「それ彼女に送ってんの?別れて」彼女の親友への誤送信、取り消したのに全部読まれていた話
ふざけて送ったつもりの一言
俺と彼女のあいだには、わざときつい言葉を投げ合って笑う、いつものやりとりがありました。その流れで、俺は冗談のつもりでメッセージを打ったのです。
「相変わらずだらしないなあ。お前、俺がいないと本当に何もできないよな」。
送り先は、彼女のはずでした。ところが、宛先を間違えていたのです。届いたのは、彼女の親友。送信と同時に気づいて、すぐに取り消しを押しました。画面の上では、メッセージはなかったことになります。けれど、ほんの数秒のあいだに読まれていたら。その不安だけが、ずっと頭から離れませんでした。
取り消しでは消えなかったもの
不安は、すぐに現実になりました。彼女の親友から、短い返信が届いたのです。「それ彼女に送ってんの?別れて」。俺からすれば、あれは二人だけのじゃれ合いでした。事情を知らない人に勝手に読まれ、しかも別れろと決めつけられたことに、理不尽さを感じてしまったのです。
けれど、自分が送った言葉を画面で読み返してみると、確かに見下しているようにしか見えませんでした。身内のノリだと信じていたものが、他人の目にはただの暴言に映っている。その事実に、後ろめたさが押し寄せてきました。
当たり前にしていた言葉
思い返せば、彼女が俺のいじりに合わせて笑ってくれるのを、俺はいつしか当然のことだと思っていました。冗談の名を借りて、好きなことを言える相手だと甘えていたのかもしれません。彼女の親友が正しかったのかどうかは、今もわかりません。それでも、自分の言葉が誰かを傷つけうるものだと、改めて突きつけられた気がしました。笑ってくれていたからといって、彼女が本当に平気だったとはかぎらない。そう気づいたとき、何気なく発していた言葉が、急に重く感じられました。
そして...
俺は彼女に、誤送信のことを正直に打ち明けました。あのメッセージを見せ、言いすぎていたなら謝りたいと伝えたのです。彼女は「気にしてないよ」と笑いましたが、その笑い方が、いつもより少しだけぎこちなく見えました。これからは、冗談のつもりでも言葉を選ぼうと思います。他人に別れろと言われたことには、正直まだ納得しきれていません。それでも、あの一言がなければ、俺は自分の口ぐせを見直すこともなかったのだと思います。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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