精算メッセージに覚えのないお店の半額が。問いただした私に彼が返した一言
見覚えのない一行
届いたメッセージには、二人で行ったカフェや映画のチケット代が並んでいました。どれも覚えのあるものばかりで、私は順番にうなずきながら確認していきました。ところが一番下の項目だけ、見たことのないお店の名前が記されていたのです。半額として、2,900円。私はそのお店に、彼と行った記憶がありませんでした。日付を確かめると、彼が仕事で会えないと言っていた日と重なっていたのです。
膨らんでいく想像
誰と行ったお店なのだろう。なぜその半額が、私に届いたのだろう。考えはじめると、よくない想像ばかりが膨らんでいきました。もしかしたら、私の知らない誰かと過ごしていたのかもしれない。会えないと言っていたのは、そのためだったのかもしれない。私は何度も問いただす文面を打っては、送信する前に消しました。問い詰めて、もし本当だったらと思うと、確かめるのが怖かったのです。
返ってきた短い言葉
それでも確かめないままでは、前に進めない気がしました。私は思い切って、彼にメッセージを送りました。「ねえ、この精算に入ってるお店、行った覚えがないんだけど」。返事はすぐに来ました。「ああ、それ送り先間違えた。気にしないで」。たったそれだけでした。誰と行ったのか、なぜ私に届いたのか。知りたかったことには、何ひとつ触れられていませんでした。
そして...
気にしないで、と言われても、気にせずにいられるはずがありません。けれど、画面ごしに問い詰めても、きっと本当のことはわからない。私はそう考え直しました。今度ちゃんと顔を見て、落ち着いて聞いてみよう。責めるためではなく、彼が何を抱えているのかを知るために。送り先を間違えただけ、という言葉の奥に、彼なりの事情があるのかもしれない。そう思えたとき、ほんの少しだけ、前を向ける気がしました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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