「保育園に預けてまで働く意味ある?」姑とママ友に言われた私が職場で見つけた1通の手紙
義実家で投げかけられた言葉
義実家で昼食を囲んだときのことです。私が後片付けをしていたとき、姑がふいに振り返ってこう言いました。「保育園に預けてまで働く意味ある?」驚いて姑を見ると、姑は続けて、「私は息子たちのために専業主婦をやり通したわよ」と穏やかな口調で言いました。夫はテレビの音にまぎれて、その会話には気づいていないようでした。私は言葉が浮かばず、笑ってごまかしました。
帰りの車の中、助手席でずっと窓の外を眺めていました。
保育園のロッカー前で重なった言葉
その後、いつものように娘を保育園に送りました。同じクラスのママ友とロッカー前で一緒になりました。そのママ友は以前は働いていましたが、お子さんが3歳になる少し前に仕事を辞めて専業主婦になった人です。他愛のない世間話をしていたとき、彼女がふと笑ってこう言ったのです。「保育園に預けてまで働く意味ある?」少し前に姑から言われたのとまったく同じ言葉でした。彼女は続けて「私は娘との時間を選んだから」と微笑みました。私は「そうだね」と短く答えて、ロッカーを閉めました。
出勤の電車の中で、ずっとその言葉を考えていました。私は娘との時間を選ばなかった母親なのだろうか。考えるほど、足元がぐらつくようでした。
机の上に置かれた小さな封筒
出社して自分の席に座ると、机の上に水色の小さな封筒が置かれていました。差出人は、私の産休と育休中に仕事をカバーしてくれた後輩でした。中の便箋には、丁寧な文字でこう書かれていたのです。「先輩が戻ってきてくれて本当に救われました」「私はずっと迷っていました。仕事を続けるのか、辞めるのか。先輩の背中を見て、私は両立を選ぶ勇気が持てました」便箋の文字を、指でなぞりました。私の働く姿を、こんなふうに見ていてくれた人がいたのだと、初めて知りました。誰かのために働くのではない。けれど、私が働き続けてきたことが、誰かの背中を押すことだってあるのです。
そして...
次に保育園のロッカー前で再びママ友に会いました。私は「おはよう」と笑顔で挨拶をしました。彼女は少し驚いた顔をして、それから小さく「おはよう」と返しました。娘の手を引いて教室に向かう廊下で思いました。働く意味は、誰かに決めてもらうものではないのだと。私が私の人生のために決めることなのだと。姑にも、ママ友にも、それぞれの正解があるのだと思います。けれど、私には私の正解があります。それを忘れずにいられるよう、もらった手紙はデスクの引き出しの一番上にしまいました。
(30代女性・企画職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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