彼女の「結婚か別れか」をはぐらかし続けた俺→突然の最後通告に、ようやく自分の甘さを悟った
形にしない、という愛し方
彼女との暮らしは、俺にとって何より確かなものでした。仕事で疲れて帰っても、家には穏やかな空気が流れていて、心からくつろげる。この関係に、書類や式なんて必要ない。むしろ、何も足さないままでいられることこそが、二人の絆の証だと思っていたのです。
だから俺は、ひそかに少し誇らしくさえありました。世間がこだわる「結婚」という形に頼らなくても、自分たちは強くつながっている。そう信じて疑わなかったのです。
「このまま」に込めたつもりの気持ち
彼女が将来の話を切り出してくることは、これまでにも何度かありました。そのたびに俺は、決まってこう返していたのです。
「今が楽だからこのままでいいじゃん」
この言葉を、俺は精一杯の愛情のつもりで口にしていました。条件も約束も付け足さなくていいくらい、今の二人が幸せなんだ、と伝えたかったのです。彼女も同じように受け取ってくれていると、信じて疑いませんでした。
彼女が少しずつ口数を減らしていたことには、気づいていました。でも俺は、それを安心して甘えてくれているサインだと、都合よく解釈していたのです。
突然の、最後通告
向かい合って食事をしていたとき、彼女がテーブルにスマホを置いて、まっすぐ俺を見ました。そして、はっきりとこう言ったのです。
「結婚か今別れるか、どっちか決めて」
俺は箸を置いたまま、何と言えばいいのかわからないまま、テーブルの一点を見つめていました。愛情のつもりだった「このまま」が、彼女にとっては「選んでもらえない」という意味だったのだと、その一言でようやくわかったのです。
俺が誇らしく思っていた「形にしない愛」は、彼女をずっと宙ぶらりんのまま待たせる、ただの言い訳だったのかもしれない。そう気づいた瞬間、自分の言葉が急に薄っぺらく感じられました。
そして…
普段から将来のことを考えていなかった俺は、彼女の前で数分間黙り込んでいると、彼女はそんな俺を見て「もう別れよう。」と言いました。自分の信じたいように解釈して、彼女の本当の気持ちを見ようとしなかった。それが、俺の甘さでした。
今さら気づいても遅かったです。彼女にちゃんと向き合うべきでした。まだチャンスがあるなら、彼女のそばに寄り添いたいと思います。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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