親友を食事会の誘いからあえて外した私。良かれと思った段取りが、彼女をずっと悩ませていた
あえて、彼女の名前は書かなかった
学生時代から続く友人グループで、私はいつもまとめ役を引き受けてきました。今回も「今度みんなで食事会しよう。行ける人ー?」と書き込み、みんなで来てほしい相手を出し合っていたのです。
次々と名前が挙がる中、1人だけ、学生時代からの親友の名前を書きませんでした。理由がありました。
前の集まりで一緒になった男性が、彼女のことをいいなと思っていて、もう1度会いたいと私に打ち明けていたのです。それなら大勢の中の1人として誘うより、2人で会わせるなどで、きちんと引き合わせたほうがいい。そう考えました。
正直に言えば、2人をうまく結びつける役を、自分が引き受けたいという気持ちもあったように思います。
彼女の返事が、そっけなくなっていく
ところが、いつもは真っ先に乗ってくる彼女の反応が、どこか軽くなっていきました。「いいね」「楽しそう」と短い返事は来るものの、以前のような弾むやりとりがありません。忙しいのだろうと受け流していたのですが、やりとりが続くほど、その様子が気にかかっていきました。
あるとき、ふと気づきました。みんなの名前が並ぶ画面に、彼女の名前だけがない。私にとっては気遣いのつもりでも、外から見れば、まるで彼女だけが仲間外れにされたように映るのではないか。
そう思い至った瞬間、自分の浅はかさを思い知りました。良かれと思った段取りが、彼女を追い詰めていたのかもしれません。
ずっと隠していた事情を打ち明けた
いてもたってもいられず、私は彼女にだけメッセージを送りました。「最近、返事があっさりしてるね。何かあった?」と。すると、ためらいがちに本音が返ってきました。
「私の名前だけなかったから、嫌われたのかと思った」
やはりそうだったのか。私はすぐに電話をかけ、隠していたことを全部話しました。
「みんなと一緒に誘わなかったのは、あなたに会いたいって言ってる人がいたからだよ」
あの男性が彼女に会いたがっていること、だからこそこのような大勢の中ではなく、きちんと引き合わせたかったこと。サプライズのつもりで黙っていたことが、彼女をこんなに思い悩ませていたのだと、話しながら申し訳なさが込み上げました。
そして...
電話の向こうで、彼女は安心したようでしたが、一言相談してくれていれば、と正直な気持ちも口にしました。私は「本当にごめん。サプライズみたいにしたかったけど、やり方を間違えた」と頭を下げました。
気を回しているつもりで、いちばん大切な相手の気持ちを置き去りにしていたのです。まとめ役だからと何でも1人で抱える癖を、見直さなければと思います。
今度の食事会には、彼女もいつものように参加してくれることになりました。あの男性とのことは、今度はきちんと本人の気持ちを確かめながら、ゆっくり進めていくつもりです。
よけいな段取りより、まっすぐ伝えることのほうが、ずっと大事なのだと教わった気がしています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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