルフリッジ英国百貨店」（13～）他、人気＆クオリティともに高いTVにゲスト出演。映画では『Scrawl』（15）などに出演。オーディションを経て『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』のヒロインを勝ち取った。水泳、自転車、スケートなどを得意とし、ダンス、バレエ、タップダンス、歌もハイレベルだと言われている。