「お前は練習台」と送った彼→3日後、本番相手から2通のメッセージが届きました
「了解」しか返さない彼からの長文
付き合って1年になる彼は、会っていても聞き役に回ることが多い人です。その彼から、ある日を境に「雨なのに傘こっちに寄せて、駅まで送ってくれたよね。ありがとう」「昨日、電話で愚痴聞いてくれて助かった。ありがとう」と、文の終わりに必ず「ありがとう」がつくメッセージが届くようになりました。
届くたびにスクリーンショットを撮っていたので、写真フォルダはいつの間にか彼の文で埋まるほどでした。
嬉しさに背中を押されて、ある日送ってみました。「最近どうしたの?なんか優しい」
既読がついてから返信までは、少し間がありました。届いたのは「バレた?」、続けて「お前は練習台」。その下に、親指を立てたスタンプが1つ。
削除できないスクリーンショット
「練習台って何?」と送ると、既読のまま返事は来ず、しばらくしてから「そのうち話す」とだけ返ってきました。
練習というからには、本番の相手がいるはずです。職場の後輩か、同窓会で再会した誰かか。浮かぶ顔を数えながら写真フォルダを開き、スクリーンショットを選んでは、削除を押さずに閉じる。そんなことを何度も繰り返しました。
今頃、本番の相手にはどんな文を送っているのだろう。そう考えると、傘の一文さえ誰かのための下書きに思えてくる始末でした。
彼からのメッセージは次の日から「おつ」に戻り、私も「おつかれ」とだけ返しました。
3日後、スマホに通知が届きました。表示されていたのは、彼の名前ではありませんでした。
通知に出た名前
お正月に彼の実家を訪ねた時に連絡先を交換したきりの、彼のお母さんの名前でした。
「突然ごめんなさいね。60歳の誕生日に、息子から長いメッセージが届きました」
「ありがとうなんて、あの子から言われたのは初めてかもしれません。あなたで練習したと書いてあったので、お礼を言わせてね」
練習の本番は、お母さんへの誕生日メッセージだった。ほかの女性の顔ばかり数えていた自分を思い出して、スマホを伏せたくなりました。
お母さんに「お誕生日おめでとうございます」と返してから、彼にも1通送信。「お母さんから連絡きたよ」
今度の返信は早く、「え、マジか」「練習台って言い方、ごめん」と続けて届きました。
そして...
ただ、写真フォルダを読み返すうちに、引っかかることが出てきました。傘を彼のほうに寄せたことも、電話で愚痴を聞いたことも、お母さんとは関係のない、私たち2人だけの話です。
練習だったなら、どうして私しか知らないことばかり書いてきたのだろう。
フォルダを閉じて、彼に1通だけ送りました。「私への本番は、いつ?」
既読は、すぐにつきました。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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