2年大切にした推しを出す約束で交換→損を嫌い後出し要求した私が失ったもの
手放したのは、お気に入りだったから
私が交換に出したのは、2年前から大事にしていたアクスタでした。本当は手放したくありませんでしたが、欲しい推しのグッズはもう再販もなく、譲ってもらうにはこれを出すしかなかったのです。やりとりは丁寧に進みました。
「はじめまして。私のアクスタと1対1で交換してもらえませんか」
そう送ると、相手は「はい、それでお願いします」とすぐに応じてくれました。
発送は相手が先で、私はそれを待つ側です。じつは少し前、別の交換で、届いたものが説明と違っていて嫌な思いをしたばかりでした。
だから箱が届くまで、どこかで身構えていたのだと思います。
損した、と感じた瞬間
箱を開けて、私はすぐに気づきました。送られてきたアクスタは、少し前に再販されたものでした。手に入りやすくなったぶん、私が出した再販のないものと比べて、価値が釣り合わない気がしたのです。気づけば私は、こう打っていました。
「届きました。でもこれ、再販されたものですよね」「もう1個付けてもらえませんか」
相手は「1対1って、最初に約束しましたよね」と返してきました。正しいのは相手だと、頭の片隅ではわかっていました。それでも、損だけはしたくないという気持ちが勝って、私はこう送ったのです。
「ものには相場があるので」
送る前に言うべきだった、と言われて
返ってきたのは、短くまっすぐな一言でした。
「相場が気になるなら、送る前に言うべきでしたよね」
正論でした。けれど、正論だとわかるほど、引っ込みがつかなくなりました。手放したくないものを手放した自分ばかりが損をするのが、どうしても受け入れられなかったのです。
これ以上やりとりを続けるのが気まずくて、私は相手をブロックしました。
そして...
逃げるように画面を閉じて、それで終わりにしたつもりでした。けれど、後味の悪さは消えませんでした。
先に送ってくれた相手に、約束どおり自分のアクスタを送ることもしないまま、手元に残ったのは、価値が釣り合わないと文句をつけたあの再販品と、本当は手放したくなかった自分の推し。欲しくて始めた交換のはずなのに、胸を張れるものは何ひとつなく、ただ相手の信頼を踏みにじってしまったのです。
しばらくして、私はずっと探していた別の限定グッズの交換を持ちかけました。けれど相手は、約束を守らない人とは取引したくない、とやんわり断ってきました。あの一件は、知らないところで広まっていたようです。
損をしたくなかっただけなのに、信用ごと失い、いちばん欲しかったものまで自分から遠ざけてしまった。罰が当たったのだと、今では素直に思えます。
(20代女性・大学生)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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