「ここからは私のやり方で」と伝えた私、半年続いた同僚の指摘が「引き継ぎ」だと知った日
担当が替わった日から
私は1階の窓口で事務をしています。備品と消耗品の管理は、2階で働く同僚から半年前に引き継ぎました。
渡されたのは薄い引き継ぎ書が1冊だけ。対面での説明はほとんどないまま、私が担当することになりました。
ところが、その後から同僚の個別メッセージが届くようになりました。
「棚の3段目には軽い物だけ置いてください」
最初に読んだとき、私は昼間の作業を思い出しました。その日、3段目に重いファイルを移したばかりだったからです。
見られていたのだと思いました。
頼んでいない指摘
それからも、メッセージは1件ずつ届きました。
「ラベルの注文は在庫が2つ残っているうちにお願いします」
書かれている内容は間違っていません。実際、役に立つこともありました。
それでも、新しく担当になった私の仕事を確認して、間違いを見つけるたびに直されているように感じました。
私は毎回、
「大丈夫です。ありがとうございます」
とだけ返しました。
同じ職場にいるのに、廊下で会えば同僚は会釈をして通り過ぎていきます。
直接話すことはないのに、仕事についての連絡だけがチャットに増えていく。
私はだんだん、信用されていないのではないかと思うようになりました。
返信する前に別の言葉を書いては消すことが増えたのも、そのころです。
とうとう伝えた私の気持ち
その日も、同僚から連絡が届きました。
内容を読んだあと、私は何度も書いては消してきた言葉を送りました。
「ここからは私のやり方でやらせてください」
少しして、同僚から返事が来ました。
「わかりました。引き継ぎで、まだ伝えていないことがありました」
私は「引き継ぎ」という言葉を見て、これまで届いたメッセージを思い返しました。
私には、仕事のやり方を細かく指摘されているように見えていました。
でも同僚は、半年前に渡しきれなかった内容を、後から伝えているつもりだったようです。
それなら最初に「引き継ぎの続き」と言ってくれればよかったのに、という気持ちも残りました。
そして...
数日後、私は同僚へ、
「まだ伝えていないこと、まとめて聞かせてください」
と送りました。
今度は1件ずつメッセージをもらうのではなく、一度に確認することにしました。
最初に教えてもらった棚のことも思い出し、3段目に置いていた重いファイルを下へ移しました。
役に立つ内容があったことと、半年間ずっと指摘されているようで嫌だったことは、私の中ではどちらも本当です。
残っている引き継ぎを聞いたあとは、備品管理については私に任せてもらおうと思っています。
(20代女性・一般事務)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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