偏食の息子に疲れていた私が、完食報告の投稿につい返した「配慮が足りないんじゃないですか?」
完食の報告が、目に刺さった
流れてきたのは、ハンバーグを完食したという他所の食卓の写真でした。自分から手を伸ばして食べる子の様子が、やけにまぶしく見えました。うちの子は、何度すすめても皿に向かってくれません。気づいたときには、考えるより先に返信を打っていました。「配慮が足りないんじゃないですか?」送ってから、言いすぎたとは思いました。それでも、もう取り消す気にはなれませんでした。
引けなくなった、私の言い分
ほかの人からも「こっちは食べさせるだけで大変なのに」と似た返信が続いて、私は自分が間違っていないように思えてきました。相手は「好きなものを食べてくれた記録のつもりでした」「気を悪くされたならすみません」とおだやかに返してきます。その素直さが、かえって私を意固地にさせました。「そういう投稿が、誰かを追い詰めることもあるんです」本当は、追い詰められていたのは自分のほうだとわかっていました。
謝れないまま、その場を抜けた
流れが変わったのは、別の人の一言でした。「でも、どこの家庭も、その人なりに必死ですよね」その通りだと、私がいちばん感じていました。けれど今さら向き直ることもできず、私はこう残しました。「すみません、少し余裕がなくて。もう大丈夫です」謝るふりだけして、肝心の理由には触れずに退場したのです。偏食の子を抱えて消耗していたなんて、あの場では口にできませんでした。
そして...
あれから、息子がひと口だけハンバーグをつまんだ食卓がありました。皿の前で笑う我が子を見て、私はあの投稿の親と同じ顔をしていたはずです。責める資格などなかったと、消したくても消せない返信を見るたびに思います。次に同じ気持ちになったら、画面を閉じて子どもの皿に向き直ろう。今はそう決めています。
(30代女性・パート)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
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