話し好きの母が急にそっけなくなり、嫌われたのかと落ち込んだ数日間
2026.07.22 10:00
提供:ハウコレ
返信が、急に短くなった
母はいつも、近所の話や晩ごはんの献立まで、細かい出来事を長々と送ってくる人でした。1人暮らしの私は、その長さにうまく付き合えず、短く返す日もありました。ところが、ある日を境に母の文章は急に短くなっていったのです。何を送っても、返ってくるのは「うん」の一言ばかり。あれほど話し好きだった母が、めっきり言葉を惜しむようになりました。
思い当たることを、何度も探した
いったい何がいけなかったのか、私は過去のやりとりを何度も読み返しました。あの返信が素っ気なかったのだろうか。この前、電話を早めに切ってしまったせいだろうか。思い当たる場面を並べては、母を怒らせたに違いない自分を責めていました。送った言葉に返事がつかないまま、テーブルの上のスマホは暗い画面のまま動きませんでした。
思いきって、電話をかけた
これ以上1人で抱えていられなくて、私は母に電話をかけました。呼び出し音の途中で、母の声が聞こえてきます。私はこらえきれずに聞きました。「お母さん、私なにか怒らせた?」。母は少し笑って答えました。「怒ってないよ」。それから続けたのです。「パートを始めたの」「あなたの返事も、いつも短かったから」。思いがけない言葉に、私は黙り込みました。
そして...
母を責める資格は、私にはなかったのだと思います。長い文章を持て余していたのは、ほかでもない私自身だったのですから。次に届いた短いメッセージに、私はいつもより少しだけ長い返事を書きました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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