彼のアイコンが突然真っ黒になった日→届いた「しばらく連絡できない」のメッセージに、私は凍りついた
理由も期限も書かれていないメッセージ
開いた画面には、こう書かれていました。
「しばらく連絡できない」
付き合って2年、彼は返信が長めで、仕事の愚痴にも必ずスタンプを添える人でした。その彼から届いたのは、いつまでなのかも、なぜなのかも分からないメッセージだけです。
上着も脱がないまま、ソファの端に腰を下ろしました。何度読み返しても、文面は変わりません。
「え、どうしたの?何かあった?」
すぐに送ると、しばらくして既読がつきました。この画面を見ているはずなのに、返事は来ません。画面上の時計が10分、20分と進んでいくのを、ただ目で追っていました。
もう一度だけ「大丈夫?」と送ってみても、今度は既読すらつかないまま、その日が終わりました。
既読がつくのは1日に1回だけ
翌日、会社の休憩中に開くと、「大丈夫?」にようやく既読がついていました。返信はありません。
そこから同じことが続きました。当たり障りのない話を1日1通送っても、既読がつくのは1日に1回だけ。まとめて読まれたあとは、また未読のまま止まるのです。
彼のSNSも、2週間前の投稿で止まっていました。今頃、誰かと会っているのだろうか。それとも、私に切り出しにくい話をどう伝えるか考えているのだろうか。浮かぶ想像は、どれも別れ話の手前にあるものばかりでした。
送信欄に「私のこと嫌いになった?」「会って話したい」と打っては、消すことを繰り返しました。重いと思われたくない。けれど、何も聞かずに待っていられるほど平気でもありませんでした。
迷った末に送ったメッセージ
4日目、打っては消していた言葉を全部やめて、聞きたかったことだけ送りました。
「私、何かした?」
送信済みの吹き出しを見て、取り消そうと指を伸ばしかけて、やめました。一番聞きたかったのは、結局これだったからです。
既読がついたのは翌日でした。今度は、間を空けずに返信が届きました。
「何もしてない。俺の問題なんだ。終わったら全部話すから、少しだけ待ってて」
何が終わるのかは、どこにも書かれていません。それでも「何もしてない」の一言を読んで、握りしめていたスマホをやっとテーブルに置けました。
「わかった。待ってる」とだけ返して、画面を伏せました。
そして...
それから1週間、追いかけるメッセージを送るのはやめました。代わりに、彼に話したいことをメモアプリに書きためていきました。駅前にできたパン屋のこと、職場で笑った話。
チャット一覧の彼のアイコンは、その間もずっと真っ黒のままでした。あの色を選んだ理由も、「全部」に何が入っているのかも、私はまだ知りませんでした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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