彼女の長いメッセージに言葉で返せず、リアクションを押し直した僕の本音
画面いっぱいの長い文章を前にして
彼女のメッセージには、最近少し寂しいこと、何か負担があるなら教えてほしいことが、ていねいに綴られていました。彼女がずっとこの気持ちを抱えていたのだと思うと、申し訳なさが込み上げてきます。
本当はすぐに、ちゃんとした言葉で返すべきでした。けれど揺れる電車の中で、疲れた頭ではうまく文章がまとまりません。読んだことだけは伝えたくて、了解の合図のマークをひとつ押しました。
あとでしっかり返そう。そのときはそう思っていたのです。
言葉が見つからないまま
家に帰ってからも、僕は何度も文面を打ち込んでは消し、また打ち込んでは消す。昔から、自分の気持ちを言葉にするのが得意ではありませんでした。
ふと、さっき押した了解のマークが気になりました。あれではまるで、彼女の気持ちを軽く受け流したように見えるのではないか。そう思うほど落ち着かなくて、僕は彼女の文章を何度も読み返しました。
せめてもの、押し直したマーク
結局、納得のいく言葉は最後まで見つかりませんでした。それでも、このまま了解のマークを残しておくことだけは、どうしてもできなかったのです。僕にできたのは、リアクションをハートに押し直すことだけ。
あなたのメッセージはちゃんと届いている、軽く流したわけじゃない。そんな気持ちを、不器用な形で伝えようとしました。言葉で返すことから逃げた自分を、情けなく思いながら。
そして...
翌朝、彼女がこのマークを見てどう感じるだろうと考えました。きっと、余計に迷わせてしまったかもしれません。リアクションは便利です。けれど、それに頼って言葉を省いてきたぶん、僕は大事なことから逃げ続けていたのだと思います。
今度会ったら、マークではなく自分の声で伝えるつもりです。寂しい思いをさせてごめん、これからはちゃんと話そう、と。次こそは、逃げずに言葉にします。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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