紅葉デートを3回連続で当日キャンセルした彼に「ほんとに体調悪いの?」と送ったら、長い沈黙が続いた
紅葉の計画には、いつも彼のほうが乗り気だった
付き合って2年になる彼と、紅葉を見に行こうと話したのは夏の終わりでした。車で2時間ほどの山で、平地より見ごろが早い場所です。行き先を決めたのも、渋滞を避けて早めに出ようと言い出したのも彼でした。チャットには、駐車場の場所や途中のパン屋のリンクが次々と届いていました。
ところが1回目の約束の日、待ち合わせ前に届いたのは「ごめん、今日ちょっと体調悪くて」。「お大事に」と返して、2人分握ったおにぎりを1人で食べました。
2回目も、同じ文面だった
その日のうちに、彼から「次こそ絶対行こ」と届きました。けれど2回目の約束の日も、画面に出たのは同じ「ごめん、今日ちょっと体調悪くて」。翌日のやりとりでは、いつもどおりスタンプ多めの元気な文面が並んでいました。
そして3回目。「紅葉楽しみだね」と支度を終えた私は、彼に送りました。しかし、その時届いたのも、一字も変わらない同じ文面でした。山の見ごろは、もう今回が最後です。
入力欄に、言いたいことを全部打ちました。楽しみにしていたこと、1人で食べたおにぎりのこと、毎回同じ理由なのはなぜなのか。長くなった文を全部消して、送ったのは短いメッセージだけです。
「ほんとに体調悪いの?」
既読のあとの長い沈黙
既読はすぐにつきました。けれど、返信はなかなか届きません。今頃、布団の中でこの画面を見ているのだろうか。玄関に置いたままのリュックを、ただ眺めていました。
本当に体調が悪い人が、3回とも出かける日の朝にだけ、同じ文面を送ってくるものでしょうか。疑いたくはないのに、画面に残る「体調悪くて」の文字から目が離せませんでした。
1回目に送った「お大事に」を、彼はどんな顔で読んだのだろう。山のページをもう一度開くと、見ごろ終盤の表示はそのままでした。
リュックの中には、今日も2人分のおにぎりが入っています。朝早く起きて、具を変えて握ったものです。
そして...
玄関のリュックを手に取ることも、片づけることもできないまま、時間だけが過ぎていきました。
手の中のスマホが短く震えて、画面の上に彼の名前が出ました。通知を開こうとした指が、そこで止まりました。
この通知を開けば、3回分の答えが書いてあるのかもしれません。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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