会計を申し出た俺に、店員が告げた「お会計はもう頂いております」
会話は、教わった通りに始めたはずだった
文面のやりとりだけでは距離が縮まらないと、俺は先輩から何度も言われていました。だから会って早い段階で相手の恋愛の話に触れ、主導権を握るつもりでした。席に着いてすぐ「最後に彼氏いたのいつ?」と切り出したのも、その作戦の1つです。彼女が言葉を濁したので、場を持たせようと「そんなに前なんだ」と受けて笑いました。手応えは悪くないと、そのときの俺は思っていました。
褒めたつもりの言葉が、どれも上からだった
料理が来たとき「写真より顔タイプだったわ」と伝えたのは、素直な感想でした。よく食べる彼女に「意外とよく食べるね」と言ったのも、親しみのつもりでした。貯金や老後の話を振ったのは、将来を任せられる相手か確かめたかったからです。相手を値踏みしているということに、あのときの俺は気づいていませんでした。返事が短くなっていく彼女に、俺はメニューの端を意味もなく折り曲げていました。緊張がほぐれてきたのだろうと、都合よく考えていました。
席に戻った俺は、まだ何も気づいていなかった
手を洗って席に戻ると、彼女はもう帰り支度を始めていました。ここは奢って器の大きさを見せる場面だと、俺は店員を呼び出し「奢られたことなさそうだし、今日は俺が払ってあげるよ」と口にしました。ところが店員さんは、俺に「お会計はもう頂いております」と告げます。俺がトイレに立った間に、彼女が先に済ませていたのだと、そこでようやく飲み込めました。顔を上げると、彼女は会釈だけを残して店を出ていくところでした。奢る側に回れば格好がつくと思っていた自分の浅はかさだけが、伸ばした手の先に残っていました。
そして...
あの店を出てから、俺は自分の言動を振り返っていました。彼女の名前を1度も呼ばないまま終わった食事が、答えの全てでした。次に誰かと向かい合うときは、自分をよく見せようとするのではなく、自分の本心を見せるべきだと思いました。
(30代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
嫁が不在時…息子を【納戸】に押し込む夫&義母!?しかし数分後⇒「な、なんてことを…!」2人揃って取り乱したワケ愛カツ -
予約済レストランで…店員「承ってませんが?」しかし⇒後方に並ぶ【他客が明かした真相】に…“店員も客も”ゾッ!?愛カツ -
「懐かしい」シール集めにハマった妻!?だが【ある日】を境に破滅へと向かってしまった話愛カツ -
「これは無理だって…」彼の理性を一撃で壊す、無自覚に最強だったボディタッチとはハウコレ -
【星座別】この夏、彼を夢中にさせる女性ランキング<第1位~第3位>ハウコレ -
【星座別】行間を読むのが得意♡空気感を察知する女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
【星座×血液型別】「君と一緒に成長したい」と思わせる女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
「俺が払う」と見下した男より先に会計した私ハウコレ -
救急搬送された患者を…医師「退勤時間だから」受け入れ拒否!?しかし看護師「…わかりました」直後⇒取り返しのつかない事態に愛カツ