寝坊を隠して30分遅刻した私が、待たせた友人のために選んだ寄り道
家を出る前から決まっていた遅刻
友人と駅前の広場で会って、雑貨店を回る予定の日でした。目覚ましを何度も止めてしまった私は、支度の途中で「ごめん、少し遅れる」と送りました。「わかった」と短い返事がつきました。彼女は怒っているだろうか。画面の文字だけでは読み取れないまま、私は駅への道を早歩きで進みました。
寝坊を隠したまま選んだ寄り道
電車を降りると、改札の先にあの店の看板が見えました。前に友人が飲んでみたいと話していた、果実のお茶の店です。ここで買っていけば、少しは埋め合わせになる。そう考えて列の最後尾につき、「あと10分くらい」と送りました。列は思ったより進みませんでした。「寝坊した」と打ちかけて、やめました。前にも遅れて呆れられたことがあり、またルーズだと思われるのが怖かったのです。最初に送った「ごめん」は、理由を隠した形だけの謝罪でした。代わりに送ったのは「今飲み物並んでる」でした。
差し出したカップと本当の順番
広場に着くと、ベンチから立ち上がった彼女が「私、ここでずっと待ってたんだよ」と言いました。私は彼女を見ないまま「暑いんだから仕方ないでしょ」と返してしまいました。飲み物を買ったことまで責められた気がして、反発する言葉が先に出ました。結果的に、遅刻を暑さのせいにする言い方になったのです。背を向けかけた彼女に、私はカップを差し出して「これ、前に飲みたいって言ってたやつ」と伝えました。それから、隠していた理由にやっと触れて「寝坊したって、最初に言えばよかった」と続けました。
そして...
ベンチで、家を出る前から間に合わないと分かっていたことも、まっすぐ来なかったことも話しました。彼女が怒っていたのは、待つ側の時間を想像しない言い方だったと知りました。今は約束の日、玄関で靴を履いたら「今から出る」と先に送っています。埋め合わせの品を探すより、先に状況をそのまま伝えるほうがずっと誠実でした。
(20代女性・事務職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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