「それ、私の日傘なんだけど」当然のように入ってくる友人→ショーウインドーで見た光景
「暑いね」の一言で始まった日傘の共有
久しぶりに会う友人との待ち合わせでした。駅前の広場で日傘を差して立っていた私は、汗を拭きながら駆け寄ってきた友人を見て手を振りました。友人は日傘を持っていなかったようで、「暑いね」の一言だけで、隣に立ってきました。私は場所を空け、2人で歩き出しました。
いつの間にか傘の中心にいるのは、私ではありませんでした
歩き出してすぐ、友人はカフェの話題で盛り上がりながら、自分の位置を少しずつ調整しているようでした。傘の柄には友人の手が添えられ、進む方向まで友人が決めていきます。気づけば、私の左肩は日差しの下に出ていました。
少し離れようとすると、友人は自分の位置を変えないまま「もっとこっち来ればいいのに」と言いました。私の日傘なのに、なぜ私が炎天下を歩いているのだろう。そう思いながらも、楽しそうに笑う友人の横で、私は口を閉じたまま歩いていました。
ショーウインドーに映った、私だけが日差しの中の姿
大通りに面したカフェの前で信号待ちをしていたときでした。顔を上げると、店のショーウインドーに、私と友人の姿が映っていました。日傘の下に完全に収まっている友人と、傘から半分以上体が出て、片肩に強い日差しが当たっている私。傘を差しているのは私なのに、日陰に立っているのは友人だけ。
それ、私の日傘なんだけど。心の中で何度もつぶやいた思いを、私は口にしました。「私もちゃんと日傘に入りたい」。友人は私の顔を見つめてから、「ごめん。完全に自分の日傘みたいに使ってた」と傘の外に出てくれました。
そして...
もっと早く言えばよかったとは思いました。ただ、私が我慢したことと、友人が当然のように傘の中心を取ったことは同じではありません。傘の柄を自分の手元へ戻しながら、次は違和感を飲み込まないと決めました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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