彼が寝落ちしたあとに届いていた音声→寝言で私の名前と、聞き取れない一言が入っていました
途切れたやりとりの続き
付き合って1年半になる彼とは、次の休みにどこへ行くかをメッセージで相談していました。ここ最近、仕事を理由に2回続けて約束を延ばしてもらっていたので、今度こそ私から行き先を決めるつもりでした。
候補のお店を送ったところで、彼から届いたのは「ごめん、ちょっと目つぶる」。「おつかれ。寝ていいよ」と返すとすぐに既読がつき、そこでやりとりは止まりました。
音声が届いたのは、それからしばらくあとのことです。再生すると、布団がこすれる音と、ゆっくりした呼吸の音が続きました。やっぱり眠っているのだと思った矢先、間延びした声が私の名前を呼びました。
名前のあとにも、何かが続いていました。けれど口の中でくぐもって、最後の「もう」という音だけがかろうじて拾えました。そこから先は、呼吸の音が終わりまで続いているだけでした。
名前のあとの言葉を探して
もう一度、最初から再生しました。音量を最大にしても、スマホを耳に押し当てても、名前のあとの部分だけが輪郭を結びません。イヤホンを取り出して聞き直し、10回を超えたあたりで数えるのをやめました。
「もう」で終わる言葉を、頭の中で並べていきました。「もういい」なのか、「もう無理」なのか。延期をお願いした2回のやりとりは、画面をさかのぼらなくても思い出せました。待たされ続けて、眠りながら口にするほど何かが積もっていたのだとしたら。
送信欄に「今の、なに?」と打ちかけて、消しました。眠っている相手に聞いても、答えが返ってくるはずはありません。イヤホンを片耳だけ外して布団に入り、最後に再生したのがいつだったのかは覚えていません。
翌朝、アラームより先に通知の音で目が覚めました。画面には、彼の名前が表示されていました。
取り消すような返信
彼からのメッセージは「ごめん、寝ぼけて変なの送ってたよね。忘れて」。
忘れて、という言葉が引っかかりました。ただの寝言なら、笑って流せばいいはずです。わざわざ取り消すように書かれると、あの「もう」の先に、聞かれたくない何かがあるように思えてきました。
「最後、なんて言ってたの?」
送るとすぐに既読がつきました。けれど返信はなかなか来ません。パンを焼いて、コーヒーを淹れて、カップが半分空になったころ、ようやく画面が光りました。
「今度会ったとき言う」
寝言の続きを、起きている彼が言う。それがどういうことなのか、見当がつきませんでした。
そして...
「わかった。次の休みは空けとく」と返して、スマホを伏せました。今度は、私の都合で延ばすつもりはありませんでした。
あの音声は消さずに残したまま、聞き返しはしませんでした。聞き取れなかった一言を、彼は目を開けたまま、どんなふうに口にするのか。次の休みまで、そればかり考えていました。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
浮気夫「離婚しよう」妻「いいよ」しかし⇒妻が“書類”を見せた瞬間「…嘘だろ」夫の血の気が引いたワケ愛カツ -
【捨て魔の義母が…】家族の私物を勝手に処分!?しかし数日後⇒「ちょっと…待って…」義母の震えが止まらなくなったワケ愛カツ -
「その歳で結婚できないの、自分のせいだって分かってる?笑」と彼の部屋で言われた私に、半年以上たって届いた一言ハウコレ -
【星座×血液型別】2026年10月下旬、手伝う姿に、彼が思わず見とれる女性ランキング<第4位~第6位>ハウコレ -
妻が邪魔な夫「俺が見るから」嘘をついて悠々留守番!だが「救急車を!息子が…」⇒最悪の事態を招いたワケ愛カツ -
「大金が手に入る!」母の通夜でニヤニヤしている妹。しかし数日後⇒姉「え、知らないの?」妹「え…」愛カツ -
封筒に新品のお札を入れる妻。だが夫「こっちと交換して」ナゼか折れたお札を渡してきたワケ愛カツ -
「この子を産んで幸せ」心からそう思える理由エキサイトニュース -
【誕生月別】今週中、彼から週末の予定を聞かれる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ