謝るために選んだ店を「謝る日」と名づけた俺→準備するほど彼女を怖がらせていた
軽く流した日のこと
付き合って2年になる彼女とは、気を許しすぎていたのだと思います。少し前、仕事で落ち込んでいた彼女が話を聞いてほしそうにしていたのに、俺は「それくらい、気にしすぎだよ」と返しました。
励ましたつもりでした。でも彼女は笑ってうなずいただけで、その話をしなくなりました。あとから考えるほど、あれは励ましではなく、話を終わらせる言い方だったと分かりました。
謝るなら、メッセージで済ませたくありませんでした。顔を見て話したくて、付き合う前によく2人で行ったカフェを選びました。
自分用につけた保存名
店を忘れないように地図へ保存したとき、俺は名前を「謝る日」にしました。当日逃げずに話すための、自分へのメモのつもりでした。
彼女には「今度の休み、ここで会えないかな」とだけ送りました。店の地図も一緒に共有しました。自分でつけた保存名が、彼女の画面にも出るとは考えていませんでした。
彼女からは短い了承の返事が来ました。いつもより反応が薄いことには気づきました。でも、会ったときに説明すればいいと考えて、そのまま当日を迎えました。
謝る前に怖がらせていた
店には早めに着きました。伝える順番を考えながら待っていると、彼女が席に来ました。表情は硬く、どこか身構えているようでした。
俺はすぐに、「この前、ちゃんと聞かなくてごめん」と切り出しました。仕事で落ち込んでいた彼女を軽く流したことを謝りたかったと伝えました。
すると彼女は、「別れ話かと思ってた」と言いました。その言葉で、俺はようやく気づきました。俺が1人で謝る準備をしている間、彼女は「謝る日」という名前を見て、終わりを告げられると思っていたのです。
そして...
俺は、きちんとした場所できちんと謝ればいいと思っていました。でも彼女がほしかったのは、用意した店でも整えた言葉でもなく、落ち込んでいたあの日に返すべき言葉だったのだと思います。
謝るために準備したことが、彼女には不安を増やす材料になっていました。黙って段取りを整えるより、先に「この前のことを謝りたい」と伝えるだけでよかったのかもしれません。
次に彼女が弱いところを見せてくれたら、軽く流さず、その場で聞く人でいたいです。謝る日の地図を作る前に、目の前の言葉を受け止められる人でいたいと思います。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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