彼女に送った5枚の画像が、別れを招いた理由
自分で決めるのが、昔から苦手だった
彼女と付き合って1年半になります。俺は決めることが昔から苦手で、休日の予定も食事の店も、全部彼女に任せていました。俺なりに、彼女がやりたいことを尊重しているつもりでいたのです。
ただ、先週、彼女に「たまには自分で決めて」と伝えられた日から、目線を合わせてくれなくなったのが分かりました。俺は「ごめん、次から気をつけるね」と返しましたが、何が正しい答えなのかは、俺自身では判断がつかないままでした。仕事の相談も進路の相談も、俺はずっと母に聞いてきたからです。友達に相談するにも、こういう話は恥ずかしくて誰にも打ち明けられません。だから、いつものように母に電話をかけたのです。
母のアドバイスを、そのまま見せたかった
母は電話に出るなり、「メッセージのやりとりで残しておきなさい。あとで見返せるから」と言いました。俺はその通りに、母とのやりとりをメッセージへ切り替えました。
「彼女に『たまには自分で決めて』って言われた。俺どうしたらいい?」と送ると、母から「じゃあ食事のお店だけでも自分で提案してみたら」と返信が来ます。俺は「なるほど、じゃあ今度はイタリアンにしようって俺から言ってみる」と続け、途中で不安になって「別れたほうがいいと思う?」とまで打ってしまいました。
母は「まだ早い。もう少し様子見なさい」と返してくれたのです。そのやりとりを見返して、俺は考えました。1人の口で言うより、母もこう言ってるよと添えたほうが、彼女は納得してくれるはず。俺の努力が、ちゃんと伝わるはず。そう思って、母との会話を全部スクショに撮り、彼女に送りました。「母さんもこう言ってくれてるから、俺もう少し頑張るね」と添えて。
カフェで受け取った、短い返事
数日後、彼女に近所のカフェへ呼び出されました。俺は前日に母へ電話して、「今日は何を着ていけばいい?」と確認してから家を出ました。
テーブルで向かい合ったあと、彼女は俺の目をまっすぐ見て、「別れよう」とだけ言いました。俺は「え、なんで。母さんもこのままでいいって言ってたのに」と返してしまいました。彼女は少しだけ首を横に振り、「そういうところだよ」とだけ答えると、席を立ってしまいました。
そして...
彼女に何度もメッセージを送りましたが、返信は届かず、既読さえつきません。ブロックされたんだと思います。そのとき初めて、俺は母に電話をかけないで泣きました。
決めることを、俺はどこかで面倒だと思っていたのかもしれません。決めないでいれば、間違えることも責められることもない。そう考えて、母を盾にしてきました。あのスクショを彼女に送ったとき、俺は「母もこう言っている」で自分を守ろうとしていたのだと、あとになって気づきました。次に誰かと付き合うことがあれば、まずは自分の口で伝えたい。今は、そう思っています。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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