「ノリで付き合った」と送った彼→一晩悩んだ私が、会社の休憩室で送ったメッセージ
2通だけの答え
彼と付き合い始めたのは半年前です。友人の家でバーベキューをした帰り道、駅までの途中で「付き合ってみる?」と言われ、その場でうなずきました。
送ったきっかけは、会社の同僚から、彼が私のどこを好きになったのか聞かれたことでした。答えられない自分に気づいて、軽い気持ちで打ったのです。
「ねえ、なんで私に告白してくれたの?」
届いた返事は、2通だけでした。
「正直に言う」
「ノリで付き合った」
上から下へ、何度も読み返しました。半年分の写真も、彼の部屋に置いてある私の歯ブラシも、急に借り物のように思えてきました。
打っては消した返事
返す言葉を、何通りも打っては消しました。
「じゃあ、別れる?」
「ひどくない?」
どちらも、送信する前に削除しました。
彼からの続きは届きません。電話もかかってきませんでした。画面は、私がつけた既読のところで止まったままでした。
一言で片づけられる程度の話だったのだと思いました。今頃、彼は何事もなかったように眠っているのだろうか。そう考えるたびに、クッションの下へ手を伸ばしかけてはやめていました。
その夜は部屋の明かりを消せないまま、カーテンのすき間が白くなるのを見ていました。
1分もかからずに届いた返信
次の日、会社の休憩室で、ようやく短いメッセージを送りました。責める言葉も、別れの言葉も選びませんでした。
「私は、ノリじゃなかったよ」
既読はすぐにつきました。1分もかからずに、返信が2通。
「うん。返事、ずっと待ってた」
「今度はノリじゃなくて、ちゃんと言いたいことがある。会える?」
ずっと待ってた、の部分を指でなぞりました。続きも電話もなかった間、彼も画面を見ていたのだろうか。冷たいと思い込んでいた沈黙の意味が、少しだけ揺らぎました。
そして...
仕事帰りに、駅の改札前で彼と待ち合わせました。目の下にうっすらくまを作った彼は、私の前に立つと頭を下げました。
ゆっくり顔を上げた彼が、息を吸うのが分かりました。改札を抜けていく人の流れの中で、私は黙って次の言葉を待ちました。「ちゃんと言いたいこと」が何なのか、そのときの私はまだ知りませんでした。
どうして彼は、2通だけ送ったあと、何も足さずに待っていたのでしょうか。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
【漫画】「不貞の証拠があるなら内容証明を送って」毅然と対応【不倫したのは誰ですか? Vol.25】エキサイトニュース -
【誕生月別】2026年11月、仕事終わりに彼から「ご飯行かない?」と誘われる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
「初めての彼氏ができたの」25歳で再会した友人の恋の相手は…まさかの15歳上の既婚者だった【漫画】エキサイトニュース -
【誕生月別】2026年11月、仕事終わりに彼から「ご飯行かない?」と誘われる女性ランキング<第4位~第6位>ハウコレ -
「会話して傷つきたくない」出産直前に夫から「仕事が忙しくなる」と言われ一人で出産した妻が会話をやめた理由【漫画】エキサイトニュース -
【漫画】毎日「子ども産め」ばかり! 義家族にやめてと言うも…【夫と義家族に無視される私 Vol.29】エキサイトニュース -
「お父さんも同じことを言ってたわよ」と実家の母に笑われた俺が、彼女の弁当にスマホを向けるまでの事情ハウコレ -
【星座別】この冬、出会いが続いてモテ期に入る女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【誕生月別】2026年11月下旬、「手、冷たいね」から両思いが始まる女性ランキング<第4位~第6位>ハウコレ