妻の陶芸を段ボールに詰めた俺が、飾り棚の完成日を切り出せなかった理由
2026.07.20 11:00
提供:ハウコレ
動線を変える計画のこと
妻が陶芸を続けてきた3年間、俺は隣で拙いながらも愛のこもった皿を見せてもらってきました。妊娠がわかってから、和室に赤ちゃんを寝かせるスペースを作る話が2人の間で出ていました。棚の器を安全に移すのが最後の課題でした。妻の作業机を作った職人に、同じ木で飾り棚を頼んだのが、1週間前です。木材の乾燥に時間がかかると言われ、届く日はまだ先でした。
「邪魔だから」と言ってしまった理由
玄関の音がして、妻が台所へ入ってきました。俺は米を研ぐ手を止められずにいました。「私の作品たちは、どうしたの?」と聞かれ、口から出たのは「邪魔だから」の一言でした。振り向いた妻の顔を横目で見た瞬間、順番を間違えたと悟りました。図面を先に見せて、器を移す相談をしてから包むべきだった。そう思っても、米を研ぐ手だけが動いていました。
箱を開けない妻の横顔
その夜、妻は玄関から1度出て、しばらく戻ってきませんでした。翌日、仕事から帰ると、妻は廊下の箱の前に座っていました。開けない妻の横顔を見て、俺は蛇口を開いたまま、水が流れる音を聞いていました。図面を渡すタイミングを何度も測って、そのたびに口を閉じました。木箱が届く日まで待つ、と自分に言い訳をしていたのです。
そして...
飾り棚が届いた日、俺は妻の前で梱包を解きました。妻は箱を開け、棚の中央に青い釉薬の湯呑みを置きました。
「割れたら危ないから」
最初に俺が言うべきだった一言を、妻の湯呑みに向かって口に出しました。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
婚姻届をウキウキで提出しに行ったカップル。だが役所の職員「受理できません」その理由に…「えっ嘘でしょ」愛カツ -
「なんでここにいるの」相席の店で彼女に問われた俺が、責める言葉を探せなかった理由ハウコレ -
「結婚は考えられない」と別れを告げた俺→彼女の荷物に残した指輪ケースハウコレ -
欠勤した後輩女性の見舞いに行くが、“俺を見て”腰を抜かし震えだした…?翌日⇒会社で告げられた【現実】にゾッ…愛カツ -
浮気相手との関係を解消した男性。数日後ポストに【赤く染まった物体】が入っており背筋が凍った話愛カツ -
母に洗濯を頼まれた中学男子。しかし「タオル汚いんだけど!」⇒母の言葉に「あ…」顔を【真っ青】にしたワケ愛カツ -
タイミングが9割。同じボディタッチでも"いつ"触れるかで男性の反応は180度変わるハウコレ -
【星座別】7月後半、素敵な出会いに恵まれる女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ -
【星座別】「うっかり惚れちゃった♡」一目で惹きこまれる女性ランキング<第1位〜第3位>ハウコレ