手作りゼリーを断ったママ友、数日後に届いた長文の理由
保冷バッグいっぱいのオレンジゼリー
夏休みに入ってから、プール開放の帰りに児童館の和室へ親子数組で集まるのが恒例になっていました。娘と同い年の子が多く、私は手作りのお菓子を持って行くことにしていました。その日は前の日に仕込んだオレンジゼリーでした。甘さは控えめにして、果肉も少し残しました。カップに小分けして、保冷剤と一緒にバッグへ詰めました。和室でふたを開けると子どもたちが机の周りに集まってきて、ママ友の息子さんも一番に手を伸ばしました。
「ごめんね、うちの子はいいの」
そのカップに、彼女の手が重なりました。「ごめんね、うちの子はいいの」。息子さんは彼女を見上げ、周りの子たちはもうスプーンを持っていました。私は「そっか、わかった」と返して、カップを保冷バッグに戻しました。息子さんが別の日に、市販のクッキーをもらって食べていたのは覚えていました。帰り道は、そのことばかり考えていました。手作りが嫌なのか。うちの台所を疑われたのか。娘が「なんで食べなかったのかな」と言い、私は「お腹いっぱいだったんじゃない」と返しました。
数日後に届いた長いメッセージ
彼女からメッセージが届いたのは数日後でした。あの日のことを謝る言葉から始まり、理由が続いていました。息子さんが私のゼリーを気に入っていて、家でも何度もねだっていたこと。彼女はお菓子作りが苦手で、こっそり作っては失敗していたこと。あの日は初めてうまく固まったゼリーが家の冷蔵庫にあり、帰ったら一緒に食べようと息子さんと約束していたこと。並べて比べられるのが怖かったのだと、正直に書いてありました。文面の最後は、こう結ばれていました。「ゼリーの作り方、教えてもらえませんか」
そして...
次の集まりの前に、彼女と息子さんがうちに来ました。台所に四人で並んで、オレンジを絞るところから一緒に作りました。息子さんは型を押さえる係で、娘は味見係でした。冷やしている間、彼女は「ずっと言えなくてごめんね」と繰り返し、私は首を振りました。今、うちの冷蔵庫には、彼女の家と同じ形のカップがいくつも並んでいます。
(30代女性・パート)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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